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Thanks For Emily 浅利史花

2023-05-02 17:09:14 | 音楽夜話(ジャズ)
Thanks For Emily 浅利史花


知らぬ間にアルバムが出ていた。
エミリーというのは、女性ギタリストのエミリー・レムラーの事。
女性ギタリストが少ないのはなぜか・・・。
色々あるけど、ジャズ・ギターはある意味地味。立って演奏する
事もあるけれど、大体座っている。動きもポーズも少ない。
その中で演奏でひきつけるのは容易ではない。
そんなこんなで、人気がないのか。クラシックやロックは女流は
いるものの、ジャズは少ないな。
そんな中での2枚目が出た。2年半ぶりくらいになる。


ネットの記事で、4月にリリースされていたことを知った。
ポップなジャケットは黄色。渡辺香津美氏の「トチカ」も黄色だった。
福を呼ぶかもしれない。


彼女の使用機材はギブソンのES‐175(1957)1PUナチュラル・ボディーの
年代物にしては、コレクターが手放したのではないかと思うほど綺麗。
プレイヤーズ・コンディションではない、ミントとまではいかないまでも
上クラスのものだろう。ライブなど現場で使っているので、音は出てきていると思われる。


録音のサウンドがまたいい感じで録られている。PUはこの年製作されてるモデルは、ピックアップ
がオリジナルのP-90か、PUFモデルなのかわからないけれど、解説にもあったけれど、
ギターアンプのミックスで音が作られており、上質な175サウンドが提供されている。
丸みのある、まろやかなクリーントーンは1.5倍位いつもの175より品位がいい。
減衰も長く、曲調にあってしるし、細かいところまで考えられている。
これは当たるかも。


選曲もエミリー・レムラーにちなんだものと、オリジナルとませてあるものの、彼女の
歌心が届く感じがいい。レムラーが主に録音してたのは、コンコード・レーベル。
彼女を見出したハーブ・エリスもそこから出している。いわば、スムースジャズの先駆け
みたいなレーベル。楽しく聴きやすい。あるいみアンビエントなところがあるジャズ録音が
多いと思う。その路線にレムラーは合っていた。それに私淑した浅利さんもそのような
アプローチを自然にしているのではないかと思う。
聴き心地のいいJAZZがあってもいい。


参考サイト


ジャズ・ギター寄り道ノート
https://jazzguitarnote.info/2023/04/18/fumika-asari-thanks-for-emily/


ギター・ニュース.com(エミリー・レムラー編)
https://guitarhakase.com/1053/


エミリー・レムラー Retrospective, Volume One: "Standards"
https://www.youtube.com/watch?v=K46_gmpc30g&list=OLAK5uy_kZUwl94Moijb4INi_dMesw1FxRQG-bNY0&index=1


【Acoustic Guitar Book 52誌面連動動画】Udo Roesner Amps Udo Da Capo 75 feat.浅利史花
https://www.youtube.com/watch?v=yYF5-447x2g&t=94s


浅利史花 HP
https://fumikaasari.com/profile.html




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