市東部の中山間地の農地売買の事で地主と一緒に現場に行き説明を受ける。急勾配で畦幅が広く1枚の圃場面積は狭く棚田で作業効率は悪く農作業には手間のかかる水田。間借りくねった舗装道路の途中には韓国料理店や蕎麦店がり結構流行って我が家のスタッフ達にも一緒に利用させて貰っている。
我が家から車で3km位走ると集落があり中山間地の特別補助を受けている地帯。減反作物の蕎麦の収穫が終わりコンバインでの刈り取りした後の切り株圃場を赤茶色染めている。杭掛け自然乾燥米を栽培している農家が多く棚田百選までは行かないが刈り取り後の圃場は美しい。
昨年より又減反面積が増えて刈り取り後のコンバインのキャタビラの抜かった跡は大分減り田植え面積は少なくなったようでここの米作りの農家の大変さを肌で感じる。毎回のように市で行う花いっぱい運動では表彰されていて今年の集落に入った所の県道脇には手入れの行き届いたベゴニア、コスモス等の花壇が見えた。
来月初めに農業委員の調査会が現場に来た時に地元農業委員として売買用件の的確かを説明をして総会に諮る準備をする。農地の売買、賃貸借は4月後の田植え後の青田の状態では通常は売買は出来ないので農作業が終わり初冬から春先辺りまで多く相談が持ちかけられる。
近年では農地を貸す出す相談が多く借りて探しに苦労している。主に高齢者が耕作していて後継者がいないので自分の代で離農したい農家が多く耕作放棄地の解消に難儀する季節になって来た。ここの地主も離農して空き家の状態で冬期間の雪下ろしや農地の管理は下から上ってやっている。
周辺の農地にはイノシシの被害を防ぐ為にソーラー設備の電気牧柵が集落の田畑一面に張られている。荒れた農地の電気牧柵の線は切れて先の方を探すに大変な程。昔水田だった狭い湿地畑でイノシシが餌探しに機械で耕起した後のように凸凹で穴だらけの圃場。山間の集落で強い北風が半端でない程寒い。ここの借りての方は関東方面で会社定年の若老人夫婦の話で空き家対策にもなる。
この他にも数件転入して来る人が増えて帰り際に前に転入して農業やっている夫婦の方に寄って来る。仕事の何でも出来る玄人肌の新規就農者で夫婦で新しい木材の柱で小さい住宅の新築中だった。後で浴槽が入らないと大変なのでと木柱だけの家に浴槽がシートを被って準備されたいた。何時もよりまだ早い紅葉を眺めながらいろいろ談笑しながら雑談をする。