「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス」

市内の映画館の営業が本日で終わる。映画館がなくなるわけではなく、
経営企業が変わって、年内再開を予定している。

市内に文化的な匂いがしなくなるのかと少し心配したが、そこまでには至らなかった。
４年半営業したが、経営が難しくなったのか、他の企業に売り渡したのかもしれない。
映画を映画館で見るというのは、一昔前の事なのか、家庭のＤＶＤで安直に見られるし、
実際、それで済んでしまう。

わざわざ行くのは何らかの理由があるからだ。その理由がなくなっているのかもしれない。
大画面で、音量もある程度稼げ、非日常になる映画館は個人的には必要なものだったりする。

封切り館でなくても、３ホールあり、ここは、ＤＶＤがかかるプロジェクターがあり、
そのホールも７０人規模の小スクリーンが１ホール用意されている。

４年半で８００本近い作品を上演したが、客の入りはそうでもなかったのかもしれない。
経営企業が変わりどうなるのかお手並み拝見なのだが、音楽映画を上映する機会が
あれば、また鑑賞しに行きたいと思う。

上映前に支配人の挨拶があった。感極まるところもあったが、今後の出直しに
期待したい。ありがとうございました。

「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ　アディオス」

ライ・クーダーが、キューバの老ミュージシャンたちに声をかけ結成された
“ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ“。結成から18年を経た今、
オマーラ・ポルトゥオンド、イブライム・フェレールら5人の現バンドメンバーが、
最後のツアーと銘打って旅に出る。

「どうやったらそんなによく曲を覚えていられるんですか？」と問われたピアニストのゴンサレスが
「きっと霊たちのおかげだと思う」と答え「何かを思い出すとき必ず霊がそこにいる」と語る。
長いこと生き抜いてきた先人ミュージシャンのいう事はやはり違う。何かにリスペクトしている
感謝尊敬の念がある。創造主はそういうところは見逃さないのかもしれない。

ミュージシャンのバックボーンには色々のものがあるが、それを超えて、突き抜けて今があるような、
オーラを発している。（情）熱を感じる音楽、掛け値なしに凄いものがそこにある。トランペットの
ハイノートが刺さる。ラテンビートが人の根源的なところをかきたてる。
キューバ音楽は普段接する事は少ないが、ライが紹介した音楽は、確実に生きて後に継がれている感じがした。
ヴェンダースの作りも解りやすく、終わりのタイトル・ロールも明るいラテンで、あっという間の１１０分だった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アディオス。

Buena Vista Social Club 'Chan Chan' at Carnegie Hall
https://www.youtube.com/watch?v=UXwLBS3yUkA

アシュケナージのムソルグスキー「展覧会の絵」

以前、ピアノ版とアシュケナージ自身が管弦楽編曲版を２枚一組にして
出していて、NMLに入ったので、これを機会にもう一度聴いてみた。
アシュケナージ版　「展覧会の絵」

アシュケナージという演奏家は何を出しても及第点以上のアルバムを作る。
８０年代に録音したピアノ版の展覧会の絵も、琴線に響きやすいものだと思う。

彼のチャレンジはラヴェルの編曲したものとは別編曲の展覧会の絵を
ピアノオリジナルと一緒に出したことで、ラヴェル版は中学の時から
なじんでいて、これ以外のものはないだろうという完成度なので、
世間に流布して評価されていて、ある意味耳タコになっている。

アシュケナージはそれと同じものを作る（ラヴェル版）という事はせず、
自らの編曲を施して世に問うた。
ある意味決定版に対して異論を唱えるわけなのでリスクはあると思われる。
それでも出した。

ラヴェルの編曲や楽器選定など同じくしたところもあるが、ところどころ
独特な楽器使いがあったり、打楽器で装飾したり、いじっているところも聴かれる。
そういう工夫が、ロシアの土というかにおいというか、野生というか土着性というか
そういうものを醸し出していて、ラヴェルのものと一線を引いている。

管弦楽バージョンはピアノ版と印象も違い、スケールも大きく感じ、粗削りみたいに
聞こえるところが土着性だったり、ラヴェル版より重く暗く演奏される部分も、ロシアに
繋がるアシュケナージの思いが工夫されて編曲の筆に乗りそれが印象に繋がる。
ロシアの作曲家の作品を意識した、これはこれで立派な彼の仕事になっていると思う。
改めて、この編曲版を聴いて、ムソルグスキーの言いたかったことはこのようなことでは
ないか？と感じたりもした。リスニング趣味に終わりはない。いくつになっても新しい
発見はいくらでもある。

展覧会の絵のバーバリズムと言えば忘れられないのは、エマーソン・レイク・アンド・パーマーの演奏。
若いリスナーの心鷲つかみにした１枚。LPと同期した演奏の動画があったとは知りませんでした。
これは個人的名盤です。

ELP 展覧会の絵　side A
https://www.youtube.com/watch?v=rgPAKaCCy-E
ELP 展覧会の絵　side B
https://www.youtube.com/watch?v=cz_Ryzkb038

コーギーあるある。

コーギーという名前の犬が世に出てきたのが、
97～98年頃のキョンキョンと「午後の紅茶」の
CMに出ていたジーという名のアメリカの
チャンピオン犬。

昨年のＪＫＣの登録件数１１位。

コーギーあるある。

①「寝そべるときの姿」
短い後ろ脚を投げ出してなにか、エクレアを
思い出させるような細長いモコモコした胴体。

②「ぷりっぷりな桃尻」
他の犬種ではほとんど話題にならないが、こと
コーギーに関しては注目度ＮＯ１。ここにモフモフ
してしまう飼い主さんもいるほど。ポイント高し。

③「尻尾があると驚かれる」
牧羊・牧畜犬として飼われていたので、牛などに
尻尾を踏まれてケガするので断尾する。
生まれて早いうちに断尾するため無痛という話も
読んだことはある。ペンブロークは断尾がスタンダード
なのでいまだ多いが、ブリーダーさんの所で、断尾を
望まなければ断尾しないでの提供もあると聞いた。
使役に使われない個体も今では多くなっているので、
そのような断尾しない個体が見られてもおかしくはない。
尻尾で犬の気持ちを押しはかることが出来ない。

④「足ぐせが悪い」
股関節の形成不全とかあると、座り方足の投げだし方が
不自然に見える場合がある。

⑤「足首を攻撃する」
散歩やまとわりつき（うちのはあまりまとわりつかないが）
でかまれたりすることもある様だが、牛追いなど仕事にしてると
牛の足を噛んで誘導することもあるのだろうか・・・。

⑥「抜け毛の量がハンパない」
ほんと半端ない。売れるものでもないし。アレルギーとかある人は
絶対飼えないだろうな。

⑦「基本、階段の昇り降りが苦手」
前足後ろ足、短足なので段差は基本苦手。
持ち前の勇敢さというか、根性というかで
上り下りしたりする。椎間板ヘルニアに
要注意。うちのもやったことがある。人と
同じ。ぎっくり腰みたいな感じになったので
それ以来階段などは気を付けている。

⑧「お腹が汚れがち」
短足なので水よごれ拾いやすい、叢も同様。
汚れ取りもめんどうなことがある。


その他の家的なあるある。

・へそ天で寝ている。
無防備に、時々あお向けで寝ていることがある。

・耳パタ。
飼い主が近寄ると、立っていた耳を横に倒して
撫でてもらいやすく？する。車のバックミラーを
電動で倒すときみたいにパタッとなるので、うちでは
これを「耳パタ」と呼んでいる（笑）。

・がっつき
食いしん坊である。小さい時、ゴムボールまで飲みこんで
切開して取りだしたことがある。

・敵に腹を見せない。
うちのはひとさまに自分から腹を見せることはしない。

・幼稚園児に「あっ、ワンちゃんだ」と言われることが多い。、
コーギーと言われることはないが、国内共通語の「ワンちゃん」で
認識されている。彼らと同じか小さいものはぬいぐるみのようにかわいい
とおもったりするのだろう。情操教育にはいいのだが、生ものなので、
子供は無防備に寄ってきて関わろうとすることもある。一応はレクチュアしたり
同伴の母親に聞いてからにしている。ほとんど通り過ぎることも多いが。

・散歩癖。
排尿便はそとでもする。出切るまでする。
コースは選ばない。時間は長くても平気だが、流石にこちらが
参らない程度にしている。
他のうちの犬やすれ違いの犬にほとんど興味を示さない。
唯一なのは黒の雌のラブラドル・リトリーバー。これには目がない。
振られる事がほとんど。遊んでもらえない。
犬より人が好きという変わり者。
時々草むらでごろごろすることがある。現在は雑草でも散布薬の類が
まかれていることも多いので、油断はならない。
異食はさせない。吸い殻のポイ捨てなどもあり、油断はできない。

・カメラ目線をしない。
カメラマンにポーズつけてもらう事が出来ない。「こちらの向きに目線ください」などと
いう要求は金輪際無理。見ない。魂取られるとでも思うのか。向いてくれない（>_<）。



参考
わんちゃんホンポ（コーギーあるある）
https://wanchan.jp/osusume/detail/11817

Cutest Corgi Compilation 2018 | Best Funny Corgi Videos Ever
https://www.youtube.com/watch?v=nu77ETGoxAY