昨日は、後援会のみなさんと、かねもと候補とともに街頭宣伝活動。また、地域訪問をおこないました。宣伝活動や地域訪問でもたくさんの激励をいただきました。ありがとうございました。
地域訪問では「消費税増税はぜったいやめさせて」「小野グループの粉飾には本当に驚いた」などの対話も。玄関口で話し込んでいたら、「お茶でも飲んで。これからもよろしくね」と奥さんがお菓子とお茶をだしていただいたところも。恐縮です。
今朝の福井市内の新聞に9月県議会報告を折り込みました。ぜひお読みいただき、感想・ご要望などお寄せください。
福井市外などとどいていない地域でご希望の方には郵送します。住所、名前とその旨を書いて、 mmasao.sato@gmail.com まで。
★
福井県経済に激震が走った。ルネサス問題で雇用不安が広がるなか、今度は小野グループ3社の倒産、10年間もの粉飾決算を福井銀行が見抜けなかった。福井銀行案件としては過去最大の損失を生むことになるという。福井銀行は福井県の指定金融機関であり、福井県も迅速な対応を求められるかもしれない。
福井銀行の記者会見の時、ちょうど読売の記者さんが控室に取材でみえられていて、繰り返し鳴る携帯にあわただしく対応されてました。たくましい女性記者さんです。
さて、代表の小野氏は県内経済界、文化分野でもよく知られた重鎮だ。なぜそんな方が粉飾を、とも思うが、「実際の経営にはあまりたずさわっていなかったのではないか」とも聞いた。
実は小野氏とは「因縁」がある。
10年ほど前、県議会で外郭団体の外国債券問題を追及した。金利低下のもとで、円建てのサムライ債や社債に県内のいくつかの外郭団体が手をだしていた。
最初、決算委員会でこの問題を指摘したが、「為替リスクはない」との答弁。当時は、決算委員会のマスコミ取材もなく注目されなかった。
その後、予算特別委員会でも取り上げ、「為替リスクがなくとも、元本が割れたら県民の税金がふいになる」と追及した。これはマスコミでも報道された。
いくつかの外国債券購入があったが、アルゼンチンがデフォルトとなり、損害が発生した。
そのひとつが、小野氏が責任者だった県文化振興事業団。この団体だけで6億7000万ぐらいの購入だったと思う。全体では10数億円ではなかったか。
しばらくして文化振興事業団を所管する教育長から、「ご指摘の案件は小野氏がすべて買い取り、責任をとると申し出ています。知事も了解しています」と説明があった。
私は、「責任者が責任をとるのはひとつの選択だが、ほかの団体ではそういう措置はできないでしょう。もうひとつは、小野氏個人が巨額の負担を負うことで事業団のあとの運営に影響がでないか、ということです」と答えた。
内心は7億ちかい金をポンとだすことに本当に驚いていた、そうとう羽振りのいい事業者だなあ、と思ったものだ。
しかし、その頃から粉飾決算がはじまっていた、ということになる。
以下、報道です。
■福井・・・福井銀行「不正経理」十年見抜けず 小野グループ3社会社更生手続き
「非常に驚いた。(福井県内経済、文化などに)大変貢献してきた会社だけに驚いた」。福井銀行が26日に申し立てた小野グループ3社の会社更生手続き。銀行が取引先を申し立てるのは異例で、会見した伊東忠昭頭取は衝撃の大きさを語る一方、破たんが近づき切迫した案件だったことを強調した。資金繰りの限界とみられていたのは今月末。時間とのにらみ合いの中で、最後は銀行自身の苦渋の決断となった。
同行の3社への貸出金残高は約181億円と取引銀行中最大。小野グループ側から「資金繰りに窮している」と一報が入ったのは今月初旬だった。「本当にそうなっているのかよく確認した」と伊東頭取。寝耳に水だったという。
小野光太郎代表が率いる今回のグループ3社のうちワシ興産(東京)とワシマイヤー(福井市)は国内最大級の軽合金鍛造メーカー。鍛造ホイールの製造は「BBS」ブランドで世界的に定評がある。もう1社のアサヒオプティカル(同)も鯖江市に工場を持ち、眼鏡用高屈折率プラスチックレンズで高度な技術力を有する。地域の優良企業として長年取引を行ってきたという。
しかし今回、明らかになったのは3社の「過去10年近くにわたる不正な経理処理」(同行)。事実と異なる財務内容を提出され続けてきたことに戸惑いを隠さなかった。見抜けないまま「単体(1企業グループ)を対象にした損失では福井銀行として過去最大の額」(伊東頭取)を計上し9月中間連結業績予想を修正、赤字に転落する見込みとなった。
ここに至った詳細な経緯については「長年にわたっているので、資料ははっきり出てこない」(頭取)とするのみ。チェック体制が機能していなかった点は認めた。
一方で、3社の本業の顧客基盤は強固とみており、今後は経営スリム化の中でビジネスモデルも成立させられるとみている。さらに3社合計で約300人の従業員を抱え、地域経済への影響を回避するためにも会社更生手続きを申し立てるよう提言してきたという。
小野グループサイドはいったんは拒否し、現経営陣での再建の道を模索した。しかし今月末の資金繰りが行き詰まっている現状では「じっくり時間をかけてやると、その間に信用不安が起きてしまう。無用の不安で破たんになることだけは避けたいと考えた」と伊東頭取は説明する。今月18日に伊東頭取、小野代表らトップ間の話し合いで、経営陣が交代して再建する更生手続きという決断に至った。
経営陣の責任問題に関して伊東頭取は「なぜこうなったのか明らかになるまでは個別の話はすべきではない」とするが、金融機関が経営に入るべきとの話があれば検討したいという。「何よりも今は再建で、われわれが支援することには変わりない」とも強調した。・・・・
地域訪問では「消費税増税はぜったいやめさせて」「小野グループの粉飾には本当に驚いた」などの対話も。玄関口で話し込んでいたら、「お茶でも飲んで。これからもよろしくね」と奥さんがお菓子とお茶をだしていただいたところも。恐縮です。
今朝の福井市内の新聞に9月県議会報告を折り込みました。ぜひお読みいただき、感想・ご要望などお寄せください。
福井市外などとどいていない地域でご希望の方には郵送します。住所、名前とその旨を書いて、 mmasao.sato@gmail.com まで。
★
福井県経済に激震が走った。ルネサス問題で雇用不安が広がるなか、今度は小野グループ3社の倒産、10年間もの粉飾決算を福井銀行が見抜けなかった。福井銀行案件としては過去最大の損失を生むことになるという。福井銀行は福井県の指定金融機関であり、福井県も迅速な対応を求められるかもしれない。
福井銀行の記者会見の時、ちょうど読売の記者さんが控室に取材でみえられていて、繰り返し鳴る携帯にあわただしく対応されてました。たくましい女性記者さんです。
さて、代表の小野氏は県内経済界、文化分野でもよく知られた重鎮だ。なぜそんな方が粉飾を、とも思うが、「実際の経営にはあまりたずさわっていなかったのではないか」とも聞いた。
実は小野氏とは「因縁」がある。
10年ほど前、県議会で外郭団体の外国債券問題を追及した。金利低下のもとで、円建てのサムライ債や社債に県内のいくつかの外郭団体が手をだしていた。
最初、決算委員会でこの問題を指摘したが、「為替リスクはない」との答弁。当時は、決算委員会のマスコミ取材もなく注目されなかった。
その後、予算特別委員会でも取り上げ、「為替リスクがなくとも、元本が割れたら県民の税金がふいになる」と追及した。これはマスコミでも報道された。
いくつかの外国債券購入があったが、アルゼンチンがデフォルトとなり、損害が発生した。
そのひとつが、小野氏が責任者だった県文化振興事業団。この団体だけで6億7000万ぐらいの購入だったと思う。全体では10数億円ではなかったか。
しばらくして文化振興事業団を所管する教育長から、「ご指摘の案件は小野氏がすべて買い取り、責任をとると申し出ています。知事も了解しています」と説明があった。
私は、「責任者が責任をとるのはひとつの選択だが、ほかの団体ではそういう措置はできないでしょう。もうひとつは、小野氏個人が巨額の負担を負うことで事業団のあとの運営に影響がでないか、ということです」と答えた。
内心は7億ちかい金をポンとだすことに本当に驚いていた、そうとう羽振りのいい事業者だなあ、と思ったものだ。
しかし、その頃から粉飾決算がはじまっていた、ということになる。
以下、報道です。
■福井・・・福井銀行「不正経理」十年見抜けず 小野グループ3社会社更生手続き
「非常に驚いた。(福井県内経済、文化などに)大変貢献してきた会社だけに驚いた」。福井銀行が26日に申し立てた小野グループ3社の会社更生手続き。銀行が取引先を申し立てるのは異例で、会見した伊東忠昭頭取は衝撃の大きさを語る一方、破たんが近づき切迫した案件だったことを強調した。資金繰りの限界とみられていたのは今月末。時間とのにらみ合いの中で、最後は銀行自身の苦渋の決断となった。
同行の3社への貸出金残高は約181億円と取引銀行中最大。小野グループ側から「資金繰りに窮している」と一報が入ったのは今月初旬だった。「本当にそうなっているのかよく確認した」と伊東頭取。寝耳に水だったという。
小野光太郎代表が率いる今回のグループ3社のうちワシ興産(東京)とワシマイヤー(福井市)は国内最大級の軽合金鍛造メーカー。鍛造ホイールの製造は「BBS」ブランドで世界的に定評がある。もう1社のアサヒオプティカル(同)も鯖江市に工場を持ち、眼鏡用高屈折率プラスチックレンズで高度な技術力を有する。地域の優良企業として長年取引を行ってきたという。
しかし今回、明らかになったのは3社の「過去10年近くにわたる不正な経理処理」(同行)。事実と異なる財務内容を提出され続けてきたことに戸惑いを隠さなかった。見抜けないまま「単体(1企業グループ)を対象にした損失では福井銀行として過去最大の額」(伊東頭取)を計上し9月中間連結業績予想を修正、赤字に転落する見込みとなった。
ここに至った詳細な経緯については「長年にわたっているので、資料ははっきり出てこない」(頭取)とするのみ。チェック体制が機能していなかった点は認めた。
一方で、3社の本業の顧客基盤は強固とみており、今後は経営スリム化の中でビジネスモデルも成立させられるとみている。さらに3社合計で約300人の従業員を抱え、地域経済への影響を回避するためにも会社更生手続きを申し立てるよう提言してきたという。
小野グループサイドはいったんは拒否し、現経営陣での再建の道を模索した。しかし今月末の資金繰りが行き詰まっている現状では「じっくり時間をかけてやると、その間に信用不安が起きてしまう。無用の不安で破たんになることだけは避けたいと考えた」と伊東頭取は説明する。今月18日に伊東頭取、小野代表らトップ間の話し合いで、経営陣が交代して再建する更生手続きという決断に至った。
経営陣の責任問題に関して伊東頭取は「なぜこうなったのか明らかになるまでは個別の話はすべきではない」とするが、金融機関が経営に入るべきとの話があれば検討したいという。「何よりも今は再建で、われわれが支援することには変わりない」とも強調した。・・・・