mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

21時間の夜行列車の旅~愉快な仲間たち

2013-06-07 22:10:47 | 旅行

計画では武漢の後に南京に行く予定だったが、1日ずれ込んでしまったのと

南京はゆっくり時間をかけて観光したいので、後日改めて訪れることにする


車中泊を加えて7泊8日の旅は老骨の身には少々こたえた・・・そんなに疲れた!感は無いのだが

途中、何度か自分のベッドでゆっくり寝たいと想った・・・日頃は中国の習慣に従って昼寝の癖が付いてしまっている

ともあれ、7日目を終えようとしている

成都まで2泊3日の汽車の旅を経験したが、寝台車だったので楽だった

普通席の1泊2日はどんな旅になるのだろう

 

 

中国は大きな施設に入場する時は必ず荷物のエックス線検査がある

写真でお分かり頂けるだろうか? 入口の両側に長い列ができている

面倒だが中国では仕方のないことだ

 

漢口駅は2階が待合室になっている

皆どこに行くのだろうか? 凄い人、人、人・・・

 

 

 漢口が始発の汽車だったので早めに乗車する

 

私たちの前の座席には二人の若い女性が座る

若い女性なので話しかけるのを躊躇っていたが・・右の女性の方から話しかけてきた

驚いたことに、偶然同じ青島大学の学生だった  4年生でもう就職も決まったとのこと

左の女性も初めはつまらなそうな顔をしていたが、次第に和らいできて話に加わった


色んな話をした・・・仕事の話、出身地の事・・そんな話の中で食べ物の話になった

日本のカレーを食べたことが無いと言うので・・では、近いうちに作ってあげるから食べに来て!と、約束をした

 

通路を挟んだ向かいの席には男性ばかりで(後で女性が一人いたことが分かる)、初めはこんな風だったが


時間が経つにつれて、通路を挟んでの話が始まった・・・私たちが日本人と分かって興味を持った人もいて

自分の席からわざわざやってきて話し込んでいく。


いつも思うのだが、中国人は初めは少し警戒した様子を見せるが話し出すと一気に親しくなる

中に一人、とても陽気な男性が居て・・色んなことを話してくれるので

「貴方はとても博学ですね!」と言うと・・「何言ってるんだ、俺は小学校5年間の学歴しかないんだよ!」と言いながらも

更に面白い話を続ける・・これは学校で学んだ知識ではなく、社会に出て実践で学んだ知識なんだと思う

人の魅力は学歴ではなく、人間性なのだ


このおじさん話し上手で、しゃべりっぱなしだったが聞いていて飽きがこない・・それで? それで?

時にはボケ&突っ込みを一人でやる 

深夜だったか、早朝だったか忘れたが途中の駅で降りて行った・・又、会いましょうね!と自然に出てくる

 

私は途中で眠ってしまったが、汽車の旅が大好きな夫は眠れないでいる

次の駅はどこ? その次は? ・・・ と、思ってしまうのだそうだ

今回も丹念にメモを取っていた

 

夫のメモから(興味のある方がいらっしゃるかもしれないので書いておきましょう)

漢口 17:10 → 考感 18:00 → 広水 18:56 信陽 19:47 → 駐馬店 21:05 →  22:00

許昌 22:40 曹操が都を置いた街 → 鄭州 23:40 河南省の省都 → 開封 0:45 宋の都 →

商丘 2:05 この間うとうと寝る → 砀山 3:00 →徐州 4:07 軍歌でお馴染み → 棗庄 5:15 → 

兖州 6:40 → 泰安 7:45 泰山登山口 → 済南 8:40 → 淄博 9:55 → 潍坊 11:30 → 

青岛 14:15


隣のボックスの男性たちと話をしていたので眠気も冷めていたのかもしれない

途中でうっすらと眠りから覚めて、会話の一部が耳に入った(すぐに眠ったので後は分からないが)


「日本人は木耳を食べるのか?」・・「食べますよ」

「どんな風に料理をするのか?」・・「無言」


実際、中国の木耳は美味しい! どんな料理にも入っている 

日本で売られている物と全く違う・・私も日本では滅多に木耳を食べることは無かったが

中国に来て木耳を食べ、嵌ってしまった・・・今では、何の料理にも使うことができる


夫も驚いたと言っていた


何故、日本人が木耳を食べるのか知りたかったのか?

私を起こしてくれればよかったのに!  きっと話が弾んだだろう

 

そんなこんなで(心配していた割には意外とぐっすりと眠れ)・・寝ている間以外は楽しい話をしていたので

21時間もアッと言う間だった気がする

 

青島についての第一声・・・寒い!

濃い霧が立ち込めていて、半袖のままだったので本当に寒い!

昨日まで30度以上もある所を旅していたのが嘘のよう


どこで出会った人も・・青島から来たと言うと、「青島は気候が良くて、綺麗な所だよね!」と全員が口をそろえて言う



先日広州在住の友人が青島を訪ねてくれた際にも・・「青島はポイント高いよ!」と言ってくれたが


私の健康にも青島は好いのかもしれないと思った

 

私の旅行の目的の一つに「人との出会い」がある

今回も色んな人に出遭い楽しい旅行となった

 

旅行で出遭った人たちがこの後も元気に楽しい生活を送れますように

そして・・又、いつか、どこかで・・・

 

長い間、拙い旅行記にお付き合い頂いたお友達の皆さんありがとうございました


武漢市内観光②

2013-06-07 14:24:27 | 旅行

黄鶴楼は武漢随一の名勝地であり中国の江南三大名楼の一つである

  地図上の④→⑤への移動はタクシーに乗って

このタクシーの運転手さんもとても親切で通り路のガイドをしてくれ、楽しい移動になる

途中、広大な敷地を持つ武漢大学の傍を通る・・運転手さんもこの大学に誇りを待っているのか素晴らしい大学であることを力説する



 運転手さんは親切にここからの方が近いからと、東大門に案内してくれる

 


 

遠くから見たらツツジの花かと思ったが、ブーゲンビリアだった・・とても綺麗に咲いていて疲れた心が慰められる

 

入園料は80元で、ここも半額になる

 

 

 

 

誰の像だろうか、この前から遊覧バスが出ていたのでこれに乗って行くことにする(10元也)

遊覧バス専用の路を走る・・・緑いっぱいで心地よい

 

 思ったより新しいと思ったら

三国時代の223年、呉の孫権によって軍事目的の物見櫓として建築され、その後、幾度の戦火にて焼失と再建が繰り返され現在の黄鶴楼は19世紀当時の姿を参考にして1985年に再建されたもの らしい

 

私は残念ながら楼に登る力は無いので、周辺の景色を楽しみながら夫の帰りを待つ

以下は夫のカメラから拝借したもの

 黄鶴楼にまつわる伝説(タイル絵)

昔、辛氏という人の酒屋があった。そこにみすぼらしい身なりをした仙人がやってきて、酒を飲ませて欲しいという。辛氏は嫌な顔一つせず、ただで酒を飲ませ、それが半年くらい続いた。 ある日、道士は辛氏に向かって「酒代が溜まっているが、金がない」と言い、代わりに店の壁にみかんの皮で黄色い鶴を描き、去っていった。 客が手拍子を打ち歌うと、それに合わせて壁の鶴が舞った。そのことが評判となって店が繁盛し、辛氏は巨万の富を築いた。
その後、再び店に仙人が現れ、笛を吹くと黄色い鶴が壁を抜け出してきた。仙人はその背にまたがり、白雲に乗って飛び去った

 
西大門を望む

 鶴の羽に見立てた?反り上がった屋根


前方に白雲閣を望む・・手前は千年吉祥鐘

 

有名な李白の詩「黄鶴楼に登る」に謳われているれている長江の流れ

今では高層ビルと霞ではっきりと観ることができない



 
西大門から入ってきた人たちを観察しながら

夫が下りてくるのを待つ・・・私が待っているのを気遣ってか夫は早々に下りてくる

資料を見るとまだ沢山の展示物があったように思うがカメラには収まっていなかった

 

時計はもう14時を指そうとしている・・気が付くとお昼御飯も食べていない

汽車の時間は17:10発なので急いで駅に戻らなければならない


残念ながらゆっくりできないが出口を探しながら見物して歩く

唐代の詩人李白の手になる壮観の書。 
壮の字に点が付いているがこれは李白が黄鶴楼のあまりの美しさに見惚れて誤って付けたとも、美しさに感動して
壮観さを強調するためにわざと点を入れたとも言われている

 

運良く私たちは南大門に向かって歩いていたらしい

南大門付近の池の壁に刻まれた?九十九羽の鶴の図を観ることができる

 

この土産屋通りを抜けて南大門から出る

 

運よく通りがかりのタクシーを捉まえることができ・・・荷物を取りに武昌駅に戻る

武漢には武昌駅と漢口駅の二つの駅があり、青島行の汽車は漢口駅から出るので漢口駅まで行かなくてはならない


空腹を抱えた私たちは、それでも漢口駅まで行ってから許された時間でゆっくり食事をすることにする



荷物を受け取り漢口行のバスを探していると、私たちを待っていてくれたかのようにバスが来る

やはり、武昌で食事をせず先ず漢口駅に行くことにしたのは正解だった

 


2階建てのバスだったので、2階に座り景色を楽しむ


 長江にかかる橋を渡り 

          支流の漢河を渡り  


・・・までは好かったのだが、漢口駅が近づくにつれ渋滞が酷くなり、交通マナーの悪い車が多くなる(ハラハラ)

街の至る所でこの様な状態を目にする・・漢口の開発は始まったばかりなのだろう



1時間ほどで漢口駅に到着・・・15:20 是ならちょっとゆっくり食事ができる 早くレストランを探さなくちゃ!

すぐ近くに珍しく西洋料理のレストランがある

今回の旅行では、三峡クルーズの船の食事以外はまともな食事をしていない

乗り物の連絡が良すぎて食べるのを逸したり、夜は疲れて「食事より睡眠!」状態だったのだ

 

 とても素敵な雰囲気で・・・これなら期待できそうと

夫はTボーンステーキ(オニオンブレッド、スープ&サラダ付き) アップルジュース

私はそんなに食べられないのでスパゲティーを注文する レモンジュース

夫はライスを食べたかったのだがなかったので、お粥を追加 (慌てていたのか写真撮り忘れ、途中で気付いて撮ったが無残)


なかなか来ないので少しイライラ・・・その間、とても美味しい生ジュースが気持ちを落ち着けてくれました

やっと来た! Tボーンステーキは美味しかったけれど・・スパゲティーは空腹を満たしただけのお味

 

食事を済ませ、スーパーで夜食と朝食用のパンと水、土産物を買う

ゆっくり時間があると思っていたがバタバタだった

 

寝台が取れなかったので普通席に座っての21時間の汽車の旅になるが・・・眠れるのだろうか