計画では武漢の後に南京に行く予定だったが、1日ずれ込んでしまったのと
南京はゆっくり時間をかけて観光したいので、後日改めて訪れることにする
車中泊を加えて7泊8日の旅は老骨の身には少々こたえた・・・そんなに疲れた!感は無いのだが
途中、何度か自分のベッドでゆっくり寝たいと想った・・・日頃は中国の習慣に従って昼寝の癖が付いてしまっている
ともあれ、7日目を終えようとしている
成都まで2泊3日の汽車の旅を経験したが、寝台車だったので楽だった
普通席の1泊2日はどんな旅になるのだろう
中国は大きな施設に入場する時は必ず荷物のエックス線検査がある
写真でお分かり頂けるだろうか? 入口の両側に長い列ができている
面倒だが中国では仕方のないことだ
漢口駅は2階が待合室になっている
皆どこに行くのだろうか? 凄い人、人、人・・・
漢口が始発の汽車だったので早めに乗車する
私たちの前の座席には二人の若い女性が座る
若い女性なので話しかけるのを躊躇っていたが・・右の女性の方から話しかけてきた
驚いたことに、偶然同じ青島大学の学生だった 4年生でもう就職も決まったとのこと
左の女性も初めはつまらなそうな顔をしていたが、次第に和らいできて話に加わった
色んな話をした・・・仕事の話、出身地の事・・そんな話の中で食べ物の話になった
日本のカレーを食べたことが無いと言うので・・では、近いうちに作ってあげるから食べに来て!と、約束をした
通路を挟んだ向かいの席には男性ばかりで(後で女性が一人いたことが分かる)、初めはこんな風だったが
時間が経つにつれて、通路を挟んでの話が始まった・・・私たちが日本人と分かって興味を持った人もいて
自分の席からわざわざやってきて話し込んでいく。
いつも思うのだが、中国人は初めは少し警戒した様子を見せるが話し出すと一気に親しくなる
中に一人、とても陽気な男性が居て・・色んなことを話してくれるので
「貴方はとても博学ですね!」と言うと・・「何言ってるんだ、俺は小学校5年間の学歴しかないんだよ!」と言いながらも
更に面白い話を続ける・・これは学校で学んだ知識ではなく、社会に出て実践で学んだ知識なんだと思う
人の魅力は学歴ではなく、人間性なのだ
このおじさん話し上手で、しゃべりっぱなしだったが聞いていて飽きがこない・・それで? それで?
時にはボケ&突っ込みを一人でやる
深夜だったか、早朝だったか忘れたが途中の駅で降りて行った・・又、会いましょうね!と自然に出てくる
私は途中で眠ってしまったが、汽車の旅が大好きな夫は眠れないでいる
次の駅はどこ? その次は? ・・・ と、思ってしまうのだそうだ
今回も丹念にメモを取っていた
夫のメモから(興味のある方がいらっしゃるかもしれないので書いておきましょう)
漢口 17:10 → 考感 18:00 → 広水 18:56 信陽 19:47 → 駐馬店 21:05 → 漯河 22:00
許昌 22:40 曹操が都を置いた街 → 鄭州 23:40 河南省の省都 → 開封 0:45 宋の都 →
商丘 2:05 この間うとうと寝る → 砀山 3:00 →徐州 4:07 軍歌でお馴染み → 棗庄 5:15 →
兖州 6:40 → 泰安 7:45 泰山登山口 → 済南 8:40 → 淄博 9:55 → 潍坊 11:30 →
青岛 14:15
隣のボックスの男性たちと話をしていたので眠気も冷めていたのかもしれない
途中でうっすらと眠りから覚めて、会話の一部が耳に入った(すぐに眠ったので後は分からないが)
「日本人は木耳を食べるのか?」・・「食べますよ」
「どんな風に料理をするのか?」・・「無言」
実際、中国の木耳は美味しい! どんな料理にも入っている
日本で売られている物と全く違う・・私も日本では滅多に木耳を食べることは無かったが
中国に来て木耳を食べ、嵌ってしまった・・・今では、何の料理にも使うことができる
夫も驚いたと言っていた
何故、日本人が木耳を食べるのか知りたかったのか?
私を起こしてくれればよかったのに! きっと話が弾んだだろう
そんなこんなで(心配していた割には意外とぐっすりと眠れ)・・寝ている間以外は楽しい話をしていたので
21時間もアッと言う間だった気がする
青島についての第一声・・・寒い!
濃い霧が立ち込めていて、半袖のままだったので本当に寒い!
昨日まで30度以上もある所を旅していたのが嘘のよう
どこで出会った人も・・青島から来たと言うと、「青島は気候が良くて、綺麗な所だよね!」と全員が口をそろえて言う
先日広州在住の友人が青島を訪ねてくれた際にも・・「青島はポイント高いよ!」と言ってくれたが
私の健康にも青島は好いのかもしれないと思った
私の旅行の目的の一つに「人との出会い」がある
今回も色んな人に出遭い楽しい旅行となった
旅行で出遭った人たちがこの後も元気に楽しい生活を送れますように
そして・・又、いつか、どこかで・・・
長い間、拙い旅行記にお付き合い頂いたお友達の皆さんありがとうございました