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 ベストオブクラシック(選)クラシカル・プレイヤーズ東京  NHK-FM

2018-11-02 14:51:07 | 音楽夜話(クラシック)
東京芸術劇場Presents

クラシカル・プレイヤーズ東京 演奏会 最終公演
オリジナル楽器オケの名門・有田&CPT解散公演! 前身の東京バッハ結成以来、
四半世紀の歴史に終止符を打つ最終公演!

CPTの前身である東京バッハ・モーツァルト・オーケストラは日本における
オリジナル楽器オーケストラの先駆けとして、1989年に結成された。
以来2009年CPTへの改編まで20年間にわたり活動を断続的に続け、
その年を境にロマン派までのレパートリーを網羅する日本初の
オリジナル楽器オーケストラとしてクラシカル・プレイヤーズ東京が誕生した。
以後、芸劇が主催する年間2回の公演を定期的に開催している。

最終公演は有田が最も得意とするオールモーツァルトプログラムで、
2010年以来定期的に共演を続け相互の信頼関係が最も深いピアニスト、
仲道郁代が、モーツァルト最後のピアノ協奏曲でソリストを務める。
メインには89年の結成公演でも取り上げ、以降幾度も公演で取り上げた他、
レコーディングも行った交響曲第41番を最後のメインプログラムとして
解散公演を行う。

曲目
モーツァルト/
交響曲第39番 変ホ長調 K.543
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 出演指揮:有田正広
フォルテピアノ:仲道郁代
管弦楽:クラシカル・プレイヤーズ東京

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芸劇・・・。久しく行ってないな。

NHK-FMのベスト・オブ・クラシック(選)で放送されたものを聴いた。
1年前くらいに解散している団体だった。有田さんと言えば。フラウト・トラヴェルソ
を演奏されていたが、いつもまにか、この様な団体を率いて活動されていたとは。

仲道さんも、色々な方面に活躍されているが、温故知新ではないが、自分で古楽器
(レプリカではあるが)それを所蔵して、自分の演奏研究やコンサートにも使うという
熱の入れよう。おのずとその結果は出てくると思う。
当日のピッチは430HZ。普段のモダンオケのチューニングより随分低い。
その分響きも違ってくる。
シュタインのフォルテピアノの複製(ツッカーマン社(米)が1900年代半ばに
複製したレプリカ)音も現代のコンサートで使うようなグランドピアノではなく、
モーツァルト当時のホールで鳴っていたようなモデルなので、音量は大きくはない。

音色もピアノに近いがそれよりもレトロというか、独特な音色を得ているところもある。
オケに埋もれてしまうところも時折あるが、レプリカではあるが、低域などは弦の精度も
当時とは違うので、ちょっとダイナミックさはあるかもしれない。

モーツァルトの交響曲2曲は後期の素晴らしい作品であり、当時の様相で演奏しようという
想像力を掻き立てるものだ。当時は馬車の時代、着るものも食べるものも今とは違う。
楽器とてホールとて違う中で、当時の様式を夢想し歴史を紐解き、楽器を探し出し
それを使い音楽にする。今の楽器を習得するのだって大変なのに・・・。

出てくる音楽は当時のモーツァルトに近いものなのかは聴いてのお楽しみなのかもしれない。
チャレンジするクラシック。温故知新。ノンヴィブラートで短めに刈りそろえられた音符たち。
モダン楽器で演奏されるそれとはちょっとニュアンスがちがうものの、この様なモーツァルトも
あるんだと改めて想像力をたくましくして聴いた。


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