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萌え萌え妖女伝説

2014年10月25日 | ★★☆☆☆
『 萌え萌え妖女伝説 』
妖女伝説制作委員会 (編著)

 
イーグルパブリシング (発行)
B6判、ソフトカバー、192ページ
2008/11/01発行
ISBN-13 978-4-86146-149-1
NDC分類: 164

定価 :1,620円(税込み)


 内容(「BOOK」データベースより)
男の運命を変えた姫君、国を破滅に導いた悪しき妖怪、嫉妬に狂った悪女、男を惑わす妖婦、魅惑の女神、都市伝説の美女たち…古今東西、妖しい女たちのウワサの真相。

 内容(「TRC MARC」の商品解説より)
メディア、清姫、アメノウズメ、かぐや姫、カーミラ、メデューサ、六条御息所、玉藻前…。古今東西、その美貌や魅力で男たちを惑わせた女、女の姿をした妖怪を、美麗なイラストとともに紹介する。


目次 p.02
はじめに p.04
(プロローグ/ナビキャラ紹介) p.05
(解説;序) p.10
1章 姫・聖女・魔女・女神編 p.11
 メディア p.12
 清姫 p.16
 アメノウズメ p.20
(中略)
 リリス p.50
 アフロディテ p.52
(解説) p.54
2章 妖怪・怪談編 p.55
 お岩さん p.56
 スフィンクス p.60
 カーミラ p.62
(中略)
 サキュバス p.78
 鬼子母神 p.80
(解説) p.82
3章 日本各地の妖女 p.83
 六条御息所 p.84
 玉藻前 p.86
 ウブメ p.90
(中略)
 羽衣天女 p.102
 鈴鹿御前 p.106
(解説) p.108
4章 都市伝説編 p.109
 口裂け女 p.110
 トイレの花子さん p.114
 カシマさん p.118
(中略)
 シルキー p.124
 ブラッディー・メアリー p.126
(解説) p.128
5章 過去・現在・未来の妖女たち p.131
 伝説になった女たち p.132
 都市伝説の真実 p.138
 世界妖女列伝 p.145
(中略)
 ファム・ファタール(妖婦)について p.169
 妖精・魔女との相違点(なまめかしく美しく男を惑わす) p.177
(エピローグ) p.182
イラストレーター紹介 p.186
参考文献 p.191
奥付け p.192


萌え本分類:解説書型。
ナビゲーター:森の魔女モルガンと和風ゴスロリ少女カグヤ、の2名。

カバー表紙:タイトルは横書き。タイトルの字色は黄色と黒縁つきの赤および桃色系グラデュエーション。星空風の背景に、ラミア、スフィンクス、メデューサを模した少女3名の集合イラスト。
中表紙:メインタイトル(配置はやや異なる)とカバーイラストを再掲。
折込ポスター:なし。
本文:横書き、一段組みが基本。イラストレーター紹介のみ二段組み。
構成・設定:  巻頭から128頁(4章、解説の途中まで)はカラー、以後巻末まではモノクロ印刷。各章ごとのテーマカラー(5章は黒)あり。本文全体は、「魔女モルガンの元を訪れた天然系の少女カグヤ。彼女の希望でモルガンが解説を始めたのは、古今東西の妖女についての伝説・記録集だった。」というストーリーに添って、プロローグ/ナビキャラ紹介の5頁、と4章最後に2頁、本文最後のエピローグ4頁コマ割漫画、および1~4章の章末での1頁分のアイコンつき掛け合い形式文で進行する。
本文各章の扉には、タイトルおよび緒言を配する。1章~4章は「妖女図鑑」の形式をとり、それぞれ「神話伝説」「妖怪譚」「日本の伝承」「現代の都市伝説」に登場する妖女を解説。各章は見開き2~4頁の項目からなり、2頁の場合は左側(偶数)頁にタイトル、基礎データ、解説文を置き、右側(奇数)頁は背景つきのカラーイラスト。4頁の場合は解説文とイラストがそれぞれ2ページ相当の分量となるが、イラストは「見開き1枚」だったり「1頁&半頁、半頁+1頁の2枚」だったりと様々。
最終の5章は挿し絵つきの文章解説で、前4章の捕追的な内容の妖女列伝が主体。
巻末のイラストレータ紹介はアイコン・リンクつきで、3名分のみがコメントあり。参考文献はかなり充実しているが索引は附属しない。

評価:
萌え絵度:  イラストレーターの総数は31名。カバーイラストはさがのあおいさんが、ストーリー部分は宣教師ゴンドルフさんが担当。絵柄の統一感はあまりないが水準は高め。ストーリー部と本文との関係は、ほとんどみられない。
テーマ萌え度: 「古今東西の、他者(男性)に重大な(おおむね破滅的な)運命の変化をもたらした女性」をテーマとした解説書。「妖女」のくくりが一般的なものではなく、本文の章立てもいまひとつすっきりしない。解説の内容自体はそれぞれの女性の説明に終始しており、こちらもそれ以上のものはあまり感じられない。ストーリー部分は一応エピローグでドンデンのオチが用意されているものの、本文とのつながりが希薄なため効果は今一。通読して全体的に散漫な印象を受ける
萌え本的意義:
イーグルパブリシング発行の萌え本「萌え萌え-」シリーズとしては『萌え萌え英雄辞典<ヨーロッパ編> 』(08/09)に次ぐ26冊目で、シリーズ中で「 -伝説」語尾のタイトルがつくのは本書1冊のみ。
「妖女」自体をテーマとした類書は存在しない。NDC分類が164(神話・神話学)となっているあたりにもその状況が反映していそう。


総合萌え度 :★★☆☆☆


紹介ブログ記事:
アキバBlog  2008年10月24日づけ記事、
萌え萌えようじょ伝説発売 「ごはん5杯、ヨユーでした」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50752105.html
 23日の発売を確認。 
「 古今東西のいろんな「ようじょ」40人を収録。イーグルパブリシングの新刊案内は『艶っぽくてびびりまくり!!…古今東西、妖しい女たちのウワサの真相!!』などとなっていて、10月新刊ご案内では『この上もなく美しく不思議な魅力に溢れている。そんな「ようじょ」を29人のイラストレーターによるイラストと共に大紹介!』などなど。とら1号店には「ごはん5杯ヨユーでした」が出ていた。
なお、『萌え萌えようじょ伝説』は「幼女」ではなく「妖女」 」
 店頭発売状況のほか、内容見本11頁分を掲載。


 イラスト担当、鈴木玖さんのBlog:
ここのここののここのところ  2008年10月01日づけ記事、
萌え萌え妖女伝説
http://kokono.sblo.jp/article/20363151.html
「 座敷童の絵2枚とテケテケ1枚描かせていただきましたのでよろしくお願いしまーす♪ 」
 p.99の『座敷童』イラストを掲載。

イラスト担当、朧月(現;宮月もそこ)さんの公式サイト:
CUTIE
http://takarai.jp/index.html
Work
 2008年のお仕事中に本書の記載あり、('08.10.26発売)と記載。

イーグルパブリシング:
2011年の公式サイトリニューアルにより、紹介頁は消失→( Web魚拓
(本書に関する記述はない。)
※同社は、2014年04月で出版業務停止となった。


Amazon.co.jp         の紹介頁 (中古品のみ)
honto               の紹介頁
楽天ブックス          の紹介頁
セブンネットショッピング   の紹介頁 (絶版重版未定)
紀伊国屋書店         の紹介頁 (注文不可)


付記:
Amazonの発売日は10月23日、その他の発売日は11月との記載が主。
毎度の楽天ブックスの他、本書はhontoでも品切表示がないが、版元が消滅してるし多分記載漏れ。