球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

弱者を駆逐するのはNo.いくつ?

2005-11-30 | マジメな話
今日は基本的に退屈(というか、一つのことに時間が割けず集中力が充てにくい)な日だったのですが…
@ITという結構面白くためになる情報が満載のHPから、
AMD(intelのライバルとして頑張っているプロセッサベンダ、とでも言えばいいでしょうか)の奮闘記を見つけたので読んでみたら、これがなんとも言えず面白いものでした。

CPU業界にあんまりに詳しくない人は、いつもカカロットに先を越されるべジータみたいなものだと思ってください。
そこまでは似ていませんが、似た雰囲気を出しています。



"弱者"ではない。でも、No.1の背中は遠い。
成功者の本ということでそういう人の話を聞くのも乙なものですが、
どこまでも生(ナマ)の苦しみが付きまとうNo.2の話も、僕の中ではとても吸収がいい。
負けることで嫌な気持ちにならなければ、勝つ楽しみもないわけですからね。

さて、今日の主題は、そういうAMDに同情したなんて話ではありません。
intelのCeleronに対抗するために作ったDuronが、
AMD以外のx86互換プロセッサ・ベンダをPCプラットフォームから事実上駆逐してしまったという事実に対する考察です。

この立ち位置ってなかなか解釈が難しい。(というか、僕にいちいちこういう種類の文を書かせる力を持っている)
強者の数と弱者の数のバランスということ。業界No.2がそれ以下の息の根を止めてしまったという話。

自分がNo.1になりたいと思ってそれが叶わないという状況にあるよそに、
No.1を追うものとしての立場ばかり、輪郭がはっきりしていく過程。

CPUの話を離れてみようとすると、その悲しさとその恐ろしさは、まったく人間的だと思いました。


コメント
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