MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

年末の第9は・・・

2019-12-28 12:19:03 | 音楽夜話(クラシック)
Konzertabend
Das Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks

Leitung: Bernard Haitink
Wolfgang Amadeus Mozart: Klavierkonzert d-Moll, KV 466
(Maria Joao Pires, Klavier);

Ludwig van Beethoven: Symphonie Nr. 9 d-Moll
(Sally Matthews, Sopran; Gerhild Romberger, Alt;
Mark Padmore, Tenor; Gerald Finley, Bassbariton;
Chor des Bayerischen Rundfunks)

去年は年末に実演の第9を聴いたが、今年は日程的にも
無理なので、音源で行くことにする。

ちょうどバイエルン放送協会のネットラジオで、日本時間
午前4時過ぎから「コンサートの夕」という番組でプログラムに
あった。もしかすると今年2月のライヴ収録のアルバムからかも
しれなかった。

それにしてもピリスのモーツァルトと抱き合わせとは、ピリスも
18年にコンサート活動からは引退している。
2人の引退組からのメッセージだ。

ピリスはモーツァルト弾きとしても、名をはせていたし、安定した
その表現にも定評があった。本日は20番の協奏曲。
映画「アマデウス」でも使われた2楽章。
ニ短調という調性合わせで、本日のコンサートは組まれていた。

午前4時というので、人間タイマーで開始をセットし、
起きてから全編を聴く。

ピリスのピアノはYAMAHAが定番という事なのだけれど、ここでも
それを使っているのだろうか。ホール定番のスタインウェイなのか。
音色自体はよくわからない。しっかりした打鍵、そこから紡ぎ出される
クリアーでピュアな音。彼女のモーツァルトはこうある的な演奏が展開される。
ハイティンクも良くつけている。縦線を外すことなく、オケを提供している。
ピリスの演奏が立っていることもあり、オケが彼女を自然に弾きたたせている。
明快なMozartを聴いた気がした。ピリスは聡明な演奏家なのだな。

ハイティンクは90歳を迎えての第9。この歳で振るとなるとある意味前人未踏。
なかなかない経験。総まとめ的な演奏になるのか。

演奏に熱がある。聴いていて引き込まれる。テンポはゆったりとしていて、音楽が
繋がっていることを感じさせる。決して音楽が緩んでいるという事ではない。

2楽章もゆったりとしたテンポで進んでいく。演奏に芯があり、意味を持たせているように感じる。
指揮者の意図をオケは感じ取っているのだろう。

3楽章今まで有ったものを一つ置いて、起承転結の転、何を思うか。テンポは前2楽章と比べると
気持ち速いかなという程度、気分を変えていく。アンサンブルも丁寧に進められる。

終楽章:ゆったりしたテンポで旋律を作っていく。さて、結びの一番。
何も含みのないチェロが旋律を奏し、アンサンブルになると透明感が増す。
特に煽るわけでもなく音楽は進んでいくのだけれど、その凄さが感じられる。
何か普通とは違うのだ。

バリトンが語る「おぉ、友よ、この様な音ではない、もっと心地よい・・・」から始まる歌唱も。
トロンボーンに導かれる男声合唱もそののちの混声合唱も。三位一体となって進んでいく。
合唱もレベル高く、演奏に華を添えている。

何か、普通とは違うものを感じさせつつ曲はコーダを抜け大大団円を迎える。
ハイティンクはこのような演奏を最期に引退していったのだな。ある意味深くて、凄い。

「クラシック・リクエスト」

2019-12-27 21:18:15 | 音楽夜話(クラシック)
「クラシック・リクエスト」

「気持ちがスカッとする曲、穏やかな気分を取り戻す曲」。

NHK-FMのクラシックリクエストを午後聴いていた。
仕事納めではないが、明け番で在宅していて、ラジオをつけて
横になってたら寝落ちし、目が覚めたらこの曲のリクエストがあり
曲がかかった。

ストレスを吹き飛ばす曲。個人的には何を聴くか?。
発散系と心鎮める系がある様で、リクエストもそのような曲が
選ばれていた。レコード係もその曲の特徴が良く出ている盤を
選定していて、なかなかよかった。

ワーグナー・シュトラウス・マーラーは登ってこなかった。
ブルックナーもしかり。リクエスト曲は限られていた。
右肩上りに盛り上がっていく曲か、鎮静系の流れのある曲とか
やはりそれなりのカラーのある曲だった。

長時間番組だったが、その中から聴いた曲の中で

P I Czajkowski 1812 OUVERTURE SOLENNELLE direttore Zubin Mehta
https://www.youtube.com/watch?v=UIKfvWENCsw

「祝典序曲1812年」
チャイコフスキーの作品で、昔、聴いたことがあった、オーディオ・ブームで
大砲の音がどう鳴らせるか等と、話題をとったものだ。

なぜだかシングルサイズのcdで、この曲1曲入りというフィリップスの外盤を
持っていた。大砲は上手く再生できなかったが、聴きやすい曲であることは
確かで、スカッと爽快感は得られると思う。

個人的にはストレス解消のために音楽聴くことはないが、そのような人も聴いている1曲。

色々な演奏形態がある様で、合唱、ブラスなども加えるとすさまじい編成になる。
ちょうど、メータ指揮、バンドと合唱付きの演奏がyoutubeにUPされていた。
同期をとるのが難しいだろうと思われたけれど、見事な演奏で圧感。スカッとした(笑)。

バイエルン放送交響楽団・Mヤンソンス

2019-12-26 10:27:15 | 音楽夜話(クラシック)
BR-KLASSIK CONCERT
25.12.2019
20:05 bis 22:00 Uhr
BR-KLASSIK
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Musiker des Symphonieorchesters mit Chefdirigent Mariss Jansons
auf einem Dach im Werksviertel | Bildquelle: BR

Konzertabend
Das Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks

Leitung: Mariss Jansons

Ludwig van Beethoven: Symphonie Nr. 2 D-Dur;
Bela Bartok: Musik fur Saiteninstrumente, Schlagzeug und Celesta, Sz 106;
Johannes Brahms: Symphonie Nr. 1 c-Moll

このコンサートに先立って、ベートーヴェンの2番のリハーサルが1時間番組で
放送された。音楽を作る舞台裏を収録していたのだろう。CD全集の特典版で
付きそうな1本。丹念に音楽を作る。的確に団員に伝えていく。
手法は色々あるのだろうが、ヤンソンスは、旋律やポイントを歌いながら示していた。
リハと本番の指示の仕方はあまり違わない人なのだろう。リハで指摘していた音楽の
イントネーションなどは同じように表現されていた。これもプロの仕事なのだ。
ラジオだと音声がないと番組にならないので、この歌って伝えるくだりは、ドイツ語で
指示だししながらなので、言葉はわからなくても伝わるものがあった。

ベートーヴェンの2番はリハも聴いていたので、2度おいしいことになった。
メリハリのある演奏で、ある意味心地よかった。
「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」(通称「弦チェレ」)これは、たぶん
聴いたことがなかった。バルトーク自体あまり接することがないので初めてかも。
まず、初回ではあまり印象に残りにくい。凄い音楽であることは感じられるが・・・。
メインはブラームスの1番か。良くこなれて、指揮者の意図を良く汲んでいるような
演奏のように思えた。終楽章も堂々と落ち着いて進んでいく。奇をてらわない王道だけれど
伝わる演奏だった。







「水曜どうでしょう」研究される。

2019-12-26 09:25:56 | 旅は道連れ世は情け
「水曜どうでしょう」研究される。


私が初めてこの番組を見たのは、再放送でテレビ神奈川でやってた時代、
「原付ベトナム縦断 1800キロ」6年間の放送ありがとうという最終企画の
再放送だった。たぶん「リターンズ」時代の最後だったと思う。
そののち「クラシック」と、名称が変わり、放送本数も変わった。
今はこれが主に再放送されている。

なぜ見始めたのかは、これ以外の「どうでしょう」は、見ていても何かピンと来なかった。
しかしながら、ベトナムはバイクのツーリングをエピソードを含めて延々録り続ける。
これは、自分もバイクツーリングをしていたので、ツーリングレポート感覚で
共感を持って見られた。

ぼやいて旅して何が面白いのだろう・・・。それもだんだん慣れてくる。
面白みがわかってくるとはまる。全国47都道府県で放送されている
お化け番組になったが、なぜ、そうなるのかも読むとわかるかも。


番組の3つの柱。「低予算」「低姿勢」「低カロリー」。

たぶん、これが暗に守られていたので、それが、視聴者に浸透したのでは
ないかと思う。後年の作品は、それでも予算が降り、ちょっと番組の中で
物言いをするようになり、それでも視聴者に媚びることなく、自分たちの中で
番組制作を面白いと思ってもらえるように、面白いとこばかりでない、非日常の
なかから面白いところを救い上げて、つないで番組にしている。
色々言ってても押しつけがましくない所もハマる一端かもしれない。
上げていけばきりがない。

きっと書籍ではきちんとまとめていただけていると思われる。
見つけたら手にしてみようと思う。

5人目の旅人たち/「水曜どうでしょう」と藩士コミュニティの研究』(慶応義塾大学出版会)
著者:広田すみれ 東京都市大学教授(社会心理学)

好書好日
https://book.asahi.com/article/12984624?cid=asadigi_rnavi_book

フレディー・ハバード / ストレイト・ライフ

2019-12-25 12:14:05 | 音楽夜話(ジャズ)
フレディー・ハバード / ストレイト・ライフ

力ある演奏は力もらえる。
そんな1枚。CTIはコマーシャルなところはあるものの、
基本聴きやすくもハマる場合のあるレーベルで、
私がJAZZを聴き始めたころ、デオダートが、このレーベルから
アルバムを出していた。それにはまったので違和感はない。


ハービー・ロン・ジャックのリズム隊も言う事ないし、
このころのクロスオーバーやファンクなども、こともなげに
やっている音は、今聴いてもやるなぁという気がする。

B2 Here's That Rainy Day は、隠れ名演ですね。
ジョージ・ベンソンは「ブリ―ジン」だけでない。
こんな、ケニー・バレルみたいな、渋いコードワークも
弾き出せる。私はこの1曲で買いですね。もちろん
フレディーの紡ぐフリューゲル・ホーンの歌もいいです。

A Straight Life 17:30
B1 Mr. Clean   13:30
B2 Here's That Rainy Day 5:10

Bass – Ron Carter
Drums – Jack DeJohnette
Percussion – Richard "Pablo" Landrum*
Piano – Herbie Hancock
Tambourine – Weldon Irvine
Tenor Saxophone [Tenor Sax] – Joe Henderson
Trumpet, Flugelhorn – Freddie Hubbard

Recorded at Van Gelder Studios
Recorded November 16, 1970

Freddie Hubbard - Straight Life
https://www.youtube.com/watch?v=gUiL-xG_Aos