仙台TAXI。

2006-09-20 11:19:00 | 日記・エッセイ・コラム

いつも一緒にランチに行く人が、車を運転していて事故にあったそうで。
なんでも急に車線変更してきたタクシーに接触されたそうです。
幸いケガはなかったそうなので不幸中の幸いですが。

タクシーとい言えば、仙台のタクシー事情ってとても厳しいものらしくって。

牛はその気になれば会社から歩いて帰れるので、それほどタクシーを利用する機会は少ないですが、やはり飲んだ帰りなどで極端に遅い時間にはタクシーを利用します。
その他、首やら腰やら「やっちゃった」時とか、寝過ごしたと思ったらさらに雨降っててバイクは厳しい時とかは、タクシーのお世話になります。
が、5台に2台くらいの割合で、タクシーの運ちゃんとの世間話で「仙台のタクシー事情がどんなに悪いか」のグチを聞かされることになります。
そう、私もいちおう客なんですが、いかに収入が減ったか、いかに生活が厳しいか、いかにお上のやり方が間違っているか、いかに他社のマナーが悪いか、などをとくとくと。。。

いわゆる規制緩和で台数が多いらしく。
話によれば全国で宮城県が一番増加率が高いんだそうです。
その現実…広瀬通りや定禅寺通りの客待ちタクシーの3重駐車、仙台市中心部のかたは見たことあると思います。
ずっと前、牛が夜にいんぷれっさwで広瀬通を通りかかった時には(混雑するのは分かってても、、嫌でも通らなきゃいけなかったんですよ;)、客待ちタクシーの列にムリヤリ横入りしようとしたタクシーがいて、しかもそれを避けて行こうとした実車タクシーが複雑に絡み合って(笑)3車線しっかり塞いでて、後ろに続くタクシーがクラクション鳴らしてたりして壮絶な戦いを繰り広げてました。牛は呆れてどうなるのか見物してましたが。

タクシー協会と思われる人が出て指導してたり、警察が来て取り締まったりしてますが、所詮その時だけ。夜のあの辺りは無法地帯です。
土日祝日又はベガルタの試合がある日の泉中央駅前とか、楽天の試合がある日のフルスタ近辺とかと同じで、用の無い一般車は通っちゃいけないんですよね。

そして乗ってれば、ウィンカーもあげず自由自在に車線変更。車線をまたいで走る。急ブレーキ、無理な割り込み。
黙ってはいつつも「ちょっと今のは無いんじゃね?(怒)」と思う事も。

で、タクシーの運転手さん側のお話、これも人それぞれ。
「乗る人いないのにタクシー増えるんだもん、規制緩和なんて何考えてるかわかんないよ」
…何年もやってる方には本当にお気の毒な話です。
「もうみんな必死なんだよ。客乗せるために無理な運転するからさ、こないだもXXビル前で事故起こしててさ。」
…そうなんですよ。ウィンカー上げた時にはもう急な減速してるので、タクシーの傍を走るときは車でもバイクでもヒヤヒヤなんです。
「国分町自体の景気が悪いからだと思うんだよ。客がいればそれなりに流れるのにさ。」
…この方もバブルな時代からのタクシードライバーさんなんでしょうかね。景気のせいにしたってしょうがないと思うんですが。
「あそこの客待ちはホントすごいよね。こっちもどうやってお客さんひろうか考えなきゃいけないし、警察来たら動かなきゃいけないしw」
…アナタもですかw

確かに、今までそれなりに働けばそれなりの収入を得ていたのに、世の中の流れとはいえ突然の収入減。ご家族もいらっしゃるでしょうし、何より肉体的にも精神的にも無理が出てきますから、まったくお気の毒な事です。

はた目に見てても、明らかに新規参入のタクシー会社がたくさん。この会社って確か観光バスの会社じゃないっけ?とか。
初乗り料金が安いです、というのもいるけど、それも初乗りの距離が短いだけ。
確かにこの状況で値下げしても、結局みんな横並びでよりいっそう辛くなるんでしょうね。

そんな中で、一番牛が不満に思うのは「道を知らない」「渋滞予測ができない」ドライバーが意外に多い印象があるんです。

台数が増えたってことは、タクシードライバーも増えたって事で。
経験不測なのも増えるわけですね。
牛の周りでも「仙台市内で誰でも知ってるはずのビルの名前を言ったのに、全く違うところへ連れていかれた!(しかもお金はそのままとられた!)」とか「普通に中心部へ行きたいだけだったのに、道を知らないらしくナビしてあげた」とかよく聞きます。問題外ですね。
そして、今の時間そっち行ったらハマるじゃん!!ってコースにまっしぐらなケース。
牛、自分が運転してるときは、多少の渋滞は気にしません。でもタクシーですよ。ぼったくりに等しいと思いませんか?
そりゃねぇ。
確かにどんな仕事だって、どんな人だって、最初は分からない事たくさんありますよ。
でもやっぱり、時間と距離でお金とられるタクシーですから。

今まで出会ったタクシードライバー。
「どこ通りますか?次は?右?」…すべての道順を客の判断にゆだねる人。運転操作に特化して、ルートについては放棄しちゃってるんですね。うまい事考えましたね。ルートを選ぶのは客の自己責任。文句も言えないわけです。
「もうどこ行っても同じですよねぇ、ハハハハハ」…すんません、急いでください。。。
「お客さん、今の時間ってことは寝坊したの?間に合うかなぁ」…寝坊じゃなくて、出掛けにどみっさんがゲ○吐いて大変だったのよ(ー_ー;)
「だいたいさぁ、仙台のタクシーの台数が…」…朝からよくしゃべりますね。よくわかったからこんな日はむにゃむにゃ通り迂回してくださいよ。

あえて怒りませんけどね。

そんな中で、プロらしさを見せ付けてくれる人ももちろんいます。
前にも書いたかなぁ、近所にお住まいと思われるドライバーさんで、牛の知らない細い路地を駆使して、信じ難い速さで到着してくれた人。
何気なく乗ったら「すみません、今出てきたばかりでタバコ吸ってたんですけど、ニオイ大丈夫ですか?」と窓をあけてくれた人。
突然の雪で大渋滞、しかも牛は首が痛くて家を出るのが遅くなった日、きわどい時間にビルの前について、小銭が足りない事に気づいた牛に「端数いいから!早く行きなさい!まだ間に合うかもよ!」と言ってくれた人。
飲んだ帰りに、ルートを指定したら「お客さん、ここなら、こっちの通りからこう入った方が近いんじゃない?うーん、同じかなぁ、でも近いと思うけどなぁ」と激しく悩んでくれた人。
そんな人たちがどうか、駆逐されてしまいませんように。

そしてタクシーの車両って、日産・トヨタばっかりなの?
あ、マツダと三菱もあるんだ?
プリウスタクシーも最近ものめずらしくはなくなったけど、なんかこう、いろんな車種があったらいいのにな。

「すみません、タクシーお願いします。○○前まで、レガシィB4で」とか言えたらいいのに。