元肥

2016-09-18 04:57:46 | 日記

刈り取り間近な山口沢一面の黄金色の稲穂で輝いている。近くの里山の紅葉はまだだがもうすぐ山の景色も一変して美しくなって来る。里山には植林した杉は無く昔から薪用のナラ等の雑木や赤松林だった。子供達の格好な遊び場で探検ごっこやターザンの真似でガキ大将先導に集団で登って行った。

春にはワラビ、ゼンマイ、ナンマイ等様々な山菜、秋には栗、アケビ、ヤマブドウ等食べ物が豊富にあって木に上りその場で食べていた。菓子等のおやつは食べられず常に空腹で何を食べても満腹感は無く美味しかった。高学年になるとアミモダシ、マンジュウ、ムラサキシメジ等のキノコも採っていた。毒キノコの判別も出来て親達も不審感を持たないで食卓に出して家族で食べていた。

子供頃古老達は里山の松茸狩りで自慢げにキノコ談義に花を咲かせていた。赤松林はマツクイ虫にやられ枯死して雑木林になり、薪も必要がなくなり山肌には日が差さなくなり山菜、キノコも出ない。里山には誰も遊びに行く事なく荒れ放題で猿、熊、イノシシが増えて来た。最初の紅葉はウルシから始まり順次高い山から里山に下りて来る。果樹の木々の葉っぱもまだ落葉前の青い内に来年の花芽の充実の為に元肥を散布する時期になって来た。

元肥は樹種、品種、樹齢、樹勢、土壌別に施肥が違うので大変。又大型台風がこちらに向かって来る予報で明日辺りから雨マークで急いでする。今台風の強い風が来たらリンゴ、ラ・フランスの落果で甚大な被害が心配される。稲の倒伏、圃場が抜かり刈り取り作業も遅れ適期作業が出来なくなる。台風の進路等心配の絶えない農業経営。