もく窓

~良い映画と究極の手抜き料理を探して~  

「ボスニアの青い空」

2006年05月11日 | 映画 TV・DVD
 ランク:銅
「セントラルステーション」と「グロリア」は、おばさんと男の子の組み合わせ、「バティニョールおじさん」と「ボスニアの青い空」は、おじさんと男の子の組み合わせで、どの映画も偶然に出会った他人の大人と子供の道行きを描いています。
セントラルステーションはブラジルの、ボスニアの青い空はボスニアのそれぞれの社会状況を見せてくれます。今の日本ではちょっと考えられないくらい過酷な状況の子供達に驚かされます。一度は観て良い映画です。しかし一度観ればよい映画でもあります。一方、バティニョールおじさんとグロリアは繰り返し見て楽しめる映画です。この違いは前者の方が現実的で、後者はそうではないことです。新しい情報は強く印象付けられますがすぐに当たり前の知識になってしまいます。時代を超えて愛される映画や優れた文学作品は、実際の出来事そのものではなく、その中の普遍的な真理を描いているのでしょう。一度見ればいい映画と繰り返し観たい映画の差をこの4作品で比べてみては。

「グロリア」はジーナ・ローランズ主演の1980年の作品のことです。
  1999年のシャロン・ストーン主演のリメイク版「グロリア」はランク:石です。

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