昂林

2016-09-03 04:59:49 | 日記

 

超大型台風の影響もなく朝から強い日差しで季節が逆戻りしたような暑さ。予報では今日も真夏日の暑さでうんざりする。今日から暫く休んでいたスタッフ達も昂林の葉摘みをする。今年の8月適度な降水があり園地の下草は伸び放題伸び葉摘み作業には邪魔になる。

朝露で葉っぱは濡れてズック靴では中まで濡れて長靴でないと出来ない。また脚立の移動も3脚に絡まって大変なのでまだ日の出前の早朝から草刈りをする。住宅の側の園地で近辺の住まいは通勤者だけで安眠妨害を気にしながらエンジンの回転数を下げてする。高速回転刃で石が飛散する危険があり地面より空間を上げて刈る。

中性種の昂林仕上げ摘果で黒星病等の障害果を落としたのでいつもよりは着果数は少ない。着果が少ない分リンゴは大玉で収量にはあまり影響は出ないようだ。乗用草刈り機械で草刈りながらリンゴの成具合をチラチラ眺めると黒星の斑点があるリンゴは残って成っている。大玉なので着色が良ければ障害果して地元青果市場に出荷すればまあまあの値段が期待出来る。

それでも障害果なので選別、箱詰め等の手間がかかり安い手間賃だが諦めて来年にかける。思えば正月早々多い積雪、寒風の中剪定から始まり摘果、防除、草刈り、施肥等いろんな経費をかけてここまで来たリンゴ栽培。広い面積、多い樹種、品種の果樹本数でも1本々さまざまな思い出や苦労が積み重なっている。

脚立に上がり周辺を眺めると一面黄金色の色づいた圃場になり稲刈り作業が近づいて来た。舗装の農道にはカラスの集団が集まりピョン々と体をジクザクに変形しがら飛び跳ねている。離れて見ているので何をしているのかは判断出来ない。良く考えて見ると農道に飛んで来たイナゴをクチバシで捕まえ食べているのだ。リンゴの着色が進み美味しくなった頃今度はリンゴに集団で来て食い荒らす憎いカラスども。