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福岡県宗像市在住、井上正文のブログです。

知事懇談会(その2)

2006年04月28日 | 大会・対談・取材・講演・研修など
先日の麻生渡福岡県知事懇談会の続きです。
テーマは「オリンピック招致運動」に関して。
青年会議所(九州地区協議会・福岡ブロック協議会)では「福岡・九州オリンピック構想」を以前から提唱してきました。
そこで「オリンピック招致」について知事の率直なご意見をいただきました。

麻生知事:今、福岡では「お金がかかるオリンピックはけしからん!」と言われるから、オリンピックを安く上げるということで計画が進んでいます。
新しい施設は造らずに、従来の施設を増設する。あるいはオリンピック後もマンションなどとして使えるようにするという新しい考えは大事なのですが、候補地に投票するのは競技団体(注釈:IOC国際オリンピック委員会・JOC日本オリンピック委員会)なわけで、競技団体としてはできるだけ良い施設を使い、世界に自分達の競技をアピールし、競技人口を増やしたいと思っているのです。
だから仮設施設ですよとか、終わったら元に戻すよというのは、あまり嬉しくないところがあるのです。
この矛盾をどう埋めるかというところが悩むところです。

まず、世界水準の施設を持つということは条件の不可欠なところです。
次に、相手は東京ではなく世界なのです(注釈:東京都、福岡市が国内候補地に立候補を表明している)。
世界で戦うにはどうしたら良いかを考えなければいけません。

東京に対しては「東京ばかりが日本ではない、2回も何故やらなければいけないのか、これからは地方の時代だ、ふざけるな!」というようなことを言わなければならない。しかも、もっと刺激的な言葉で言わなくちゃならない(笑)。
しかし、それは所詮、福岡と東京の戦いでしかないのです。
これ(対東京的なプレゼンテーション)では世界は納得しないですよね。

世界に対して、我々はどういうメッセージを伝えるのかということが大事なのです。

オリンピックは平和の祭典・若人の祭典と言われていますが、これを思い切ってブチ破ってみてはどうでしょうか。
例えばオリンピックは若者だけの祭典ではなく、高齢者も含めて「青・壮・老」全体の祭典にする。
競技の中心は青年であってもオリンピック全体の運営は高齢者も参画して行う。

それから福岡JCが中心となって行っている「アジア太平洋子ども会議(注釈:2004年は世界こども会議として開催)」をオリンピックと相互的に行っていく。
そして、オリンピックを通じた基金をアフリカの子ども達の教育資金に充てる。
このように、世界の貧しくて教育を受けられない子ども達のための応援の大会にする。

また、ヨーロッパでは環境に対する意識がきわめて高いですから、オリンピックをゴミゼロでやる。
あるゆる乗り物は水素エネルギーでやるというように世界の環境問題に対しても同時に発信するオリンピックにする。

こうした世界的な課題「高齢化」「貧しくて教育が受けられない」「環境問題」に対して同時に答えを発信できるようにしなければならない。
それとともにオリンピック期間中は世界中停戦だという「世界平和」という理念を徹底して掲げる。

このように、施設をどうするのかということの次の課題、「オリンピック運営」をどうするかを明確にしなければいけないのです。
オリンピックを都市開発の契機にしますというプレゼンテーションでは、もう時代遅れなのです。

そこで私はガイアオリンピックにしようと言っています。
ガイア(Gaia)とは地球という意味、今までのアース(Earth)は「土」「無機質」なイメージが強いが、ガイアは「生命体」という意味です。
福岡は「ガイアオリンピック」でやり、21世紀型のテーマを同時に取り組みながら、若者の祭典を超えたものにするという考え方を打ち出した方が、世界的に説得力があると思うのです。

要するに世界を相手に考えなければいけない。
◯原さんみたいなカチカチ頭ではだめですね(笑)。

オリンピックについて我々JCは夢を持って語り、運動を展開しています。
しかし、新聞等では「オリンピック招致」に否定的な記事が多いようです。
もちろん無駄な施設は不要だと私も思いますが、オリンピックを通じて福岡・九州が世界に対してメッセージを発信できるということが如何に素晴らしいことであるのか、私は、夢を持って招致運動を応援していきたいと思います。

「◯原さんみたいなカチカチ頭ではだめですね」という所で笑いも取る麻生知事の話の巧さ。
明確なビジョンを打ち出し、それを巧く伝えることはリーダーには大切な要素だと感じました。

次回は「教育問題」についての麻生知事のご意見を書こうと思います。

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2 コメント

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Unknown (みかん好き)
2006-04-28 20:49:51
今まで『オリンピック』は4年に1度の大きなスポーツ大会としか思っていませんでした

しかし、JCで様々ことを学び、また『福岡でオリンピックを!』となった今は全然意識が違います「これは大きなチャンスかも?」

なんて思っています。我々の夢、想いが世界に伝えることが出来る。今の日本を変えることが出来る大きなチャンスかもと。

万が一候補から外れたとしても、この誘致運動は福岡いや九州から日本、世界を変えることが出来るんじゃないかと思います。



PS:福岡B委員会でいろんな協議やっているんですが・・・「よしっ俺らJCはこの動きでいこうー!」ってのが・・・弱いかな?

(;;)理事長何かヒント下さいm(_)m
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それは (井上)
2006-04-28 21:05:59
その答えは、すでにみかん好きさんの中にあると思います。

何故ならいつもみかん好きさんが行動や言葉で示しているからです。



宗像・福岡・九州は世界一だという想いで、

世界に伝えたいこと、世界に見せたいことを、

オリンピックに込めたいですね。



オリンピックだけにこだわることもありませんが、

その答えをJC世代とその次の世代で見つけて行きましょう!!
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