雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

歌は風俗

2014-05-15 11:00:18 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第二百六十二段  歌は風俗

歌は、
風俗(フゾク)。中にも、杉立てる門(カド)。
神楽歌も、をかし。
今様歌は、長うて曲(クセ)づいたり。


歌謡は、
風俗歌。中でも、「杉立てる門」がいい。
神楽歌も、おもしろい。
今様歌は、長くて小節がきいています。



詩を朗詠したり和歌を声高く歌ったりする他に、それなりの節をつけて歌われるものも沢山あったようです。
風俗歌といわれるものは、諸国の民謡が中心のようですが、詩や古歌などの一部なども歌われていたようです。「杉立てる門」も、古今集にある和歌が歌謡になっていたようです。
少納言さまも、折につけ口ずさまれたのでしょうが、腕前の方はどの程度だったのでしょうか。
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