テレビがやらないニュース(旧エコドライブ日記)

テレビがスルーするネットのニュースを集めて紹介しています。

コメントする方は名前を書いて下さい。

「暫定基準値」には問題があったようです

2011-03-28 21:59:08 | ニュース
3つ前の記事で「テレビが『暫定』基準値という言葉を使わなくなった」と書きました。
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/57aa2340d41f785e6060e64daa445b50

23日の報道ステーションの中では、次のようなことを伝えていました。

食物への放射性物質の影響について。


東京大学 諸葛宗男 特任教授

国際機関で定められた一般の人の被曝限度量は1ミリシーベルト(年間)
しかし100ミリシーベルト未満では健康被害は確認されていない。


「諸葛教授がほうれん草について解説」

『100ミリシーベルトをベクレルに換算すると約450万ベクレルになる。
ほうれん草1キロあたり5万4000ベクレルだからこのほうれん草を食べて
規制値に達するには約90キロ食べなくてはならない。』

内閣府の食品安全委員会は暫定基準値について検討し、1週間後をめどに
新たに基準を取りまとめるとしている。


ということは、暫定が正式になったという可能性もあるのかなと思っていたら、
こんなニュースを目にしました。

【“暫定基準 説明が不十分”】3月28日 18時25分

福島県産などの一部の野菜から国の暫定基準を超える放射性物質が検出された問題で、政府は、これまでこの暫定基準は一生食べ続けた場合の数値と説明してきましたが、実際には放射性物質が次第に減少することを前提とした一時的なものであることが分かりました

暫定基準の基になる指標を作った原子力安全委員会事務局は、「健康への問題はないと考えているが、前提条件についての説明が不十分だった」と話しています。

福島第一原子力発電所の事故で、厚生労働省は、今月17日、原子力安全委員会の指標に基づいて食品に含まれる放射性物質の暫定基準を設定し、基準を超える食品については食用にしないよう求めています。これを受けて、政府は「一生食べ続けるのでなければ健康に影響が生じない低い値」と説明し、この基準が一生食べ続けた場合の数値を示しているとしてきました。しかし、この暫定基準の基となった指標を作成した原子力安全委員会ワーキンググループの元委員、須賀新一さんは、あくまで放射性物質が一度だけ放出されて、次第に減少していくことを前提とした一時的な指標であることを明らかにしました

特に人体への影響が大きいとされる放射性ヨウ素については、基準の上限の値で長期間取り続けると想定している被ばく量を超えるおそれがあると指摘しています

今回、検出された放射性物質の値では、食品などを通じて健康に影響が生じるおそれはほとんどないということですが、政府は正確な情報を改めて説明することが求められます。原子力安全委員会事務局の都筑秀明課長は「健康への問題はないと考えているが、前提条件についての説明が不十分だった」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110328/k10014951701000.html

どうも暫定基準値の前提が間違っていたみたいですね。

こんな適当な基準を基に、ほうれん草を食べ続けても大丈夫だとか、
水道水を飲んでも大丈夫だとか言っていた専門家、テレビ局はちゃんと報道するのでしょうか。

そもそも、テレビに登場する専門家は自分で検証ぐらいできるから「専門家」を
名乗っているんじゃないですか?

今さら安全委員会が間違っていたから自分も間違えたって言うのは通用しませんよ。

100ミリシーベルトまで大丈夫と言っていた専門家はどう言い逃れするでしょうか。
まさか100ミリまでは大丈夫といい続けるんじゃないだろうな。
コメント (4)
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武田邦彦さんのブログ 29日、30日の被曝予想

2011-03-28 20:14:39 | ニュース
武田さんのブログでは29~31日の飛散予想が掲載されています。
予測しているのはノルウェーとドイツのようです。

日本は相変わらず飛散予想を出していません。一体どこの国の政府なのでしょうか。

関連した記事を探してみたら、北陸でも放射性ヨウ素が検出されたとの記事を見つけました。
とうとうこっちにも到達したみたいです。

掲載された図を見ても分かるとおり、風向きによって放射性物質は広範囲に拡散されて
いますから、いつか来るんだろうなぁとは思っていましたので、大して驚きませんが、

大きく広がらないうちに収まってくれることを祈るしかありません。

【金沢で採取のちり、ごく微量のヨウ素】(2011年3月28日 読売新聞)

 県危機管理監室は27日、金沢市内で採取したちりから、ごく微量の放射性ヨウ素が検出されたと発表した。レントゲン1回分の放射線量(60マイクロ・シーベルト)の15万~67万分の1程度の値で、人体への影響はないという。同室は「福島第一原発から飛んできたものと考えられる」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20110328-OYT8T00036.htm

当ブログ関連記事
東電は放射性物質の飛散状況を隠すことを決定したようです 2011-03-24 14:25:12
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/311be68cd0766b394d0c8cde6d8a391a

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原発 緊急情報(37) 明日(29日)と明後日(30日)の被曝予想

福島原発から漏洩している放射性物質の飛散について、ノルウェーとドイツの被曝予想を示します.

(クリックで拡大)

これはドイツから発信されている予想で、3月29日正午(ちょうど、今から1日後)の福島原発からの放射性物質の流れです. 幸い西風ですが、やや北に向かっています。また太平洋ではある程度、拡がっています.

このことから、明日は、仙台地方は警戒、茨城方向はやや安心というところです。また太平洋を回って、日本の南の方に少し飛散していますから、東海から沖縄に書けて微量ですが、放射線が検出される可能性があります

(クリックで拡大)

30日まではドイツもノルウェーもほぼ同じ推定を出していますが、30日は風が停滞するので、東北南部から関東の北、仙台まで放射性物質が拡散するようです特に風が弱い場合は、東の太平洋に流れず、日本列島の中に入り汚染が進むと予想されます.

ドイツの予想はここに示しませんが、ノルウェーの予想よりさらに仙台の方の汚染が予測されています.三陸の方まで汚染が拡がる可能性も否定できません.

(クリックで拡大)

31日の予想はまだノルウェーの予測だけしかでていませんが、今度はやや南に放射性物質が飛ぶようです.茨城から千葉方面は警戒してください。

原発に近いところは、原発からの直接的な放射線を浴びることになりますが、10キロ以上のところは放射性物質の拡散ですから風下に行きます。

また、現在のところ福島原発は爆発していませんので、煙は低く、従って近いところから複雑に流れることになります。つまり、上空が西風でもしばらくは、地上の風で拡散します

気象庁は、今でも「花粉の飛び方」などを予報していますが、早く、放射性物質の動きを発表してもらいたいものです

ただ、天気予報で風向きは出していますので、風向きに注意して行動をしたら良いと思います.

(この記事は一部、読者の方のご協力を得ました。ありがとうございました。)

(平成23年3月28日 正午 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/03/372930_7c21.html

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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
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武田邦彦さんのブログ プルトニウムその2

2011-03-28 19:09:15 | ニュース
武田邦彦さんのブログはプルトニウムを再度とり上げています。
前回の記事の反響が大きかったのでしょうか。

今回の記事では前回よりも危険なもののように書かれています。

うわさに聞く「プルトニウムの危険性」と武田さんが書いている内容はずいぶん
開きがあるようです。武田さんはこの分野(人体に与える影響)の専門家では無いような
気もしますし、武田さんの意見だけ見ていれば大丈夫とも思えません。

やはり安心できないという方は色々と調べてみることをお勧めします。

(記事追加)

【福島第一原発:プルトニウムによる土壌汚染調査急ぐ-枝野官房長官】

  3月27日(ブルームバーグ):枝野幸男官房長官は27日午後の記者会見で、東京電力の福島第一原子力発電所事故に関連して、原子炉で発生する放射性物質の一つであるプルトニウムが周辺の土壌を汚染しているかどうかの調査を急ぐ考えを明らかにした。

  枝野長官は、「発電所内の土壌検査にすでに着手しているとの報告を受けている」と説明。「周辺の土壌に拡散していないという状況であれば一定の安全が確保できる」と述べる一方で、逆に検出されれば「対応をしなければならないので、土壌の分析、調査を急がせている」と語った。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=amzS4oC6PNkk
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原発 緊急情報(36) 3号炉(プルトニウム)の問題(その2)

(「知識」が自分の身や家族を救うこと、原子力の知識は見かけが難しそうに見えるだけで内容的にはそれほど難しくないので、できるだけわかりやすく書きますので、理解を深めてください。また専門的な知識の必要な方もおられますので、ブログの後半にはやや専門的な内容を盛り込むことにしました。)

今までの原子炉は、ウラン235を核分裂させるのがほとんどでしたが、最近ではプルトニウムを核分裂させるものも出てきました。

それが福島原発の3号機です。
3号機が水蒸気爆発等をしますと、プルトニウムが空気中に放出されます。これについてすでに1度、このブログで説明をしましたが、追加して説明をします。

・・・・・・・・・

簡単な説明

3号機が爆発して燃料として使っていたプルトニウムが空気中に飛散しますと、小さい微粒子になって風に乗って飛んできます。

それが、野菜等について食品と一緒に口の中に入る場合には、そのまますぐ排泄されてしまいますので、あまり害はないということを書きました。

しかし、プルトニウムの微粒子が風に乗って飛んできた場合、呼吸とともに口から入り、75%ぐらいは消化器系の壁について胃のほうに行きますから良いのですが、25%、つまり4分の1ぐらいは肺に行きます。

肺に行くと肺の奥の方に詰まってそのまま出てこなくなります。そうなると、プルトニウムは周辺の細胞をいためますので、それが心配されています。

・・・・・・・・・

防御方法

空気中を飛んでくるプルトニウムの粒子は、0.3ミクロン程度の非常に小さな微粒子です。

しかしインフルエンザウイルス(0.1ミクロン程度)よりも大きいので、インフルエンザウイルス用のマスク(N95と言う少し高めの)を用意しておけば、おそらく95%ぐらいは被曝を防ぐことができると思ます。

機会のある内に、インフルエンザ用のマスクを買って置いておきましょう。

放射性物質の量が多い福島県の人等は比較的頻繁にマスクを変えた方がいいと思ますが、東京や仙台などでは今のところ洗って繰り返し使えると思ます。

・・・・・・・・・

(やや専門的)

わたくしがウラン濃縮の仕事をしているときに勉強したプルトニウムの知識は少し古いので、今回、西暦2000年までの事故例などを調べてみました。

やはり最も注目すべき事故例は、1965年のアメリカで起こった事故で、その時には25名の人が酸化プルトニウムの微粒子を吸い込んでいます。

吸い込んだ量は、放射線の作業をする人として認められている許容値のさらに10倍程度であり、かなりの量を被曝しています

この時の酸化プルトニウムの粒径は0.21ミクロンから0.37ミクロンです。0.21ミクロンとは210ナノメートルですから、所謂“ナノ粒子”の領域です。微粒子としてもかなり小さい方に属します。

当時、プルトニウムは非常に毒性が強いと言われていたので、この25人は直ちに肺癌になると予想されていました。しかし、事故後20年たった1985年の健康診断でも健康上の被害は認められていません。

このほかに事故例は10ぐらいありますが、いずれも軽度の被曝で重篤な症状は見られていません。

・・・

原理的に言えば、酸化プルトニウムの微粒子が呼気とともに肺に入ると、沈着しα線をだして周囲の細胞を痛めると考えられます.また半減期が長く、水に溶解しないので、一旦、肺に入った酸化プルトニウムは除去ができないと考えられます。

しかし、それは机上の考えであり、事故例を見ますと、酸化プルトニウムの化学的、生理学的なダメージは小さく、α線による放射線障害が主でしょう

一方、インフルエンザウイルスの大きさは、0.1ミクロン程度ですので、幸いインフルエンザ用マスクでかなりの部分は、防ぐことができると思います。

・・・

プルトニウムの毒性が極めて強いのではないかという危惧があるのはわかりますが、あくまでも、わたくしたちは「正しい科学的な知識」によって行動を決めなければいけません。

その点では、根拠なくプルトニウムの毒性について述べてもいけませんし、また逆に3号炉はプルトニウムを燃料としているのですから、東京電力や国はもう少し誠意を持って3号炉の状態や、プルトニウムが飛散した時の防御を発表するべきだと思ます。

(平成23年3月28日 午前9時 執筆)武田邦彦
http://takedanet.com/2011/03/36_9d9f.html

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当ブログの武田邦彦さん関連記事まとめ(リンク集)
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/6a193f9b1db6fea5c154ce23cc3bb9db
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テレビは「暫定」規制値と言わなくなりました

2011-03-28 16:18:01 | 民主党・マスコミ
昨晩から、テレビは「暫定」規制値(基準値)という言い方をやめたみたいですね。
指標値、基準、国が定める規制値などと言い出したようです。

基準値がさらに引き上げられることに備えているのでしょうか。
だんだん基準値が指す数値が分からなくなっていきそうですね。

22日にアップされた動画

放射性物質検出問題 福島県のブロッコリーや小松菜などから暫定規制値超える放射性物質


"暫定"規定値を超えると話していますね。

そして今日(28日)の放送

【原発】千葉の水道水指標値以下に 摂取制限解除(11/03/28)


「暫定」という言葉が消えました。

私がみた範囲では、テレ朝の放送では「指標値」、TBSは「基準」、フジテレビは
「国が定める規制値」という言い方をしていました。

「暫定」基準値についてまとめた記事はこちらをご覧ください。

今さらながら暫定基準値について調べてみました2011-03-26 20:04:04
http://blog.goo.ne.jp/moja_gd/e/3b0eb1605a569fcbaacd1a15df119afb

先日、ほうれん草の測定は実は洗ってから行っていたということがネットで出回ってから、
急に「洗ったら大丈夫」と言わなくなったように、テレビというものはいい加減なものです。

フジテレビは、昨夜のMr.サンデーでこの話題を取り上げましたが、
まるでウソを暴いたのは自分たちだと言いたげな放送でした。

「とくだね」や「知りたがり」で洗い方まで説明し、「洗って食べれば大丈夫」と
放送したことを訂正もしなけりゃ謝罪もしません。

今後テレビ局は「標準値」といい続けるだけで、知らぬ間に数値が変わっていくことに
なるでしょう。視聴者が気づかなくても知らない方が悪いとか、知らせない国が悪いと
言うつもりなのでしょう。

こいつらは何のために存在しているんでしょうか。

もう一つ、昨日の「たかじん」に関する記事に関係するんですが、
辛坊次郎が大阪ローカルではどのように放射線汚染を伝えているかが分かる動画です。

本当のもしくはそれに近い数値は公表されない。されても無視される。


この後、全国に放送された「ウェークアップ」では、こんなことは話していませんでしたよ。
ウェークアップをご覧になった方なら、違いが分かっていただけるでしょう。


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