枕草子 ちょっと一息
清少納言の性格
少納言さまは、どのような性格の持ち主であったのか? とても興味があります。
古来、様々な文人や学者などが推察されているようですが、どうも、「女性らしく、たおやか」といった評価は少ないようです。むしろその極端のような性格で、理知的で教養豊かであることは認めながらも、「出しゃばりで、知識を鼻にかける」といったイメージが強いように思われてなりません。
しかし、この評価には、かの紫式部の意見が強く反映されているように思われるのです。紫式部が仕える中宮彰子は、少納言さまが仕える定子とは政争の関係にあったことや、教養の豊かさが宮中に知れ渡っていた先輩を煙たく思っていたことも十分考えられます。
そのあたりのことや、果たして紫式部がどのような性格の持ち主であったのかということも勘案すべきだと思うのですが、少納言さまが、なよなよと人の意見に揺れ動くような女性でなかったことも確かのようです。
いずれにしても、私たちは『枕草子』を中心とした作品を通して少納言さまの性格や品格を推察すべきだと思うのです。そういう意味では、二百三十八段から続いている「何々は・・・」という章段は、少納言さまの考え方が強く出ているように思われるのです。
清少納言の性格
少納言さまは、どのような性格の持ち主であったのか? とても興味があります。
古来、様々な文人や学者などが推察されているようですが、どうも、「女性らしく、たおやか」といった評価は少ないようです。むしろその極端のような性格で、理知的で教養豊かであることは認めながらも、「出しゃばりで、知識を鼻にかける」といったイメージが強いように思われてなりません。
しかし、この評価には、かの紫式部の意見が強く反映されているように思われるのです。紫式部が仕える中宮彰子は、少納言さまが仕える定子とは政争の関係にあったことや、教養の豊かさが宮中に知れ渡っていた先輩を煙たく思っていたことも十分考えられます。
そのあたりのことや、果たして紫式部がどのような性格の持ち主であったのかということも勘案すべきだと思うのですが、少納言さまが、なよなよと人の意見に揺れ動くような女性でなかったことも確かのようです。
いずれにしても、私たちは『枕草子』を中心とした作品を通して少納言さまの性格や品格を推察すべきだと思うのです。そういう意味では、二百三十八段から続いている「何々は・・・」という章段は、少納言さまの考え方が強く出ているように思われるのです。