ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

みじめ♀の乳がん 最後に最良な治療法が。

2014-10-11 19:36:56 | 猫病気
故アカメの気道の癌の出血が止まらない恐怖を味わった自分には、それはあっけなかった。

猫の介護服まで取り寄せ、人間の生理用品なども揃え、常にそれに構えていたのだが、
自壊は一番大きい癌から綿棒程度の細い丸い穴をあけ、一筋のピンクと黄色の粘りのある膿を1cm程垂らして、
それを拭きとると、そのまま天然の毛がばんそうこうのように張り付いて終わりだった。
恐れていた臭いもしないし、猫もいじらない。なぜか穴はすぐにふさがり、新しい穴も出来ない。
だけど自壊をしたということは、いよいよもう最後の段階に来たのだと擦した。
私はQOLをあげるためにわざわざレーザーで焼くことすらなく、この孝行な猫は住み慣れた家で生涯を閉じるのだろう、
あのレントゲンの画像がだんだん白くなり、やがて肺転移し呼吸苦で亡くなると思って覚悟を決めた。


それから9日後の25日、食の細ったみじめの好きなものをあれこれ選び、ホームセンター店員さんから「ずいぶん贅沢な猫ですね。」と声をかけられ「ええ、もう癌ですから、最後なんです。」というやりとりなどで日々を過ごしていた私に先生から夕方お電話が来た。

先生から近頃のみじめの容態の質問があり、自壊の件をお話しした。
先生のお話では鳥取大の獣医学科と千葉大医学部で丸山ワクチンを動物医療に使う試みがあって、
先生はその学会に最近出たこと、病院で実際に肝臓腫瘍の犬ちゃんに治療して、その犬ちゃんには最後の1か月になってしまったが「とても元気に過ごせた」と飼い主さんがおっしゃっていたお話などである。
私は忘れ去られた丸山ワクチンには沢山の良い思い出があって、
家族が日医大まで取りに行くのか?、
動物にも2液を交互に注射するのか?など色々質問すると、
先生は廃れていったワクチンの事をやけに詳しい私に驚いたようであったが、
逆に私なら打てるのではないのか、家族の申請の形でなくそれはできないので、動物には濃縮したアンサー20をもう一度獣医師が薄めて丸山ワクチンの形にし、私に渡すことなど、
そして免疫をあげながら、免疫を刺激すべくハイパーサーミアを毎日20分すると良い事、何回かに一回は腫瘍の塊をグリーンの注射液で染めて、さらに癌をやっつけることなどをお話ししてくださった。

私は「早速土曜日伺います」と予約を取って27日に受診した。
27日、私は丸山ワクチンの思い出についてなぜ詳しいのか先生にお話しした。
生きていれば100は超える父方の祖母が、私が小学校高学年の時に乳がんでハルステッド法で片側を全摘、
調べたうえでこちらには癌はないと残した残りの乳房も翌年しこりがあり同じ方法で全摘、
どうしても家に戻りたくて、今では考えられないグレイでやけどする程焼いたこと、
その放射線の後遺症のふさがらないやけどの手当だけでも大変なうえ、確かどこからか移植したかも?
でもがんは全身に広がりすぐに危篤になったこと。
今のように抗がん剤は沢山なかったし、しなかったこと。今のように医療は進んでいなかった。
けれども効かないとバカにされながらも、叔母の希望で丸山ワクチンを打つと、
私の小学、中学、高校卒業と無事に生き延び、亡くなった知らせを聞いたのは下宿の電話で大学4年の時だったこと。
また、有名人ではやなせたかしさんの奥様が打たれていてかなりお元気の時期が続き、もう治ったとやめたとたん再発し亡くなられて、やなせたかしさんが悔やんでいたエッセイも読んでいた。
私は2011年に亡くなった母に、本人の希望もあり、先端のがん医療が良かろうと思っていたが、
結局、がん難民になった時にもう一度丸山ワクチンをしたかったが、
母本人が世間体やお医者様に言い出す勇気がなかったし、打ってくれる医療機関が無いに等しくわからなかった。
検索しても自分自身の癌に丸山ワクチンを使われた獣医さんの記録があるだけで罵倒ばかりであった。
私は騙されたとしても、キノコやサメ軟骨や海藻やらのサプリと比べるとはるかに安価であり、それが患者の希望ならサプリとしてでいいのでやればいいと思っている。
丸山ワクチンは言うとバカにされ、なぜかサプリはそうでもない風潮があると思う。


先生は動物では非プラセボ群、プラセボ群で(←動物は飼い主の気分には敏感だが、さすがに人のように薬の中身のあれこれ、暗示には左右されないと思うが)使用したほうにいい結果が出ている事、抗がん剤のようにいつかは免疫ができることがない事、副作用がない事、コラーゲンが増える、サイトカインが減る事、なにより安価だとおっしゃる。

私は自分の癌が再発したら、おそらく標準的な治療は逃げないと思うけど、同時に丸山ワクチンはしたいと思うこと、
最後にみじめを伺った先のケースの犬ちゃんのように天に送りたいと治療を即開始した。
その日はICGレーザー温熱治療法=インドシアニングリーンIndocyanine green(ICG)の光特性抗腫瘍療法と一月分の丸山ワクチン、先生は一月打つ日の表を作ってくださり、レーザーを始める前に無料でレントゲンを撮ってくださった。

癌は8月より肺を侵し、心臓が見えないくらい白く進行していた。
けれども痛みもなく、呼吸苦も無く、体重も3.95㎏で、何より食べてない割には猫が元気で上機嫌であった。






F先生と私がこれから猫にする治療法
■インドシアニングリーンIndocyanine green(ICG)の光特性抗腫瘍療法
■丸山ワクチンの動物への応用 アンサー20(丸山ワクチン)

についてオダガワ動物病院(川崎市多摩区の動物病院)の院長先生が詳しく書いてくださっており、先生が私に説明してくださったお話と同じであり非常にわかりやすくありがたかったのでお借りします。
色々な紆余曲折や試行錯誤があって医学は進歩するのだと今回実感しています。

http://www.odagawa.net/blog/cat-4017/cat25/index_5.html
http://www.odagawa.net/flow_gallery/gallery-1310-30122.html
コメント
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