天候に左右される稲の脱穀作業は終わりほっとした。後は稲杭片付けばかりの水田の作業で圃場は乾いているので軽トラックが進入して運搬格納するだけになった。リンゴの玉周りもそろそろ終盤に近づき晩生種の王林の収穫が始まる。早い農家では会社休みを利用して賑やかにふじリンゴの収穫をしている。
日当たりの良い場所のリンゴは甘みも増し美味しくなって来た。野鳥に突かれた傷リンゴを休憩時に食べて見るとさすがリンゴの王様ふじリンゴは美味しい。まだ蜜入りにはなっていないが酸味と甘さのバランスが良くパリッとした歯触りの食感。選りもぎには大丈夫だが成っているリンゴを一気に全部には早いので我が家では来月に入ってからの収穫。
顧客の注文書には「美味しくなってからで良いから~」と一筆付け足しで書かれている。消費者は遅い収穫だと美味しくなると勘違いして食べる寸前に送ってくれと12月に入ってから纏めての注文があったりで顧客対応は難しい。只余り暢気にして収穫が遅れると赤いリンゴの表面が色抜けして見た目が悪くなる。
また軸の周辺が縦割れしたり野鳥に被害が多くなったりで障害果が多くなる。思わぬ早い初雪で枝折れや落果で大変の事になったりして収穫初めを決めるのが大変。収穫最終日に併せてもじ始めるのだが途中雨、降雪の天候不順や急な用件が出たりで狂ってしまう。園地は散在してリンゴの出来具合も違い様々だが今年は台風の被害が全然ないので風の寄る擦り傷がなく安心して玉回しを急ぐ。