お気に入り度:金
水曜千円デーの有楽町シネカノン。「パンズ・ラビリンス満席です!チケットの無い方は入場出来ません!」とお兄さんが声を嗄らしていました。早目にチケットを買っておいて正解。欲しかったパンフレットも買えました♪
パンフレットは16cm四方と小さくて800円はチョット高いんじゃない、と思いましたが中を見たら内容がとても充実していて、けっして高くはなかったです。
むかしむかしとお伽話風のあらすじで始まり、迷路があったり、映画の背景となったスペイン内戦についての解説もあるし、怪物図鑑のページにビダル大尉も載っているし、とても楽しめるパンフレットでした。
今日、二回目を見てお気に入り度:金に変更です。
二度目ですと怖さや気味悪さが薄らいで、美しい画面と良く出来た怪物達をじっくり堪能出来ました。
怪物達は気持ち悪さとどことない可笑しさが程よく入り混じっていて完璧でした♪
まずはナナフシ。虫好きには堪りませんネ。素晴らしいです! これだけでも見る価値有りです。オフェリアでなくとも追いかけていってしまいます。
そして大蛙。ふてぶてしい感じが素晴らしかったですね。やっつけられて中身が出てきた時に黒いボチボチが付いていたのは食べていたダンゴ虫だったんですね。今回は目を背けずにじっくり見たので分かりました~。あ~、また思い出してゾクゾククラクラします~。
お次はペイルマン。垂れ下がった皮膚が醜くいし子供を食べちゃうというんだから怖いです。ヨロヨロとしか動けないところやイナイイナイバアを思わせる動作や目玉を目の所に入れればいいものを手の平にいれるところ、また食べ物に手を出さなければ気付かずに眠っているところなどユーモラスな部分も少々ありました。でも、人の形をしたものが人を食べようと追いかけるのは怖いだけでなく不気味で気持ち悪くなりました。妖精を二匹食いちぎっちゃうし。この妖精を食べる場面は映像で見せないで欲しかったです!!
そしてパン。怖いような、可笑しいような、誠実なような、ずる賢いような、亀のような、兎のような、宇宙人のような、油断ならない顔をしていて、どう見ても、角がなければ山羊には見えない御面相でした。
そしてそしてビダル大尉。口が裂けたビダル大尉が鏡を見るシーン、最初に見たときは怖さしか感じませんでしたが、二度目の今回は笑ってしまいました。縫うシーンは針を刺すとこよりも糸を引っぱるとこのほうが鳥肌がたちました。お酒が染み出てくるところがまたゾワッとしました。ビダル大尉は沁みて痛いのに、観客へのサービスのつもりなのか、もう一回飲むんですね。で、また染み出てくる。はぁ~、思い出すだけで疲れる映画です。
このお酒にオフェリアが入れていたのはドクターが母親に処方した薬でした。これを飲んだ大尉はフラフラになってしまうんですよね。これが意味するのは? 一回目に見たときは、ドクターが薬と偽り毒薬を処方していたのかと思いました。医者の倫理を捨てるほどフランコ政権への憎しみが強いのかと勝手な想像をしましたが、二回目の今回は、毒も薬も匙加減ということで2滴が適量の強~い薬をたくさん入れたせいだと思いました。が、薬のビンが大写しになっていたのがやはり少~し気になります。
ビダル大尉、恐ろしい存在ですが、どこか憎みきれないところがありました。敵に対しては冷酷で残虐極まりないですが、部下には細かいことまで厳しく言いますが理不尽な要求ではなかったし、戦闘では死を恐れず勇敢でした。悪役に深みがあって冴えてると主役も引き立ちますネ。大尉役の俳優さんもオフェリア役の子役さんもピッタリでした~。
二回目もラストは涙が抑えられませんでした。
死を前にしたオフェリアが最後に空想した夢は、過酷な現実の中で彼女が切望していたものでした。両親が迎えてくれる温かく輝かしい世界でした。
オフェリアは何も報われませんでしたが哀れとは思いません。想像力を持った人間の素晴らしさを痛いほど感じた映画でした。
水曜千円デーの有楽町シネカノン。「パンズ・ラビリンス満席です!チケットの無い方は入場出来ません!」とお兄さんが声を嗄らしていました。早目にチケットを買っておいて正解。欲しかったパンフレットも買えました♪
パンフレットは16cm四方と小さくて800円はチョット高いんじゃない、と思いましたが中を見たら内容がとても充実していて、けっして高くはなかったです。
むかしむかしとお伽話風のあらすじで始まり、迷路があったり、映画の背景となったスペイン内戦についての解説もあるし、怪物図鑑のページにビダル大尉も載っているし、とても楽しめるパンフレットでした。
今日、二回目を見てお気に入り度:金に変更です。
二度目ですと怖さや気味悪さが薄らいで、美しい画面と良く出来た怪物達をじっくり堪能出来ました。
怪物達は気持ち悪さとどことない可笑しさが程よく入り混じっていて完璧でした♪
まずはナナフシ。虫好きには堪りませんネ。素晴らしいです! これだけでも見る価値有りです。オフェリアでなくとも追いかけていってしまいます。
そして大蛙。ふてぶてしい感じが素晴らしかったですね。やっつけられて中身が出てきた時に黒いボチボチが付いていたのは食べていたダンゴ虫だったんですね。今回は目を背けずにじっくり見たので分かりました~。あ~、また思い出してゾクゾククラクラします~。
お次はペイルマン。垂れ下がった皮膚が醜くいし子供を食べちゃうというんだから怖いです。ヨロヨロとしか動けないところやイナイイナイバアを思わせる動作や目玉を目の所に入れればいいものを手の平にいれるところ、また食べ物に手を出さなければ気付かずに眠っているところなどユーモラスな部分も少々ありました。でも、人の形をしたものが人を食べようと追いかけるのは怖いだけでなく不気味で気持ち悪くなりました。妖精を二匹食いちぎっちゃうし。この妖精を食べる場面は映像で見せないで欲しかったです!!
そしてパン。怖いような、可笑しいような、誠実なような、ずる賢いような、亀のような、兎のような、宇宙人のような、油断ならない顔をしていて、どう見ても、角がなければ山羊には見えない御面相でした。
そしてそしてビダル大尉。口が裂けたビダル大尉が鏡を見るシーン、最初に見たときは怖さしか感じませんでしたが、二度目の今回は笑ってしまいました。縫うシーンは針を刺すとこよりも糸を引っぱるとこのほうが鳥肌がたちました。お酒が染み出てくるところがまたゾワッとしました。ビダル大尉は沁みて痛いのに、観客へのサービスのつもりなのか、もう一回飲むんですね。で、また染み出てくる。はぁ~、思い出すだけで疲れる映画です。
このお酒にオフェリアが入れていたのはドクターが母親に処方した薬でした。これを飲んだ大尉はフラフラになってしまうんですよね。これが意味するのは? 一回目に見たときは、ドクターが薬と偽り毒薬を処方していたのかと思いました。医者の倫理を捨てるほどフランコ政権への憎しみが強いのかと勝手な想像をしましたが、二回目の今回は、毒も薬も匙加減ということで2滴が適量の強~い薬をたくさん入れたせいだと思いました。が、薬のビンが大写しになっていたのがやはり少~し気になります。
ビダル大尉、恐ろしい存在ですが、どこか憎みきれないところがありました。敵に対しては冷酷で残虐極まりないですが、部下には細かいことまで厳しく言いますが理不尽な要求ではなかったし、戦闘では死を恐れず勇敢でした。悪役に深みがあって冴えてると主役も引き立ちますネ。大尉役の俳優さんもオフェリア役の子役さんもピッタリでした~。
二回目もラストは涙が抑えられませんでした。
死を前にしたオフェリアが最後に空想した夢は、過酷な現実の中で彼女が切望していたものでした。両親が迎えてくれる温かく輝かしい世界でした。
オフェリアは何も報われませんでしたが哀れとは思いません。想像力を持った人間の素晴らしさを痛いほど感じた映画でした。