テレビがやらないニュース(旧エコドライブ日記)

テレビがスルーするネットのニュースを集めて紹介しています。

コメントする方は名前を書いて下さい。

武田邦彦さんの原発解説(影響編)

2011-03-16 23:01:34 | ニュース
武田邦彦さんが、原発の影響について書いておられます。
武田さんのサイトには画像もありますので、画像をごらんになりたい方はそちらへどうぞ。

昨日、今日と3つの記事が追加されていますが、いずれも「風」の話です。

まとめると、福島原発から漏れた放射性物質の量はまだ少ない。
影響がどこに広がるかは風向きで決まる。
各々が自分で判断できるよう、気象庁は風向きの予測データをすぐに発表しろ。

こういうことが書いてあります。
今日一日、福井で仕事していたのでテレビの報道は全く見ていないのですが、
テレビは風向きの予想を伝えていたでしょうか。

被災者の再会などはほどほどにして、生き残るために必要な情報を流してくれ。

________________________

原発 緊急情報(8) 放射線はどこまで行くか?

福島原発の問題は第2段階に入りました

つまり、どこで爆発が起こるかというのはこれからも警戒しなければなりませんが、とりあえず原発で放射能物質が漏れることは確実になった事、それが400ミリ シーベルトと健康にかなりの影響を及ぼすようなようになった事です。この二つで第2段階に入ったと考えられます

ここで、今回は、放射線についての知識を深め、自ら判断できる情報を提供したいと思います。

・・・・・・・・・

一般に放射線と言っているものには2種類あって、


1) レントゲンのような「放射線」、つまり光や電子と同じように四方八方に飛び散って行くもの、

2) ガス(おならのようなもの)やミスト(霧吹きからの霧や煙のようなもの)

があります。

学問的にはこの二つを分けて呼びますが、般的には「放射線」とか「放射能」とか区別します.

この2つをいつも区別すると非常にややこしいので、このブログでも今まで一般的な言い方をしてきました。でも、福島原発の汚染から逃れるためには、この区別を簡単に理解しておかなければいけないと思います。

・・・・・・・・・

まず、福島原発の敷地の中に強い放射能物質があり、そこから放射線が出ています

この放射線は四方八方に散りますし、もともとそれ程強い光でもなく、また放射線が電子の場合には、空気中を進むと空気中のいろいろな物質にぶつかって止まります

福島原発の上空にいれば、このような放射線にさらされることもありますが、人間は地上にますので電子が地上を進むと建物にぶつかりますから遠くまで行くことはないと言っていいでしょう

テレビの解説者が「放射線は四方八方に飛び、距離が離れればどんどん弱くなるから大丈夫だ。東京等には全く関係がない」等と間違ったことを言っているのは、福島原発からのもので「放射線」だけを問題にしているからです。

御用学者と言っても良いかもしれません。

・・・・・・・・・

それではチェルノブイリの時になぜ遠くの人が被害を受けたのかというと、実は「現場でチェルノブイリの処理に当たった人は放射線で死んだのですが、遠くの国民は「放射能を持った物質」で被害にあったのです。

この地図は、チェルノブイリの爆発の後、放射能物質がどのようにロシアの大地に飛んでいったか?という図です。

ちょっと見にくいのですが、チェルノブイリの原発は図の中心にあります。そこから強い放射能を持つ物質が飛んでいったのですが、図を見るとわかるように二つの方向があります。

一つは、チェルノブイリからポーランドの方に西側に進んだもので、おおよそ300キロぐらい飛んでいます

もう一つは、チェルノブイリから東北東に流れたもので200キロぐらいのところと、500キロメートルに強い汚染が見られました。

ちなみに、福島原発から東京までの距離は約230キロですからチェルノブイリの図に自分のいる所にしるしをつけると、だいたい検討がつきます。

風が問題ですから全く同じ距離でも全然、汚染の程度が違います。例えば、チェルノブイリから200キロ西のところは相当強い汚染を受けていますが、200キロ東南東は全く汚染されていません。

風に乗って一筋になって流れますから遠くに離れても汚染は強いままにであまり弱くなりません

また、所々に黒いところ(汚染の強いところ)があるのは、雨が降ると雲の中に含まれている放射能を持つ物質が落ちてくるとか、気流の関係などがあります。

でも第1には風の向きであることがよくわかると思います。

・・・・・・・・・

今は緊急時ですから人の批判をしても仕方がないのですが、よく理解するために、少し問題点を指摘しておきます。

実はこのようにチェルノブイリの例もあるので、原発に何かがあって放射能の物質が漏れた場合、どのようにそれが流れるかということは原発を建てるときに検討をしています

福島原発も古く立てられたものでもあり、さらに追加して増設されましたから、その時に気象データ等を詳細に検討されているはずなのです。

それを公開すれば、それだけで随分、危ない方向がわかると思っています。

・・・・・・・・・

チェルノブイリの例を理解するために、注意したいことが三つあります

一つは、悪い方向のことですが、漏れた放射の物質が少なくても(福島の今)多くても(チェルノブイリ)、「どのくらい遠くに行くか」ということは変わらないということです。

つまり、原発のところで100だとして、それが50に減る場所は、もともと10でそれが5になるところと同じということです。

二つ目も悪いことですが、汚染物質は風に乗って流れます。例えば風速1メートル(そよ風)では、1秒間に1メートル程度ですから、1時間に3600メートルつまり3.6km、10時間で36キロとなります。東京に到達するのは2日半です

わたくしが昨日、少し様子を見たいと書いたのはこのことを言っています。でもかなり早いと思う人も多いでしょう。

三つ目は良いことなのですが、チェルノブイリに比べると福島原発が持っている放射能物質の量自体は「多い」のですが、今のところ漏れている量は「少ない」のです。

従って、この三つを考えると一両日は少し様子を見るのが良いと私は判断しました

ただ、茨城県の北のほうに住んでおられる方は早めに来ますので、東海村等で放射能を常時計っていますから、自治体はデータをどんどん公開して、住んでいる人が自分で判断できるようにするのがよいと思います。

(平成23年3月16日午前9時 執筆)武田邦彦

http://takedanet.com/2011/03/post_cd3c.html

_______________________

ここからは昨日(3/15)の記事になります

原発 緊急情報(7) 東京を逃げ出すべきか?

福島原発の近くの人はもとより、東京に住んでおられる人も「本当にここにいて大丈夫だろうか?」と心配されているだろう

本来なら政府が国民の側に立って次々と情報を出し、みんなが「どうしたら良いか」が分かるのが一番良い.

でもそれは望めないので、ここで少しでもご参考になればと思って、今度は、おそらくドイツの人が急いで計算してくれたと思われるものを掲げる.

この計算は福島原発の風を参考にして放射線物質がどのように風にのって行くかを計算したものである。本来は気象庁が2日前に出すものだが、日本より外国が早かった

普通は「西風」が吹いているから、その時には放射線物質は太平洋の方に流れる.だから漁船などに警告を出さなければならない。

でも風は北風もある。日本の上空は偏西風なので少し上空に上がると東に流れるが、若干、南に流れることもある。

この図を見ると北風の時には東京を越えて静岡あたりまで汚染されている(出所があまりハッキリせず、一つの例と考えて欲しい。データ自身の信頼性はまだ不明だ。このようなシミュレーションを気象庁が早くやって公開して欲しい.まさか隠しているわけではないだろう).

でも、あまり驚かないで欲しい。というのは、今、福島で漏れている放射線物質は数100ミリシーベルトだから、それが移動した状態のことを考える.

まず、一日中、北風が吹くわけではないので、時間が限定されること、第二に遠くに来るので少し拡散すること、第三にもともとものすごい量の放射線物質ではないこと、である。

従って、私の家族に小さい子供がいたり、妊娠している人がいた場合、1,2日まって様子を見る。微量の放射線は今日中に東京、神奈川ぐらいまで来るだろうが、それはごく微量だろう.

その様子を見ても放射線障害になる可能性が低いからだ。

私も今夜、もう一度データを解析してみるが、今日はそっと戸締まりして寝ても大丈夫である.

(平成23年3月15日 執筆)武田邦彦

http://takedanet.com/2011/03/post_04ac.html

原発 緊急情報(6)

放射線は目に見えない.でも火山の噴火では煙は見える。だから、福島原発からの放射線物質がどのように動くかを考える時に大変参考になる.

幸い、最近、噴火した鹿児島の新燃岳の噴火と灰の衛星写真があるので、まずはそれを参考にしたい。

この写真の左側で白い煙が出ているところが新燃岳であり、下に鹿児島湾、写真の中心が宮崎の海岸と日向灘だ。

噴火の煙は「四方八方」に行くのではなく、風に流されて一方向に進む.このことが放射線でも重要だ。放射線物質はこの煙と同じように動く

気象予報にコンピュータが使えるようになって久しい。下の図は新燃岳からの噴煙がどのように流れるかを計算したものである。

現実の状態より少し拡がっているが、それでもだいたいの傾向が分かる.新燃岳の噴煙の流れも大切だが、今回の福島原発からの放射線物質の行方とどこに居る人たちがどのぐらい被爆するかを知ることはさらに重要だ

一刻も早く計算結果を出してもらいたい

また、それまではこの新燃岳の噴煙の写真を参考にして、家族の居場所を決めたら良いと思う.

(平成23年3月15日 執筆)武田邦彦

http://takedanet.com/2011/03/post_7f3d.html

(平成23年3月17日午後2時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/03/11_0ba1.html

当ブログの武田邦彦さん関連記事はこちらです

当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武田邦彦さんの民主党、仙谷批判

2011-03-16 07:30:55 | 民主党・マスコミ


武田邦彦さんの記事は多くの人に見ていただいたようです。
ここで紹介した後にも、いくつかの記事がアップされています。

地図を使って解説しているため、直接見ていただいた方がいいと思い、
ここでは紹介しませんでした。

下のリンクから武田先生のブログを見てください。

http://takedanet.com/

__________________

仙石さんは一刻も早く救済に行け!

東北地方ので大地震が起こり、日本全体も相当大きな痛手を受けました。現在は冬で気温も低く、一刻も早く苦しんでいる人を助けなければいけない時期です。

救助の主力は自衛隊の5万人をはじめ、各地の消防隊、警察、地元の自衛団等です。

この段階では、何しろ救出を先にするわけですから、あまりを多くのことを議論しない方がいいのですが、一つだけ言いたいことがあります。

・・・・・・・・・

仙石さんが官房長官の時に「自衛隊は暴力装置だ」という発言をしました。この発言はうっかり出たわけではなく長く民主党を中心として「自衛隊は役に立たない」という批判が大半を占めていたわけです。

例えば民主党の中心にいる興石さんは日教組の中心人物ですから、自衛隊も軍隊も反対してきた人です

それならそれで良いのですが、現在、自衛隊が5万人の派遣して被災した人を助けていますが、なぜ民主党は出ていかないのでしょうか?

自分たちが国会で「自衛隊はいらない」といった限りは、自衛隊を出動させるべきではなく、その代わりに仙石さんを中心に救助隊を編成して出動すべきなのです。


民主党も若干の活動は行っているかもしれませんが、テレビを見る限り、「民主党が救助隊を編成し大々的に被災地に行って救助している」という様子は全く見られません。

国会で無責任なこと言ってもらってはダメなのです。

一刻も早く民主党は、全国の組織を総動員して東北に赴き、自衛隊の代わりに被災した人を救済するべきです。そうしなければ民主党という政党は全く誠実さもない口先だけの政党であることが現実に証明されることになると思います。

(平成23年3月12日 執筆)武田邦彦
_________________________

武田さんのおっしゃるとおりです。しかし、現実はもっと酷いことになっているようです。

自衛隊は要らないと言ってきた奴らが自衛隊に救助を頼み、危険性を説明しないまま
命がけの仕事を命じています。

もう、クーデターが起きたとしても驚きませんし、支持します。


【安全のはずが命がけ…怒る自衛隊・防衛省】読売新聞 3月15日(火)14時47分配信

 放射能汚染の懸念が一層高まる事態に、自衛隊側からは怒りや懸念の声が噴出した。関係機関の連携不足もあらわになった。

 3号機の爆発で自衛官4人の負傷者を出した防衛省。「安全だと言われ、それを信じて作業をしたら事故が起きた。これからどうするかは、もはや自衛隊と東電側だけで判断できるレベルを超えている」。同省幹部は重苦しい表情で話す。

 自衛隊はこれまで、中央特殊武器防護隊など約200人が、原発周辺で炉の冷却や住民の除染などの活動を続けてきた。東電や保安院側が「安全だ」として作業を要請したためだ。

 炉への給水活動は、これまで訓練もしたことがない。爆発の恐れがある中で、作業は「まさに命がけ」(同省幹部)。「我々は放射能の防護はできるが、原子炉の構造に特段の知識があるわけではない。安全だと言われれば、危険だと思っていても信じてやるしかなかった」。別の幹部は唇をかんだ。 .最終更新:3月15日(火)14時47分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000496-yom-soci

_________________________

そして、武田さんに名指しされた仙谷はこんな態度です。
これについては東電GJです。

_________________________

【仙谷氏、東電怒鳴る=混乱にいら立ち-政府・民主】

 政府・民主党は14日、東京電力へのいら立ちを強めた。同日朝に開始する予定だった「計画停電」(輪番停電)の実施が定まらず、市民生活が混乱したためだ。電力需給逼迫(ひっぱく)の原因となった福島第1原発の事故に関する同社の対応への不満も背景にある。未曽有の震災対応に当惑する政権側の焦燥感の表れともいえそうだ。

 「どういうことだ。俺を誰だと思っているんだ」。民主党の仙谷由人代表代行は13日夜、計画停電が病院や交通機関に与える影響を東電側に問い合わせた。しかし、明確な回答はなく、「ご不明な点はカスタマーセンターまで」と書かれた紙がファクスで送られてきたため、仙谷氏は担当者を怒鳴りつけた。

 計画停電については、菅直人首相自ら13日夜に記者会見し、了承を発表したが、14日朝からの実施は直前で取りやめられた。一方、停電を織り込んでいた交通機関は路線・本数を限定、臨時休業する百貨店などが相次いだ。結果として、国民に不便を強いることを要請した政府のメンツがつぶされた形で、枝野幸男官房長官は記者会見で「官邸への情報も当初、正確ではないものが届いていた」と、東電への不信をあらわにした。

 政府・民主党は、福島第1原発事故への対応が後手に回り、野党から酷評された。首相は13日、社民党の福島瑞穂党首に「東電の報告が遅れた」と指摘。首相としては東電側の責任と言いたかったようだが、政府と東電で連携が不十分なことは間違いなく、「責任転嫁」との批判も出そうだ。(2011/03/14-22:28)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011031401303

(平成23年3月17日午後2時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/03/11_0ba1.html

当ブログの武田邦彦さん関連記事はこちらです

当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする