雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

屋は丸屋

2014-05-05 11:00:55 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第二百七十一段  屋は丸屋

屋は、丸屋。東屋。

屋根は、まるや。あづまや。



丸屋とは、屋根の棟木を置かないで、萱や葦などで丸く葺いたもので、粗末な小屋などに用いられた。
東屋とは、やはり棟木は使わず、四方に軒を葺きおろした柱だけの小さな建物。
いずれも、建物としては粗末なものだと思われ、おそらく旅先などで見たものを指しているのでしょうが、果たして少納言さまは、それらを、珍しいといっているのか、情緒があるといってるのか、あるいは、もっとほかの理由があるのでしょうか。
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