雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

荒れ気味のうちに

2018-05-31 19:12:25 | 日々これ好日
        『 荒れ気味のうちに 』

     荒れ気味の五月も 今日で終わる
     暑かったり ひんやりしたり 暴風雨あり 雹までも
     世界各地で 激しい動き
     国内は 政治も スポーツ界も 荒れ気味
     六月は もっと明るい話題を探そう

                       ☆☆☆
      
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舎利弗の肥満 ・ 今昔物語 ( 3 - 4 )

2018-05-31 08:21:04 | 今昔物語拾い読み ・ その1
          舎利弗の肥満 ・ 今昔物語 ( 3 - 4 )

今は昔、
天竺の仏の御弟子たちが、あちらこちらで行っていた安吾(アンゴ・インドの雨期である春から夏にかけての約三か月間、僧が一ヶ所で集団生活を送り、外出を控えて修業に専念する行事。)が終わり、仏(釈迦)の御前にお集まりになった時、舎利弗(シャリホツ)と羅睺羅(ラゴラ)も御前に参って左右にお座りになった。
仏は羅睺羅にお尋ねになった。「わが弟子の中では、誰を以って上座(ジョウザ・教団での席次を意味する)とするのだろう」と。羅睺羅はお答えした。「舎利弗を以って上座と致します」と。

すると仏は、この二人をご覧になられたが、舎利弗は肥えていて色が白くて宿徳(シュクトク・修行の年功を積んだ高徳の僧。)であり、羅睺羅は痩せていて色が黒く骨が浮き出ている。
仏は二人を見て仰せられた。「どういうわけで、わが弟子の中で舎利弗は肥えているのか」と。
羅睺羅はお答えになった。「舎利弗は智恵が優れていて、国じゅうの貴きも賤しきもこの人を師としています。それで、美味で珍しい食べ物を持ってきます。それゆえに肥えているのです。しかし、羅睺羅はそうではありません。それゆえに痩せているのです」と。
仏は仰せになられた。「我が法(戒律)の中には蘇油(ソユ・チーズ状の食べ物らしい。大変美味とされた。)を食べることを許していない。どうして、舎利弗は肥えたのか」と。
舎利弗はこれを聞いて、心穏やかにはいられなくなり、身を隠した。

その後、国王・大臣・長者・諸官などが舎利弗の所に参って贈り物をしようとしたが、どうしても受け取ろうとしない。そこで、国王・大臣・長者・諸官たちが挙って仏の御許に参って申し上げた。「仏よ、願わくば舎利弗をお召しになって、『我らの招待を受けるように』とご指導してください。どうしてかと申しますと、大師(釈迦に対する尊称)は我らの招待はお受けになられません。その上、舎利弗まで我らの招待を受けないとなれば、我らは、誰をもって師として仏事を勤めればよいのでしょうか」と。

仏は、集まった人たちに仰せられた。「舎利弗は、前世において毒蛇であった。そのため、前世の習性が残っているので、今、私が言うことを聞いて反抗しているのだろう」と。そして、すぐに舎利弗を召して、「お前は、速やかに人々の招待を受けて、仏道のための師となるのだ」と仰せになられた。
そこで舎利弗は、仏の教えに従って、国じゅうの諸々の人の招きを受け入れて仏事を行うことを、以前のようになった、
となむ語り伝へたるとや。

     ☆   ☆   ☆


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やりきれない

2018-05-30 19:25:27 | 日々これ好日
        『 やりきれない 』

     十四年も前の 凶悪事件の犯人が逮捕された
     捜査努力に敬意を表すとともに 朗報といえるが
     何とも やりきれない気持ちだ
     この種の事件を 残念ながら 絶滅させることは出来ないだろうが
     少々の私権を制約しても 法的な強化が必要な気がする

                        ☆☆☆  
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紫陽花

2018-05-30 08:09:31 | 短詩集
          『 紫陽花 』

     雲低く 梅雨入り近し
      車椅子から 空仰ぐ人
       病室の 窓の下には 紫陽花の花


        そらひくく つゆいりちかし
         くるまいすから そらあおぐひと
          びょうしつの まどのしたには あじさいのはな
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プロ野球交流戦

2018-05-29 19:23:27 | 日々これ好日
        『 プロ野球交流戦 』

     プロ野球交流戦 始まる
     最近は 交流戦の成績が 
     リーグ優勝に 大きな影響を与えている
     テレビ放送に限れば このところメジャーリーグに押されている感じ
     今現在 各試合とも 熱戦を繰り広げているようだが
     熱戦を期待したい

                         ☆☆☆
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少し早い

2018-05-28 19:07:55 | 日々これ好日
        『 少し早い 』 

     四国が梅雨入りした 瀬戸内海を挟んでいるが
     当地も 間もなくらしい
     梅雨とセットらしく アジサイの花も色づいてきた
     ただ わが家のアジサイの花は
     少し小さそうだ
     桜だけでなく アジサイも 梅雨も 何を急いでいるのか
     少し早そうだ

                   ☆☆☆
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神通第一の目連 ・ 今昔物語 ( 3 - 3 )

2018-05-28 08:28:34 | 今昔物語拾い読み ・ その1
          神通第一の目連 ・ 今昔物語 ( 3 - 3 )

今は昔、
仏(釈迦)の御弟子目連尊者(モクレンソンジャ・尊者は仏弟子に対する尊称。)は、神通第一(神通力に最も長じていたという意味。)の御弟子である。
仏の大勢の弟子の比丘に、目連は、「我らの師である仏の御声は、どこでお聞きしても常に同じように、すぐお近くでお聞きしているように聞こえる。そこで私は、神通の力を用いて遥か遠くに行き、仏の時には高く時には低い御声を聞いてみようと思う」と言って、三千大千世界(後述)を飛び過ぎて、さらに西方の、無量無辺不可思議那由他恒河沙(後述)の国土を過ぎてお聞きしたところ、仏の御声は、まったく同じように、すぐお側でお聞きするようであった。

その時、目連は飛び疲れて落ちてしまった。そこは、仏の世界(光明王仏の国土)であった。その仏の弟子の比丘たちが、座って食事の接待を受けていたが、目連はその鉢のふちに飛んできて、しばらく休んでいたが、食事をしていた弟子たちは目連を見て、「この鉢のふちに沙門に似た虫がいますぞ。どういう虫が僧衣を着けて落ちてきたのだろう」と言って、集まっている比丘たちは嘲り笑った。

すると、その国の能化(ノウゲ・師として人を教化する者)の仏は、その様子を見て御弟子の比丘たちに申された。
「お前たちは、愚痴(グチ・仏教語で、愚かで正しい道理を理解できないこと。)なるが故に知らないのだ。この鉢のふちにいるのは虫ではない。ここから東方に向かって、無量無辺の仏の国を過ぎた先に一つの国がある。娑婆世界という。その国に、仏が出現なさった。釈迦牟尼仏(シャカムニブツ・釈迦の尊称)と申される。そこに居るのは、その仏の神通第一の弟子である。名前を目連という。師である釈迦如来の声を聞くに、遠くても近くても同じように聞こえるので、それを疑って、遥かに無量無辺の世界を過ぎてこの国にやって来たのである」とお説きになった。
御弟子たちはこれを聞いて皆歓喜した。目連も、これを聞いて歓喜して本土(娑婆世界を指す)に帰った。
そして、仏の御声の不思議なることを、ますます信仰申し上げ、頂礼(チョウライ・古代インドの最高の敬礼法。尊貴な相手の足もとにひれ伏して、額を地面に付けて礼拝すること。)し奉った、
となむ語り伝へたるとや。

     ☆   ☆   ☆


* 「三千大千世界(サンゼンダイセンセカイ)」について。ここでは、単に「とてつもなく遠い距離」として受け取れば十分ですが、本来の意味が興味深いので述べておきます。
「古代インドの宇宙観に基づくもので、須弥山を中心に日・月・四大海・四大州・欲界の六天・色界の梵天を含めた広大な範囲を一単位世界とし、それを千集めたものを一小千世界、小千世界を千集めたものを一中千世界、一中千世界を千集めたものを一大千世界とし、それらを総称して、『三千大千世界』という」そうです。要は、想像も及ばない話といえます。

* 「無量無辺不可思議那由他恒河沙」について。これも上記と同様で、とてつもなく長い距離を示しています。
つまり、「無量」も「無辺」も「不可思議那由他」も「恒河沙」のいずれも無限大に近いものとされていて、それらを重ねて強調していることになります。
なお、「不可思議那由他」は、古代インドで無限大を表す那由他(ナユタ)に不可思議を加えて強調しているもので、「恒河沙(ゴウガシャ)」はガンジス川の砂のことで、やはり果てしない数を表しています。

* また、目連が虫のように見られた部分については、目連の身長は一丈三尺(4m程か?)とされているが、この国の仏(光明王仏)の身長は40里、弟子たちの身長は20里あったそうであるから、当時の一里がどの程度であったかはよく分からないが、目連が虫に見えたのも当然といえます。

     ☆   ☆   ☆

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行ったり来たり

2018-05-27 19:22:36 | 日々これ好日
        『 行ったり来たり 』

     米朝首脳会談 行ったり来たり
     真相は分からないが 駄々をこね合っているように見える
     そう簡単に 解決できる課題ではないと思うが 少しでも進展して欲しい
     わが国内でも 様々なトラブルが発生しているが
     これらは いずれも 行ったり来たりというより うろうろしている感じ
     残念

                         ☆☆☆
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還暦過ぎた童子

2018-05-27 08:24:48 | 麗しの枕草子物語
          麗しの枕草子物語 
               還暦過ぎた童子

やんごとなきあたりの方々のお話で恐縮なのですが・・・

花山天皇が春宮であられました頃、春宮傅兼明親王という方がおいでになられました。
この御方は、花山天皇の祖父村上天皇の異母弟にあたる御方でございますが、十九歳の頃に源氏として臣籍に降りられました。そして、六十四歳の時に親王宣下を蒙り、皇族に復籍されました。
皇子が親王宣下を蒙るのは、乳児か幼少期であるのが普通ですから、六十四歳にしての親王宣下は極めて異例といえましょう。

さて、花山天皇が御即位されて間もないことなのでしょう。
さる上臈女房が、まだあどけなさを残している天皇に、五寸くらいの大きさの、とても可愛らしい殿上童の人形を作って、髪はみづらに結い、立派な装束を付けて献上なさいましたが、そこには、「ともあきら親王」と書かれていました。
「兼明(カネアキ)」は、「ともあきら」とも読めますので、六十四歳でまるで童のように親王宣下を受けられた兼明親王のことをユーモアたっぷりに表現されたのでしょうが、天皇は、一目見てその事を察し、大喜びされたそうでございます。


(第百七十五段・みあれの宣旨の、より)
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人気者か? 嫌われ者か?

2018-05-26 19:11:10 | 日々これ好日
        『 人気者か? 嫌われ者か? 』

     京都の鴨川辺りを中心に トビが食べ物を狙いに来ている
     別の観光地でも 実際に経験したが
     手に持っている食べ物を狙って来るのは なかなかの迫力
     かつては 都心部から姿を減らしていて 環境悪化のためとされていたが
     都市部近くのあちこちで 増えているらしい
     人気者になったり 嫌われ者になったり
     人間って 勝手なものだ

                       ☆☆☆
  
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