枕草子 第二百六十六段 下襲は
下襲(シタガサネ)は、
冬は、躑躅、桜、掻練襲、蘇枋襲。
夏は、二藍、白襲。
下襲は、
冬は、つつじ、さくら、かいねりがさね、すおうがさね。
夏は、ふたあゐ、しらがさね。
下襲とは、束帯の時に袍の下に着た着物で、背後の裾を長くして袍の下に出して引いたまま歩き、または人に持たせたもので、絵やドラマなどで見る機会があると思います。
いくつかの色合いが並べられていますが、これらは、少納言さまが「良い」とされるものでしょうから、実際には沢山の色やその組み合わせ、生地や織り方や文様など、実に様々なものがあったのでしょうね。
参考までにそれぞれの色合いの説明をさせていただきます。
躑躅は、表は糊張りし貝で磨いて艶出しした白絹・裏は砧で打って艶出しした紅の絹。
桜は、表は白・裏は葡萄染(エビゾメ・ぶどうの実のような色。薄紫色)
掻練襲は、表は紅の絹で打って艶出ししたもの・裏は紅の絹で糊張りなどで艶出ししたもの。
蘇枋襲は、表は白・裏は蘇枋(暗赤色)。
二藍は、紅色がかった青色。
白襲は、表裏とも艶出しした白絹。
下襲(シタガサネ)は、
冬は、躑躅、桜、掻練襲、蘇枋襲。
夏は、二藍、白襲。
下襲は、
冬は、つつじ、さくら、かいねりがさね、すおうがさね。
夏は、ふたあゐ、しらがさね。
下襲とは、束帯の時に袍の下に着た着物で、背後の裾を長くして袍の下に出して引いたまま歩き、または人に持たせたもので、絵やドラマなどで見る機会があると思います。
いくつかの色合いが並べられていますが、これらは、少納言さまが「良い」とされるものでしょうから、実際には沢山の色やその組み合わせ、生地や織り方や文様など、実に様々なものがあったのでしょうね。
参考までにそれぞれの色合いの説明をさせていただきます。
躑躅は、表は糊張りし貝で磨いて艶出しした白絹・裏は砧で打って艶出しした紅の絹。
桜は、表は白・裏は葡萄染(エビゾメ・ぶどうの実のような色。薄紫色)
掻練襲は、表は紅の絹で打って艶出ししたもの・裏は紅の絹で糊張りなどで艶出ししたもの。
蘇枋襲は、表は白・裏は蘇枋(暗赤色)。
二藍は、紅色がかった青色。
白襲は、表裏とも艶出しした白絹。