交換日記

男女の付き合いの始まりは交換日記…いつの時代のことかはわからないが、
今そんな言葉を口にしたら周りから痛い奴だと馬鹿にされるだろうね。

馬鹿にする側の人は、ただ自分がそうなかったからというだけの理由で。
あとは、数の暴力さ。

◇

しかし…最近思うが、直接の対話よりも紙やブログ相手の方が、実は素直な気持ちを外に出しやすい。紙の上に書くだけなら。白い紙は誰にでも優しく、皆の心のインクを静かに写し取ってくれる。
相手の反応を気にしなくていいから、無駄な脚色もいらない。言い訳も要らないし、見た夢の話をしてもいい。

後から誰が読むかは、その後に考えて、隠すなり見せるなりすればいい。

ということで、実は夫婦になっても交換日記のようなことはしてもいいように考えている。自分が何を見て何を思ったか、何を考えたか。
聞き手側としても、森から妖精が飛んでくるようなときめきを相手に与えることは難しいが、覗くくらいなら喜んでやれる。

◇

恋人の始まりは交換日記というのは、肉体関係を後回しにしろと言う意味ではなくて、交換日記というスタイルが案外互いの気持ちを通わせるのに有効だということを知った大人の手管じゃないかと思う。いいアドバイス。
皆交換日記をしようじゃないか。