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福岡県宗像市在住、井上正文のブログです。

日韓JC意見交換会(お互いのJC活動の目的)

2006年10月03日 | 国際交流
1日(日)17時、姉妹締結を行っている韓国の昌原青年会議所(ソン会長)との意見交換会を開催しました。

コーディネーターに松尾幸主顧問(宗像JC第30代理事長)、パネラーは韓国・昌原JCからソン会長・ユウ常任副会長・カン国際交流委員長、日本・宗像JCからは私井上(第32代理事長)・田中郁三直前(第31代理事長)・立部瑞真副理事長(第33代理事長予定者)です。



まずはお互いのJC活動の目的についてお話ししました。
松尾コーディネーター
一昨年の理事長の松尾です。
本日は三つの議題についてコーディネートさせていただきます。
まずはお互いのJC活動の目的についてお願いします。

宗像JC・田中直前理事長
昨年理事長をしました田中です。
宗像JCの活動の中で、まずは奉仕活動について沢山ある中、継続している二つの活動を紹介します。
一つめが「宗像少年会議所」という事業で、対象は小・中・高校生です。
子ども達が自分達で色んな事を企画しながら様々なボランティア活動をしています。
そのメンバーの中から将来、宗像JCに入会してくれるメンバーが出ることを期待しています。
二つめに「クリーンアップむなかた」という活動があります。
これは道路の掃除をする活動で、例えば自分の会社や家の前の道路に看板を立て、責任を持ってその区間を管理(掃除)しています。
JCだけでなくて色んな人と一緒にやっていて、いずれこの活動が宗像だけでなく福岡・日本へと広がっていくことを期待しています。

松尾コーディネーター
続いて韓国・昌原JCのカン国際交流委員長から奉仕活動についてお願いします。

昌原JC・カン国際交流委員長
昌原JCでは奉仕活動を年に2回行っています。
昌原市には山と海がありますが、私たちは海をきれいにする活動をしています。
海岸に捨てられたゴミなどを拾う活動で、海の中のゴミを拾うこともあります。
昌原JCの家族も一緒に参加します。
もう一つは孤児院や老人福祉施設を慰問する活動で、プレゼント等を持って訪問し、奉仕活動を行っています。

松尾コーディネーター
あらためて、宗像JCと昌原JCが同じ活動を行っていることに友情を感じました。
続いて「友情」について立部次年度理事長予定者からお願いします。

宗像JC・立部次年度理事長
今年は副理事長をしています立部です。来年は理事長予定者です。
JCの友情は「同じ釜の飯を食う」という言葉がピッタリだと思っています。
これは寝食を共にした仲間は絆が深まるということです。
私達は高い目標に向かって共に汗を流し、泣いたり笑ったりしながら、そういう事をすることによって、それがより強い絆となり、友情を築くことができます。
JCメンバーは皆それぞれがそのようであるから、例え知らないメンバーでも、国籍が違っていても会った瞬間に信頼と友情の握手ができると思います。

松尾コーディネーター
続いては昌原JCの友情の深め方についてユウ常任副会長からお願いします。

昌原JC・ユウ常任副会長
皆さんにお会いできて嬉しいです。
私は来年、会長をしないといけなかったのですが、職場がソウルに変わるため、会長職を受けられなくなりました。
宗像JCの皆さんにも申し訳ないと思いますし、自分も残念に思います。
しかし来年も私は昌原JCで一生懸命にJC活動をすることでしょうし、特に宗像JCの方々が訪問される時は、昌原で皆さんを迎えられるように努力します。
今年、宗像JCと昌原JCはこれまでの、どの年よりも強い絆と友情を築くことができたと思います。
言葉が通じないので会話は少ないとは思いますが、いつもお互いが感謝し、お互いが努力することによって、それが交流を続けることの基本になっていると思います。
今年の4月に(宗像JCが)訪問された時にスポーツ交流会をしましたが、サッカー等をしてとても良い交流ができたと感じました。
こういう行事がその時だけでなく、持続的に行われることを期待しています。
例え短い時間でも一緒に食事をし、スポーツをすることがお互いの友情を深めることになると思います。
夜のお酒を少し控えて、これからも文化的な交流を深めていければと思います。

松尾コーディネーター
ユウ常任副会長から感動的な言葉をいただきました。
ソウルに移っても友情を続けていきたと思います。
最後にJC活動の「修練」という部分について宗像JCの井上理事長お願いします。

宗像JC理事長・井上
私からはJC活動の三信条の中の「修練」についてお話しさせていただきます。
宗像JCに限らず日本の青年会議所は、まずは修練ということで、JC活動の最初にあるのが自己修練です。
何事も楽にやろう、簡単に済まそうとはせず、事業を行うにしても事業の成功よりも、企画から準備・メンバー同士の協調やリーダーシップなどのプロセスを大事にします。
メンバーの生活に於いては、家庭や仕事が一番であって、JCはその次にあるのですが、だからといって、仕事がありますからJCができないではなく、何とかJCの時間をつくる。一生懸命JCをやっていれば、仕事をする能力やコミュニケーション力も上がるのですから、自ずと会社や家庭にフィードバックされてくるのです。
一番ダメなのは中途半端にやることです。
中途半端なJC活動は仕事や家庭においても悪い影響が出てしまいます。
また、JCは社団法人であり、JCI(国際青年会議所)の理念に基づいた組織ですから、自己流でJCをやってはだめです。
また、どんな役職にあろうとも、役職を持たないフォロアーメンバー(フロアメンバーという呼び方は間違いです)でも、もちろん存在意義と使命があります。
自分の使命は何なのかということを、先輩メンバーや理事から学び、正しく、一所懸命にトレーニングを積んでいただきたいと願います。
まとめとしては、宗像JCの活動に於いては、まず「修練」から始まるということで、それは時間をつくり活動に参加するということです。

松尾コーディネーター
最後に、ソン会長から同じテーマでお話しをお願いします。

昌原JC・ソン会長
昌原JCでも「修練」を重視しています。
昌原JCの修練のための活動は大きく分けると3つあります。
一つめが新入会員のための研修会、二つめが会員のための研修会、そして三つめが次年度の会長と副会長のための研修会です。
特に理事は監事研修・副会長研修というように、研修と実務経験をきちんと段階的に積むことで、執行部に入ることが許されるのです。
このような段階を積んだトレーニングによって、地域的な使命とリーダーシップ能力を身につけていきます。
韓国内のJC活動に目を向ければ、最近は奉仕団体とは呼ばずに、指導者のための組織というように、JCを位置付けています。
井上理事長が言われたように、昌原JCも宗像JCと同じで、一番大事にしているのは「修練」であると言えます。
修練と言えば、先輩が後輩に教えることもありますが、もっと大事なのは一人ひとりが、JCと社会活動を通した自分自身の洞察力を磨き、自己研鑽する努力と想いが最も大切です。

松尾コーディネーター
最後にソン会長から熱い想いを語っていただき、この後の懇親会が楽しみになりました。
一番目の議題としてはお互いのJC活動の目的を確認しようという意図で意見交換を行いました。
意見交換会を行う前は、韓国のJC活動はいわゆる「ビジネスJC」に重きを置いているのかなというイメージがありましたが、そうではなく、段階的に修練を積み、社会的な様々な活動を通じ、友情を深めていこうということは我々と同じです。
ソン会長もおっしゃられたように、ボランティア団体から指導者のための組織へと変わってきているということに、共感を得ました。
また、修練(トレーニング)は研修会やセミナーを通じて行うこともあるが、その次の段階に進むためには、JC活動と様々な社会活動を通じて自己修練すること、その努力と想いが最も大事という部分は私も全く同じ考えです。

さて、続いては「日韓問題と国際平和の実現について」意見交換を行いましたが、報告はまた次回のブログで行います。

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