NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

ムササビの森で間伐 (12月8日)

2012年12月13日 | 間伐
寒い朝でした。
ムササビの森では溶け残った雪が枯れ草の上で凍っていました。
少し早めに現場に着いて焚火の用意をしていると、林道を白っぽい毛並みのタヌキが下って来ました。
私に気付いて足が止まりましたが、すぐ気を取り直し、こちらをチラチラ見ながら通リ過ぎようとしました。
慌ててカメラを取り出しましたが、もう少しで藪に入ってしまって写真に収めることは出来ませんでした。
ムササビの森は命に溢れた森のようです。

焚火の火が安定した頃、皆がやって来ました。

寒い朝には炎の暖かさが本当に有難い。
自然の中に居ると、太陽や炎の熱の力強さが良く判ります。
風の冷たさや森の香りの微妙な変化も、体の全てで感じます。
湧き水の美味しさ、土の柔らかさや粘りも体に滲みるように味わうことが出来ます。
森の中では、感覚がとても敏感になり意識が冴え渡ります。
これがとても気持ちが良いんです。
こんな感覚は他では味わえません。

作業前には、最近岐阜県で起きた間伐作業体験時の2件の死亡事故について話し合いました。
我々はいつも身近に危険がある事を忘れず、一つ一つの作業を安全に確実に実施して行きたいと思います。
今回は、急斜面での少々厳しい作業になりました。

時々雪が舞う中、成熟した静謐な森に木の倒れる音が響き渡りました。

追伸
12日の朝、再びムササビの森に向かう途中、林道に木漏れ日ガ射していました。


風も無いのに、時々樹冠に積もった雪が音も無く再び粉雪となって降り注いでいました。

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