今日のミヤネ屋のスタジオゲストは梅沢富美男。
福島県出身で、震災後、被災地を訪れた模様を伝えていました。
番組中、宮根は「いわき市の風評被害が心配だ」と何度も言うのですが、
風評被害なのか、汚染されているのか、それが問題です。
視聴者はバカではない。テレビが「問題ない」と言っても誰も信じていないでしょう。
もはや政府が言う基準値に信頼性がないのですから。
基準値の何十倍の汚染が検出されても「健康に影響ない」のですから、
「基準値を超えていない」というのは気休めにもなりません。
自民党の議員は福島県産の野菜を食べて安全性をアピールしたようですが、
何の効果もないでしょう。むしろ逆効果です。
地方選を前に農家の票が欲しいのかも知れませんが、これなら何もしない方がまし。
【丸川珠代議員ら野菜サラダ食べ「風評被害食い止めたい」】2011.3.31 00:30
自民党の丸川珠代参院議員ら若手議員約10人が30日昼、党本部で放射能漏れ事故で風評被害を受けている福島、群馬県産などの野菜や果物のサラダを食べて安全性をアピールした。政府は福島県産ホウレンソウなどの出荷制限に踏み切ったが、周辺地域の農作物にも買い控えや返品が相次いでいるといい、平将明衆院議員は「自分たちが食べることで風評被害を食い止めたい」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110331/dst11033100320000-n1.htm
今、国民が何に対して不安を抱いているのかが全く分かっていない。
国民は群馬県の一部、福島県の一部(かなりの部分)が汚染されたことを知っています。
それなのに、群馬県、福島県をひとくくりにして安全ですといわれても、
「そんなわけないだろ」ってことになるでしょう。
自民党は「一部に問題がある」ことを認めるべきでしょう。
国際的な基準に基づいて検査した上で、汚染されていないものもあることをアピールすべきです。
SPEEDI(放射性物質飛散予想システム)の予想結果では、
汚染の範囲はいわき市にかかっています。
「いわき市の野菜の一部は汚染されているが、厳密に検査して、大丈夫なものだけ
出荷しています」と言ってくれないと、福島の野菜は買えません。
もちろん検査は国際基準に基づいたものでなくては受け入れられません。
食物への放射性物質の影響について。
23日の報道ステーションは、こういっています。
「国内で生産された食品については、これまで明確な基準がなかった。そのため
厚生労働省は福島第一原発の事故を受けて暫定的に規制値を決めた。
その基となる指標は政府の原子力安全委員会が定めたものだ」
こんなものは大ウソです。
じゃあ今までどうやって輸出していたんだ?ってことになりますから。
「放射性物質の流出はすぐに収まるだろう」という希望的観測を含んだ「暫定基準値」
ではなく、輸出が出来る基準に基づいて検査することが必須条件でしょう。
暫定基準値についてはこちらの過去記事をご覧下さい。
今さらながら暫定基準値について調べてみました2011-03-26 20:04:04
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/3b0eb1605a569fcbaacd1a15df119afb
「暫定基準値」には問題があったようです2011-03-28 21:59:08
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/14be944c1e9f79959ef7ca34d0cd1037
福島県の野菜からは依然高いレベルの放射性物質が検出されているようです。
(下の記事では68倍とか、4.2倍とか言われていますが、国際基準と比較すると、
さらに20~30倍と考えなくてはいけません)
【基準値の68倍の放射性セシウム 出荷・摂取制限の福島県産ホウレンソウから】2011.3.30 22:37
厚生労働省は30日、福島県産のホウレンソウやクキタチナなどの野菜から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質を検出したと発表した。同県大玉村のホウレンソウから基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の68倍にあたる3万4千ベクレルの放射性セシウムが検出された。同県田村市のホウレンソウからは基準値(1キログラム当たり2千ベクレル)の4・2倍に当たる8400ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022380074-n1.htm
福島県、群馬県の中にも汚染を免れた地域はあるでしょうが、
「福島県、群馬県の野菜は全て安全です」とアピールすると、政府の発表を追認することになり、
県内の農家全てに連帯責任を負わせて全滅させることになりかねません。
つらいことではありますが、汚染を免れた農家を助けるために、まずは厳密な
検査が望まれます。
また、ミヤネ屋に出演していた春川解説員
は
「国会議員は地元に行って情報を国会に持ち帰るべきだ」とえらそうに言っていましたが、
国会を見ていないことを自白したようなものです。
被災地の現状を訴えている国会議員もいるんですよ。解説員なら国会ぐらいみておけ!
被災者遺児に遺体回収ボランティアをさせる無神経さ
2011年3月24日 森まさこ議員 参議院予算委員会での質疑
自民党はこんな政府の発表を追認していいのか?
【飯舘村「避難不要」 保安院が被ばく量試算】
東京電力福島第1原発から約40キロ離れた福島県飯舘村で、国際原子力機関(IAEA)が測定した放射線レベルが同機関の避難基準を上回った問題で、経済産業省原子力安全・保安院は31日、独自に放射線による被ばく量を試算した結果、内閣府原子力安全委員会の避難基準の約半分にとどまったことを明らかにした。「直ちに避難する必要はない」としている。(毎日新聞)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_nuclear_threat/?1301576428
福島県出身で、震災後、被災地を訪れた模様を伝えていました。
番組中、宮根は「いわき市の風評被害が心配だ」と何度も言うのですが、
風評被害なのか、汚染されているのか、それが問題です。
視聴者はバカではない。テレビが「問題ない」と言っても誰も信じていないでしょう。
もはや政府が言う基準値に信頼性がないのですから。
基準値の何十倍の汚染が検出されても「健康に影響ない」のですから、
「基準値を超えていない」というのは気休めにもなりません。
自民党の議員は福島県産の野菜を食べて安全性をアピールしたようですが、
何の効果もないでしょう。むしろ逆効果です。
地方選を前に農家の票が欲しいのかも知れませんが、これなら何もしない方がまし。
【丸川珠代議員ら野菜サラダ食べ「風評被害食い止めたい」】2011.3.31 00:30
自民党の丸川珠代参院議員ら若手議員約10人が30日昼、党本部で放射能漏れ事故で風評被害を受けている福島、群馬県産などの野菜や果物のサラダを食べて安全性をアピールした。政府は福島県産ホウレンソウなどの出荷制限に踏み切ったが、周辺地域の農作物にも買い控えや返品が相次いでいるといい、平将明衆院議員は「自分たちが食べることで風評被害を食い止めたい」と話した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110331/dst11033100320000-n1.htm
今、国民が何に対して不安を抱いているのかが全く分かっていない。
国民は群馬県の一部、福島県の一部(かなりの部分)が汚染されたことを知っています。
それなのに、群馬県、福島県をひとくくりにして安全ですといわれても、
「そんなわけないだろ」ってことになるでしょう。
自民党は「一部に問題がある」ことを認めるべきでしょう。
国際的な基準に基づいて検査した上で、汚染されていないものもあることをアピールすべきです。
SPEEDI(放射性物質飛散予想システム)の予想結果では、
汚染の範囲はいわき市にかかっています。
「いわき市の野菜の一部は汚染されているが、厳密に検査して、大丈夫なものだけ
出荷しています」と言ってくれないと、福島の野菜は買えません。
もちろん検査は国際基準に基づいたものでなくては受け入れられません。
食物への放射性物質の影響について。
23日の報道ステーションは、こういっています。
「国内で生産された食品については、これまで明確な基準がなかった。そのため
厚生労働省は福島第一原発の事故を受けて暫定的に規制値を決めた。
その基となる指標は政府の原子力安全委員会が定めたものだ」
こんなものは大ウソです。
じゃあ今までどうやって輸出していたんだ?ってことになりますから。
「放射性物質の流出はすぐに収まるだろう」という希望的観測を含んだ「暫定基準値」
ではなく、輸出が出来る基準に基づいて検査することが必須条件でしょう。
暫定基準値についてはこちらの過去記事をご覧下さい。
今さらながら暫定基準値について調べてみました2011-03-26 20:04:04
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/3b0eb1605a569fcbaacd1a15df119afb
「暫定基準値」には問題があったようです2011-03-28 21:59:08
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/14be944c1e9f79959ef7ca34d0cd1037
福島県の野菜からは依然高いレベルの放射性物質が検出されているようです。
(下の記事では68倍とか、4.2倍とか言われていますが、国際基準と比較すると、
さらに20~30倍と考えなくてはいけません)
【基準値の68倍の放射性セシウム 出荷・摂取制限の福島県産ホウレンソウから】2011.3.30 22:37
厚生労働省は30日、福島県産のホウレンソウやクキタチナなどの野菜から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質を検出したと発表した。同県大玉村のホウレンソウから基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の68倍にあたる3万4千ベクレルの放射性セシウムが検出された。同県田村市のホウレンソウからは基準値(1キログラム当たり2千ベクレル)の4・2倍に当たる8400ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022380074-n1.htm
福島県、群馬県の中にも汚染を免れた地域はあるでしょうが、
「福島県、群馬県の野菜は全て安全です」とアピールすると、政府の発表を追認することになり、
県内の農家全てに連帯責任を負わせて全滅させることになりかねません。
つらいことではありますが、汚染を免れた農家を助けるために、まずは厳密な
検査が望まれます。
また、ミヤネ屋に出演していた春川解説員
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/b0/17b2fa00d6cf061ee2b739267645f8be.jpg)
「国会議員は地元に行って情報を国会に持ち帰るべきだ」とえらそうに言っていましたが、
国会を見ていないことを自白したようなものです。
被災地の現状を訴えている国会議員もいるんですよ。解説員なら国会ぐらいみておけ!
被災者遺児に遺体回収ボランティアをさせる無神経さ
2011年3月24日 森まさこ議員 参議院予算委員会での質疑
自民党はこんな政府の発表を追認していいのか?
【飯舘村「避難不要」 保安院が被ばく量試算】
東京電力福島第1原発から約40キロ離れた福島県飯舘村で、国際原子力機関(IAEA)が測定した放射線レベルが同機関の避難基準を上回った問題で、経済産業省原子力安全・保安院は31日、独自に放射線による被ばく量を試算した結果、内閣府原子力安全委員会の避難基準の約半分にとどまったことを明らかにした。「直ちに避難する必要はない」としている。(毎日新聞)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_nuclear_threat/?1301576428