凡凡「趣味の玉手箱」

キーワードは中国です。中国以外のテーマは”趣味の玉手箱にようこそ”で扱っております。

忠臣に救われた孤児

2005-07-29 13:12:18 | 十八史略を読む
十八史略を読む-39 戦国の七雄-2
 趙 その1 忠臣に救われた孤児
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

趙の祖先は、もと秦と同じ贏(えい)姓であり、蜚廉(ひれん)がその始祖である。蜚廉の子が季勝(きしょう)で、季勝の子孫に造父(ぞうふ)というものがいた。造父は周の穆王(ぼくおう)に仕えて功績をあげたので、趙城の地に封ぜられた。この地名にちなんで趙氏を名乗るようになった。

春秋の時代になって、その子孫に晋に仕えた趙夙(ちょうしゅく)がおり、その子が成子衰(せいしし)、成子衰の子が宣子盾(せいしとん)である。宣子盾の子である趙朔(ちょうさく)は大夫の屠岸賈(とがんか)の手によって皆殺しされたが、このとき身ごもっていた趙朔の妻は生き残った。やがて生まれた子が武(ぶ)である。

屠岸賈はこの武をも殺そうとして探し求めたがなかなか発見できない。

さて、趙朔の食客に程嬰(ていえい)と公孫杵臼(こうそんしょきゅう)という者があった。二人はなんとか武の命を守ろうと相談した。公孫杵臼が「今後この孤児を守り育てるのと、今命を捨てるのと、どちらが難しいだろうか?」程嬰は「それは育てる方が難しいだろう。命を捨てるのは簡単だ」と答えた。

「では難しい方を貴公がやってくれと」公孫杵臼は言い、どこからか他の嬰児をもらってきて、趙朔の孤児と見せかけ、これを抱いて山中に隠れた。程嬰は打ち合わせてあったとおり、屠岸賈の前に出ていって、「沢山の賞金を出してもらえるならば、武の場所を教えよう」と言った。

屠岸賈は大喜びで早速、程嬰に兵を付けて案内させ、公孫杵臼と嬰児を殺した。このようにして趙朔の本当の孤児は殺されなくて済んだ。

その後、程嬰は、成長した武とともに、屠岸賈を討ち、趙の主家再興に成功した。程嬰地震は、これで自分の役は終わったとして自殺し、地下に眠っている趙朔と公孫杵臼に結果を報告した。

コメント:詳しくは知りませんが、これと同じような話が浄瑠璃の「菅原伝授手習鏡」にあるようです。

花火大会のシーズン入り

2005-07-29 13:08:41 | 思いつくままに
家の近くの女の子が隅田川花火大会に友達と一緒に行くと言って、浴衣を着て行くんだと大騒ぎしている。浴衣は若い女性のファッションになっているのだろう。

さあ、太陽がぎらぎらと輝く、本格的な夏が到来、花火シーズンの時期になってきましたね。今年はどこに行こうかな。行くなら都心からちょっと足を延ばしたところで、比較的静かに見物できるような所がいいな。

下記は毎日新聞7月28日朝刊による今後の都内の主な花火大会スケジュールです。

7月30日 隅田川花火大会、立川国営昭和記念公園、八王子花火大会
8月1日  江東花火大会
8月6日  江戸川区花火大会、いたばし花火大会、昭島市民くじら祭夢花火、青梅市納涼花火大会
8月10日 せいせき多摩川花火大会
8月13日 東京湾大華火祭、奥多摩納涼花火大会
8月27日 武蔵村山市観光納涼花火大会

野村証券、オムロンなど四半期決算

2005-07-29 07:36:58 | 株主の独り言
日本経済新聞7月29日朝刊から

対前年同期比を上回った銘柄(関心のある銘柄のごく一部です)
 日立システムサービス(3735)、資生堂(4911):中間・本決算とも上方修正、日本電産コパル電子(6883)、コナミ(9766)

対前年同期比を下回った銘柄(関心のある銘柄のごく一部です)
トーメンデバイス(2737)、オムロン(6645)、ローランドディージー(6789)、
日本電産コパル(7756):中間・本決算予想とも下方修正、
野村ホールディングス(8604)

その他 日本電産(6594)が9月30日に1株を2株へ株式分割

時間があれば分析してみたいが???


ヤマハ発動機本決算予想上方修正

2005-07-29 07:15:15 | 株主の独り言
日本経済新聞7月29日朝刊から

昨日株価が急騰したので折り込み済みか注意が必要だが、中間決算が当初予想に比べ大幅に増加、また通期でも一株利益が210円予想と上方修正。

今期(12月期)年間配当は記念配当を含め26円。

中国役人の横暴、公害問題で暴動10年で7倍

2005-07-29 06:55:40 | 中国知っ得情報
読売新聞7月29日朝刊から

中国国内で発生した民衆の暴動・騒乱事件が94年の1万件から昨年は7万4千件に。参加者数も同73万人から376万人に膨れる。

中国の国際・時事問題専門誌の「環球」が伝えた。中国メディアが社会の脅威となっている民衆事件の実体を報じるのは異例。

4月 浙江省東陽市 公害問題から暴動に 約3万人が警官隊と衝突 多数死傷
5月 広東省仏山市 宝石工場労働者500人 じん肺患者補償要求し道路占拠 警官鎮圧
6月 江西省 大学生数万人 各地の役所前 大学幹部の腐敗に抗議 一部は学校施設を破壊
6月 安徽省池州市 交通事故処理 群衆数万人が派出所襲撃 パトカー破壊 商店略奪
6月 広東州東莞市 交通事故処理 タクシー運転手など数百人 警官と衝突
6月 河北省定州市 発電所建設の土地収用 収用側が立ち退き拒否の農民を襲撃 54人死傷
7月 内モンゴル自治区通遼市 土地収用 農民2000人と警官隊が衝突
7月 浙江省紹興市 製薬工場の廃棄物による農産物汚染被害 農民15,000人が工場を封鎖

一言:土地収用を絡んでの暴動は知っていたが交通処理を巡っての騒乱は知らなかった。中国をツアーで旅行していてもしゅっちゅう交通事故の現場に出会ったが巻き込まれないよう気をつけたい。

木更津市「花ホタル」のヒマワリが見頃

2005-07-29 06:11:35 | 旅行知っ得情報
読売新聞7月29日朝刊から

オープンしてから3年目。四季を通して様々な花を育てる。

ヒマワリは8月始めまで楽しめる。

入場料大人200円子供100円で一人二本まで刈り取れる。(ホームページは刈り取れないと出ているので問い合わせ必要?(TEL:0438-23-0501)

http://members.jcom.home.ne.jp/ja-kisarazu/

養殖マグロが中国の食卓に

2005-07-28 20:15:57 | 中国関連ニュース
日本経済新聞 7月28日朝刊から

マルハグループは鹿児島県奄美大島で養殖しているクロマグロを9月から中国へ輸出する。マルハは年間240トン(60キロ級マグロで年間4000頭)を育成、出荷する能力を持つがこれまではすべて国内向けであった。

中国向け水産物の輸出手続きが簡素化されるのを受け、一定量を安定供給する体制を作る。

現地では日本食人気もあり、高級魚の需要が拡大している。また、中国政府がマグロの鮮度を一酸化炭素を使ってマグロの切り身の鮮度がよいように見せかける手法を禁止したことから地元業者による供給量が減少し品薄状態が続いている。

すしネタの「トロ」を武器に、水産事業の基盤強化と養殖事業の収益底上げをねらう。

中国企業の業績悪化が急速に進む

2005-07-28 12:57:24 | 中国関連ニュース
日本経済新聞 7月28日 朝刊から

主な工業関連中国企業の1-6月期の赤字額が前年同期比で6割増えた。上場企業500社を対象に調べたところ約200社が同期に赤字に陥る見通し。

昨年までの過剰投資が競争を激化させ、素材価格の上昇が利益を圧迫した。

業種別では石炭、石油など川上産業は利益が増加、一方、化学、繊維、自動車、電子機器はエネルギーや素材価格の上昇を末端価格に転嫁できず減益や赤字になっている。

中国人民銀行はさらなる元の切り上げには一段と慎重になりそうだという。

松か柏か

2005-07-28 12:40:05 | 十八史略を読む
十八史略を読む-38
戦国の七雄-1 斉その15 松か柏か
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

斉の襄王が死んで、その子の「健(けん)」が王位を継いだ。健の母「君王后(くんおうこう)」は賢夫人の誉れ高く、強国「秦」に対して頭を低くし、その他の諸侯にも信義を損なわないよう気を配っていた。

ところが君王后が死ぬと、秦に滞在させておいた、斉の食客たちが秦から賄賂を受け取って、逆スパイの役割を果たすようになった。彼らは襄王に対し、秦に朝貢するように吹き込んだ。そればかりか、秦に対する防備を解くようにし向け、斉が楚、燕、韓、魏、趙の五ヶ国と連合して秦を攻める策を取らせないようにした。

こうしておいて、秦王政(後の秦の始皇帝)は、これら5ヶ国を次々と滅ぼし、余勢を駆って斉都「臨し(りんし)」に軍を進めた。斉はこれを防ぐことができず、健は秦王に降ったのである。

健は「共(きょう)」の地に幽閉された。共の地は松と柏しかない土地であり、健は餓死した。かくして、斉は滅び、秦の一部とされた。

斉の人々は王の悲運を怨んでこう歌った。「松か柏か、王を殺したは。食客の仕業か、共に閉じこめたは」

長剣よ帰ろうか

2005-07-28 12:34:19 | 十八史略を読む
十八史略を読む-37
戦国の七雄-1 斉その14 長剣よ帰ろうか
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

斉では襄王が王位についていたが、孟嘗君は独立して、諸侯となり、斉にも魏のいずれにも属さなかった。孟嘗君が沢山の食客を抱え厚遇しているという噂を聞いて、馮驩(ふうかん)という男が孟嘗君を訪ねてきた。

孟嘗君は馮驩を伝舎という最下級の待遇として館に止めた。10日ほどすると馮驩は長剣を叩いて歌った。「長剣よ、帰ろうか。食事に魚もつかないから」これを伝え聞いた孟嘗君は中級の待遇の幸舎に移した。

またもや馮驩が歌い出す。「長剣よ帰ろうか。外出するのに車もないから」孟嘗君は上級の待遇の代舎に移した。

すると、またもや、馮驩が歌い出した。「長剣よ帰ろうか。ここでは一家が構えられんから」さすがの孟嘗君もあきれはてた。

ところで、孟嘗君の経済状態といえば、領地「せつ」からの収入があるだけである。これでは多数の食客を抱えるのは苦しい。そこで利息目当てに住民に金を貸し出した。

ところが、金を借りるものは多いが、皆利息を払えないものばかりである。考えた挙げ句、孟嘗君は馮驩を使って利息の取り立てをやることにした。馮驩は早速「せつ」に赴いた。

彼は利息を払えないものに対して、催促しないばかりか、そのものたちの前で証文の全てを焼き捨てた。

これを聞いた孟嘗君は怒った。だが、馮驩は平然として、「私は、「せつ」の住民がこぞって主君を慕うようにしたまでです」その後、孟嘗君は「せつ」の領主となり、「せつ」に骨を埋めることになった。