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太陽の5700億倍! 観測史上最も明るい“超新星爆発”

2016年02月03日 | 宇宙 space
これまで観測された中で最も明るい「星の爆発」現象が見つかりました。

光度は太陽の5700億倍…
これまで知られていた超新星の2倍以上も強力な光を放っていて、
その途方もないエネルギーに科学者らは当惑しているそうです。
超新星の周囲で生じる宇宙のチリ(イメージ図)

この超新星は“ASASSN-151h”といい、地球からの距離は約38億光年。

超高輝度超新星として知られる部類に属する超新星では、
これまでに見つかっている中で、最も近い距離にあるものの1つになります。

そして“ASASSN-15lh”の中心には、直径がわずか16キロの天体があります。

でも“ASASSN-151h”は、放出しているエネルギーが平均的な超新星の200倍で、
天の川銀河の星全部を合わせたよりも20倍も明るいんですねー

これほどのエネルギーが、
どのようにして生成されているのかは謎のままです。


ハッブルの観測に期待

世界各地にある多数の小型望遠鏡を用いて、
宇宙の明るい天体を検出するための観測プロジェクトに、
超新星全天自動サーベイ
  “All Sky Automated Survey for Supernovae(ASAS-SN)” があります。

ASAS-SNプロジェクトでは、2014年以降で約250個の超新星を発見しています。

2015年6月に明るさが急激に増大し始めた“ASASSN-15lh”も、
このプロジェクトで発見されたんですねー

でも何が、“ASASSN-15lh”にエネルギーを供給しているのか?

この謎について科学者らは、まだお手上げの状態…

でも、ハッブル宇宙望遠鏡によって今後数か月以内に行われる観測で、
“ASASSN-15lh”と所属する銀河に関する、さらに詳細な情報が得られるかもしれません。


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