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前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

原子力防災でテレビ討論録画、福井テレビで20日土曜日の10時から放映。意見、疑問続出の新幹線討論集会

2012年10月18日 | Weblog
  昨日は、会議や学校訪問、テレビの録画取り、新幹線・在来線を考える集会などでした。

  テレビの録画取りは、福井テレビの「座・タイムリーふくい」。「これでいいのか?原子力防災」ということで、9月議会でこの問題をとりあげた会派から、3名が出席しました。
自民党は大飯原発地元の田中宏典議員、民主党は野田議員、そして私です。
原子力規制委員会が月内にまとめようとしている原子力災害対策指針の内容や、県内の課題等について議論しました。

  私としては、議論すればするほど、こんなことが必要になる原発からの撤退が必要になることも主張しました。ができばえは?
放送は、20日土曜日の10時からです。ご覧いただき、ご意見などもお寄せください。


         ★


  収録を終えて、あわただしく越前市へ。
越前市労働福祉会館で開催された「北陸新幹線敦賀延伸を考える県民討論集会」に参加しました。
かねもと1区、山本3区予定候補をはじめ、各地の共産党の議員、無所属の議員も参加していました。

  考える会からは代表世話人の松原氏と、事務局の橋川氏が報告。
県庁からも3名が参加し、新幹線推進課の成瀬参事が報告しました。

   松原氏は「現在、関西、中京への特急利用は1日19000人もおり、これが北陸本線の黒字の元になっている。これをフリーゲージに置き換える新幹線計画は疑問。災害時の輸送などの役立つのは貨物であり、これが3セクでどうなるのか、など全体像がしめされていない。工事の財政負担など見通しも不明確」などと問題点、課題を指摘しました。

  橋川氏は、「金沢開業から敦賀開業までの間、北陸本線はどうなるか」「敦賀延伸後の新幹線と現行の北陸本線特急の所要時間・利用料金の比較」を報告し、県民の利便性向上にかならずしもならない問題を指摘しました。橋川氏の時間短縮などの試算について、県庁側から「おおよその傾向はあっているが、数字がおかしい」との指摘がありました。
会場からは、「県がすすめる新幹線であり、県が責任をもって県内各駅からの試算を公表すべきだ」との声があがり、成瀬参事は「県としての試算を提供する」と約束しました。

  県庁の成瀬参事は北陸新幹線整備計画の、意義、整備効果、並行在来線の扱い、各地の3セクの状況、工事計画などについて説明しました。3セクの経営改善について、「平成23年度からの貨物調整金制度の拡充にともない各地で改善されているし、輸送密度が高く、多くの貨物の走る北陸本線は健全経営が期待できる。富山県では年間12億円を見込んでいたその収入が25億~26億程度と倍程度の見込み」と強調しました。

  参加者のみなさんからは、「全国では3セクで運賃値上げになっている」「機構の説明が一方的で、県が説明責任を果たすべき。鯖江では新幹線駅もなく、百害あって一利なしだ」「ストロー現象がおきる。3セクではえちぜん鉄道に、あわら市は毎年2000万だしている、北陸本線もそうなるのでは」「所要時間、3セクどうなるか、県民に判断材料がしめされていない」「並行する福井鉄道などはどうなるのか」「敦賀の中池見湿地の下にトンネル計画。10年ぐらい前のアセスしかない。もう一度やるべき」など沢山の意見、質問が相次ぎました。
  私も簡単に9月議会で議論になって点などを発言しました。
 
  残念ながら会場の時間の関係で9時にはおわらなければならず、県との十分な議論ができませんでしたが、あらためて、新幹線・在来線3セクについて、県民のみなさんの関心の強さを実感しました。

  考える会もひきつづき様々な取り組みをおこなうでしょう。県庁のみなさんもひきつづき説明責任を果たす立場で、積極的に県民議論に加わっていただきたいと思います。