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Kenny Burrell ‎– God Bless The Child

2019-09-16 08:31:58 | 音楽夜話(ジャズ)
Kenny Burrell ‎– God Bless The Child
https://www.youtube.com/watch?v=v6wULrQkFpU

CTIといえば、当時「デオダート」の「ツゥアラトゥストラはかく語りき」とか
よく聴いていた。イージー・リスニング・ジャズの一端を担っていた。
聴きやすく楽しみやすいということもあった。

ケニー・バレル(g)が、このレーベルに録音していたのを知ったのは、
随分後になってから。

70年代はクロスオーバーからフュージョンへの時代。
一般的なJAZZ演奏は下火のような感じだった。
聴きやすくわかりやすいものが受けていた。そのあたりの裾野は広がった
ものの、コマーシャル的に聴かれる部分も多かったと思う。

ブルースやファンキー感を出しつつ、主役はあくまでもケニー。
バックのメンバーも豪華ではあるものの、表に出てくることは
ほとんどなく、アレンジできちんと整理されている。
Kenny Burrell(g),
Ron Carter(b),
Billy Cobham(ds),
Freddie Hubbard(tp),
Hubert Laws(fl),
Hugh Lawson, Richard Wyands(p),
Ray Barretto, Airto Moreira(perc),
Arrange Don Sebesky

ビリー・コブハムが仕事とはいえ、4ビートを叩いてたり、
ハバードのソロも過激でないが、それもまた一興。
ロウズのフルートが華を添え、パーカッションの相性の良さは
ブルーノートで立証済み。当時の時代のエレピもある意味今と
なっては懐かしい。ストリングスも入っているが、甘過ぎないところが
JAZZ演奏に踏みとどまっている。
セベスキーのアレンジは一貫性があり、レーベルの顔ともなっている
と思う。
そんなバックに乗って、ケニーの演奏がさえてくる。ある意味聴き飽きない
1枚になっている。彼の良さを十二分に出しているのでは無いかと思う。
彼のギターサウンドもあると思うが、ケニーの音としてとらえられている。
録音も、ルディー・ヴァン・ゲルダー。ブルーノート時代からの付き合いだ。

大観得を切っての名盤ではないものの、個人的愛聴盤にはなるであろう1枚。


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