まつちんの北海道周遊記

北海道内をあちこちドライブで出かけ、風景を中心に書き込んでいきます。たまに小ネタも混ぜますんで、ひまつぶしに見てね。

真歌公園

2009年06月06日 | 日高管内
前回からのつづき

静内二十間道路から、次に向かったのは同じ静内にある真歌公園。



ここは元々「シベチャリチャシ」のあった所。
チャシとは、アイヌの砦、あるいは儀式の場所の事でして、
海や川に面した眺めの良い丘の上に築かれました。



静内川(シベチャリ川)流域には5か所のチャシが
国指定史跡として保存されております。



このシベチャリチャシは1669(寛文9)年の
シャクシャインの戦いの拠点となりました。


シャクシャインは17世紀にこのあたりを治めたアイヌ民族の首長です。
当時、アイヌ民族と松前藩とは交易を行っておりましたが、
幕府のお墨付きを得た松前藩が独占的に行った事もあり、
アイヌ側に不利な相場・方法によるものでした。
やがて、アイヌ民族の不満・不信感が高まっていきます。


そんな中、松前藩への使者が帰り道に病死します。
これはシャクシャインと対立する部族からの使者だったのですが、
これが「松前藩による毒殺」と伝えられたことから、対立関係だったのが、
シャクシャインらの呼びかけにより、一致団結し蜂起します。
一時は、現在の長万部町国縫あたりまで攻め寄せますが、
松前軍の鉄砲部隊の前に後退を余儀なくされます。
シャクシャインはこのシベチャリまで退き、徹底抗戦の構えを見せます。


これに対し、松前藩は戦いの長期化を恐れ、和睦を申し出ます。
ですが、これは謀略でした。
シャクシャインは和睦の酒宴で謀殺されてしまうのです。



こちらは園内にあるアイヌ民俗資料館。

アイヌの人々が日常生活に用いた道具や木造の外洋船などを展示しています。

その資料館に隣接するのがシャクシャイン記念館。

こちらにも様々な道具が展示されております。
ただ、その展示が雑多すぎて、ちょっと分かりにくかった・・・

また、公園のすぐそばには、ライディングヒルズ静内がありまして、
乗馬体験が出来ますよ。


馬ものんびりとしており、今は戦とは無縁の地です。
平和が一番。

・・・・・・
それでは次へと向かいましょう。



<この日の走行距離>恵庭からここまで132キロ(二十間道路から14キロ)


↓よかったら、クリックしてね
人気blogランキングに一票
(北海道部門100位あたりにおりましたが、今日はどうでしょう?)