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「棚からひとつかみ」山下達郎「サンデー・ソングブック」(JAZZアルバム特集)

2018-06-21 08:46:39 | 音楽夜話(ジャズ)
「棚からひとつかみ」山下達郎「サンデー・ソングブック」(JAZZアルバム特集)

山下達郎
本日は久々のプログラム「ジャズで棚からひとつかみ」
達郎が選ぶジャズの名曲とは?
最高の選曲と最高の音質でお届けいたします。

1山下達郎
 バラ色の人生~ラヴィアンローズ(シャンソン)
2George Benson(g)
 I Remember Wes 
3ベニー・グッドマン(cl)
 ドント・ビー・ザット・ウェイ(その手はないよ)
4チャーリー・パーカー(as)
 パリの4月
5スティーブ・マーカス
 リッスン・ピープル
5キース・ジャレット(p)・トリオ
 マイ・バック・ペイジ
6ローランド・カーク(reeds)
 サテン・ドール
7ローランド・カーク
 インプロビゼイション
8山下達郎
あなたはしっかり私のもの

山下達郎(サンデー・ソング・ブック)MC。
「私は実はジャズで一番好きなのはフリー・ジャズで
ありましてですね。アルバート・アイラーとかかけようと
思ったんですけどちょっと日曜日の2時だとですね、
きついかなという感じでございますので。でもなんか
やっぱり血がうずくのですね。これならいいだろう
ローランド・カーク。唯一無二。
、盲目の人なんですけど。
一人で3本、サックスくわえて。
レコーディング聴くとですね、とても一人で吹いてるとは思えないんですけどね。
1996年にライノ・アトランティックからですね1枚、ライブがでました。
1972年のスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでですね、ライブというのが
いきなり出まして。

すごいやつで!

こん中にですね、一人で演奏してるシーンがございます。
「サテン・ドール」デューク・エリントンの。
「サテン・ドール」を一人で演奏し、そのあとインプロビゼーションにつなげるというですね。

「ソロ・ピース」というタイトルになっておりますが、「サテン・ドール」から
インプロビゼーションとつながります。

先ほども申し上げましたみたいに、録音聴きますと、なんか複数でやってるように、
お聴きになると思うんですけども、サックスは全部ひとりで吹いております。

一人で3本吹きつつですね、鼻でフルート吹くとか、そいう超絶な人でございます。
もう唯一無二
♪ サテン・ドール~インプロビゼイション/ローランド・カーク
当時は邪道とか、いろいろ言われまして・・
とんでもない!
素晴らしいプレイでございます! 
語り:達郎


引用開始
山下達郎が語る 震災で揺れた新アルバム誕生の舞台裏
「Ray Of Hope」 全曲にコメント

https://style.nikkei.com/article/DGXBZO33958170T10C11A8000000

4、5曲目は女性ジャズトランペッターの市原ひかりを起用した。
「僕はスタジオミュージシャンじゃなくて、ジャズクラブでソロを
吹いている奏者を使う。70年ごろは僕も新宿の『ヴィレッジ・ゲイト』とか、
ジャズ喫茶に良く通った。(前衛サックス奏者の)阿部薫も聴いた。
ジャズの中で一番好きなのがフリージャズで、レコードならアルバート・
アイラーの『マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー』。
フュージョンは嫌いなんです。引用終了。

この人本当に音楽が好きなんだなというか魅入られてるんだなという事が
よくわかる。ビーチ・ボーイズからアルバート・アイラーまで。
メロディー・リズム・ハーモニーがあるものからないものまで。
このふり幅は半端ない。もう少し聞き出したら、クラシックにも
なにかあり言いだしそう。なかなか、奥深いかもしれない。

JAZZはもろ手を挙げて迎えてはくれない。70年代当時だったら、
学生運動ありのJAZZ喫茶だ。ナンパは入れない。
阿部 薫等も聴いていたなら、これはある意味硬派というか、
本当に好きな人しか聴かない。それと、POPSが同居しているのが
不思議なくらいだけれど、達郎氏の音楽脳はそれを受け入れたんだな。
いやはや、日本音楽界の重鎮に今や届こうとしている。音楽の生き字引かも。
全く、恐れ入りました。

参考
Rahsaan Roland Kirk
From the Album I, Eye, Aye (Live At Montreaux - 1972)
Solo Piece(Live Version)(試聴のみ)
https://www.amazon.com/dp/B00123G1SE/ref=pm_ws_tlw_trk8

視聴のみだから雰囲気だけ。
カークの本領はこんなものではない。

Rahsaan Roland Kirk "Misty & I Want Talk" Live Montreux 1972
https://www.youtube.com/watch?v=Liy6TQ8FLR4
なかなかイイ感じで吹いています。

Keith Jarrett Trio-My Back Pages
https://www.youtube.com/watch?v=QMZT6V9GrFY
このような聴きやすい演奏だけ入っているわけではないですが、
ジャレットを知ってこのアルバムを買って聴いてみたら、ディランの
COVERなんてやってていいの?みたいな感じになった。
アーシーな感じで、ディランも真っ青みたいな編曲で。
このアルバムの売れ曲だったと思う。

Albert Ayler ?? My Name Is Albert Ayler (full album)
https://www.youtube.com/watch?v=t0EKGNRl1s0
アイラーは「ゴースト」くらいしか知らなかったけれど、
デビューからしてフリーに近かったんだ。
これは昼間は、好きな人以外は遠慮するかな。
昔、達郎が若い頃好きな曲ばかりかけたら、ラジオ局の
ディレクターにこっぴどく叱られた過去があったりするので、
大人の采配で、カークどまりにしたのかな。
達郎の選ぶフリー・ジャズアルバム特集も講釈付きでやって
ほしいが聴衆率は下がるかもね(苦笑)。


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