初体験としましたが、中国人の熱烈歓迎を受けた事は瀋陽やハルピンで経験があります。
でもその時はレストランで、次から次へ運ばれてくる料理に、「こんなに食べきれない!」と驚いたのを覚えています。
今回はLさんの父方のご親戚(おじいさん、おばあさん、二人の叔母さんのご家族)も集まって下さるらしいです。
会場はおじいさんのお宅です。(青島の有名な崂山と言う山の裏側にあるJ市内の最高級の団地)
団地と言っても日本と違って中国は小区と言って入口には門が有り、門衛さんが居て出入りをチェックします。
Lさん曰く「おばさん達が凄っくお金持ち」なのだそうです。
お宅は予想以上に広く、近代的な設えがしてあるお部屋です。
「ここにお二人でお住まいですか?」 ご老人お二人で住まわれるには広すぎです!
リビング、寝室3、ダイニングキッチン、予備室、ユーティリティーにトイレが2か所と中国独特の洗濯物干し場。
30畳はありそうなリビングの壁面には素晴らしい書や絵が掛けられ、天井にはどの部屋にも素敵なシャンデリアが下がっています。
リビングの片隅にはちゃんと給水機が置いてあります。 これは中国人のステータスシンボルです。
お断りして恐る恐るカメラのシャッターを押しましたが、中国人の凄い所はここからで、「これは撮らないで良いのか?」と撮影を促してきます。
それでも日本人の遠慮が働いて、「そうは言っても失礼ではないか・・・。」と自粛してしまいましたが、後でお言葉通り遠慮なく 写させて頂けばよかったと反省しました。
お料理ができるまでリビングでおじいさん、おばあさん、Lさんとお父さんそれにLさんの可愛い従妹も加わっておしゃべりをしながら待ちます。
テーブルに並べられた果物。 2種類の葡萄、梨、棗、龍眼、茹でたピーナツ。
中国人の作法も学びました・・・ちょっとでも手を休めると、これも美味しい、これはどうだ、と勧めてきます。
お茶も1口でも飲めば断るまで次から次へと継ぎ足してくれるのでカップはいつも満杯です。
茹でたピーナツは初めて食べましたが、小芋のような感触でとても美味しく手がとまりません。
「止められない、止まらない♪♪♪」を、歌いながら食べ続けました。
「美味しい!美味しい!」を連発していると帰りにはお土産として沢山頂きました。
生のナツメも日本ではあまり食べませんが、林檎のような食感でとても美味しいのです。
お話し好きのおじいさんと夫の話は弾んでいるようでした。(後で聞くと発音が聞き取りにくく、お話を合わせるのに汗だくだったそうです)
おばあさんは昔、幼稚園の園長を務められたほどの教師です。 にこやかな微笑みを浮かべながらみんなの話を聞いて居られました。
料理はお母さんと二人の叔母さん、それに上の叔母さんのご主人(とても料理がお上手なのだそうです)が作って下さいました。
中国の男性はお酒が頂けないと馬鹿にされるくらいにお酒が大好きで強いです。
先ずは乾杯を・・・私たちのカップにはマンゴウジュースが注がれました。
おじいさん、おばあさんも一緒に食卓を囲んだのですが、暫くすると休息に行かれました。
Lさんの説明では以前は宴席には子供や女性は加われなかったそうで、今日も子供とおばさん達は別のテーブルで食べています。
因みの話;中国では普通の客はレストランでもてなし、特別の客だけ自宅に招いてもてなすそうです。
(これはLさんの話で、誰もがそうとは限らないと思います)
お料理は・・・凄い量でしょう!
ざっと数えて蟹、海老、魚②、肉⑤、野菜⑦、ハム、ソーセージで17品です。
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1;茹蟹(J市近海で獲れた物で、お世辞でなく身が締まって甘みがある味で最高でした。)
2;茹海老(食べ損いました) 烤鸭(地元の鴨で北京の物より美味しいと・・・)
3;揚げ魚の煮物(海魚でとても美味)~魚は腹身が美味しいとされ、客に先ず食べるように勧める。
4;同じく揚げ魚 右上はゴーヤと卵の炒め物(中国のゴーヤは日本の物と種類が少し違うみたいです)
5;中央はぶつ切り鶏のスープ煮 上は左から、中国隠元、蛸とセロリ、真ん中はジャガイモか牛蒡と思ってのですが違ったようで、Lさんは中国の漬物だと言っていました。
6&7;肉料理(特色料理らしく盛んに勧めて下さいましたが、お味は説明しがたい)
8;エリンギと肉の炒め物(私が一番好きだった1品。炒め物なのに油臭くなく、シャキシャキとしたエリンギの食感がいい! これはチャレンジしてマスターしたいです)
9;ブロッコリーとお肉の炒め物 左上は焼いたハムとソーセージ
10;一番左は茹でた青梗菜の上に戻した干しエビがトッピングしてあります(干しエビは中国でも何故か高価)
11;ふかし芋(芋の色はオレンジ色で食感は日本のものよりねっとり感がある)
*撮り忘れましたが、この他に烤鴨を包んで食べる餅(春巻きの皮のような物)がありました。
食後には中秋節(今年は9/12)に因んで月餅が振る舞われました。
お料理は総体的に全てがさっぱり(油臭くなく薄味)仕上げられており、大変美味しく頂きました。
*個人のお宅なので失礼かとも思いましたが、お母さんがとても太っ腹な方でお許しを頂いて紹介しました。
中国では大体の方が気持ち良い位に何でもオープンです。
お父さんやおじさん方もお酒をとても飲まれていましたのに全く酩酊した様子を見せず、最後までしっかりとお相手をして下さいました。
おじさんの一人は、「私は初めて日本人と食事をしてとても良い気持ちだ! 又、一緒に食事をしましょう、是非また来て下さい」とまでおっしゃってくだ さいました。
こんな時は、やはり私たちは日本人を代表しているのだと感じます。
日本人として良い印象を持っていただいて安心しました。
私たちもLさんのご親族が社会的にも成功して裕福な生活を営んでいらっしゃる方々だと知り嬉しいです。
これからも良い関係が築いて行けたらと願っています。
食事が終わると次はLさんのお宅に立ち寄り、J市内の観光案内をして下さるとの事です。
皆さん、最後まで気持ちよく見送って下さり大変感謝でした。