Bar FU-TEN

もじっとの瘋癲的なブログ
メニューなんぞ、ございません
記事もお酒も、その日の気分次第でございます

モラトリアム

2008年07月14日 | 雑記
おかえりなさい
こちらのお席にどうぞ

教えて!gooである質問に目が留まりました。

★コトッ(冷やしたカクテルグラスを用意します)

質問の趣旨としては、『就職を回避するために文系の大学院に進学したい。
しかし就職が(学部生と比べて)不利になってしまうかもしれない。
モラトリアムとしての大学院進学はハイリスクか。』
なるものでした。

な~んか時代の流れを感じました。
しかし、考え方は時代とともに変わるものなのかもしれません。
ただひとつ、質問文中で気になったのが「モラトリアム」の解釈です。

小さい頃、野球選手や医者、お花屋さんや看護婦さん(っと失礼、今は看護師さんですね)になりたいという夢があった人は多かったと思います
僕も小さい頃は電車の運転手が夢でした

★トクトク(ジンを30ml入れます)

そして子どもは段々と、日々の生活や勉強、友達との関わり合いや、親の期待、その他いろいろなものを通して、「自分はいったい何者なのか」を知ります。
「自分はいったい何者なのか」を知ることは、皆さんもご存知の通りアイデンティティ(自己同一性)といいます。

しかし(日本のような)先進国では職業選択の自由や質の高い教育環境などで、自分の可能性があまりにありすぎるため、アイデンティティの確立に手間取ってしまいます。(僕もそうでした)
そのため、社会から身体・知的に十分に成長した大人でも、義務や責任を猶予されている期間が与えられています。
それがモラトリアムです。

モラトリアムはアイデンティティを確立していない人に対して社会から与えられるものですが、確立していない人の権利ではありません。
ですから、モラトリアム中に確立ができなければ、社会の義務や責任を果たしながら確立するしかないと思います。

もちろん大学院進学を否定する気などさらさらありません。
「学問を追究したい」、「研究の仕事に就くために進学をして修士・博士になる必要がある」、「大学教授になる」などは、立派な自己同一、自己実現の形です。

★トクトク(スイートベルモットを30ml入れます)

ただモラトリアムの名を借りた就職逃れのための進学となると、(御茶ノ水の某教授のエッセイから言葉を借りるとすれば)いよいよ大学院までレジャーランドと化してきているのかな…
と思えてなりません。

なんか説教臭くなってしまいましたね。
(僕も若造の分際なのに…)
オッサン化してきたってことでしょうか?

でも、目的意識のない進学って学費とか生活費がもったいない気がします。

★お待たせしました、ジン・アンド・イットです。
カクテルの王様『マティーニ』の原型のカクテルです
現在のマティーニはジンと(スイートではなく)ドライベルモットを氷を入れたガラス容器で混ぜ合わせるのが主流です。
(外国ではシェイクしたウォッカマティーニを「マティーニ」ともいうそうです)
しかしジン・アンド・イットが生まれた当時は製氷機がなかったため、レシピには氷は登場しません。
とはいえ、この時期は冷えているお酒はおいしく感じるので、グラスは冷蔵庫で冷やし、ジンは冷凍庫で冷やしたものを使いました


about JIN & IT(BIGLOBEグルメ)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする