南アルプス聖岳を登って来ました。
7月13日早朝恵那を出発して、東京からの夜行でバスで到着した柴田さんを中津川駅でピックアップ。
中央道阿智サービスエリアで横井さんと天野さんに合流。
飯田インター近くで前夜やはり東京から来た遠藤さんをピックアップ。
総勢6人で聖岳登山口便ガ島へ向かいました。
ところが、順調に進んで来たドライブは7時半頃下栗の里を抜けた辺りで渋滞に巻き込まれてしまいました。
2年前の台風で通れなくなっていた下栗の里から便ガ島までの林道が、今年の5月から8時半から17時までの時間制限で通れるようになったので、通れる時間になるのを待っている車でした。
ざっと数えると我々の車の前には既に3,40台の車が止まっていました。
しかも、直ぐに後ろに次々と車が到着し始めています。
比較的人が少なそうな山を登るつもりだったので、これには驚きました。
恐るべし100名山です。
ゲートが空いてから便ガ島までものろのろ運転が続き、結局登山開始は10時でした。
出発前の記念写真。
皆前日まで仕事で忙しかったり夜行バスで移動したりしていて、体調は万全とは言えません。
無事聖岳登頂を達成できるでしょうか。

30分程所々崩れかけた平坦な道を進んで標高1,100m西沢渡に到着。
これからいよいよ登りが始まります。

急登ではあるものの、なんとか進んで少し平坦な場所で一休み。
シラビソの群生地。

出発してから5時間後、標高2,400m薊畑分岐に到着。

少し下って聖平小屋に到着。
受付を済ませます。
テント場も小屋も人で溢れていました。

小屋到着後直ぐに激しく雨が降り始めました。
明日の天気予報は曇りのち雨、早めに眠るしかありません。
疲労と床の硬さであまり眠れず、2時半にはシュラフを抜け出し外に出ると少し星が見えています。しばらく見上げていると突然雲が切れ、真上にデネブ、ベガ、アルタイル、真ん中を貫く天の川がくっきりと姿を現しました。
この惜しげもない豪華な星空は、山に登った者だけしか味わえません。
これだけでも山に登る価値があります。
幸運が続いているようです。
さあ聖岳に向かいましょう。
4時に山小屋を出発。
薊畑分岐で昨日霧で見えなかった光岳に続く稜線を眺め、出発直前また降りだした雨で着た雨具を脱ぎます。

森林限界を超えて小聖岳手前の斜面にかかりました。
高山らしい雰囲気が出て来て風が強くなり、気温も低くなって来ました。

そして小聖岳頂上。
後ろに見えるのが聖岳。
後で知るのですが、聖岳はまだ遠くて急ながれ場の登りの向こうで、簡単には近づかせてもらえませんでした。

聖岳直下のがれ場をやっと登り、聖岳頂上。
風が強くて吹き飛ばされそうです。

少し下って風を避け、富士山を背景に登頂の喜びのポーズ。

赤石岳。
いつかは登ってみたい山です。

寒さと風でゆっくりする暇もなく下山開始。
頂上直下のがれ場。
まだ沢山の人が登って来ます。
向こうの山は、標高2,800mの上河内岳。
かなり下方に見えます。

後はひたすら下山。
大木の倒木の間を縫って下山道は続きます。
赤色チャートで赤い道。
中央構造線や造山運動の長い時間と大きさにしばし思いを馳せます。

足の痛みに耐えひたすら下ってたどり着いた、まるで天上界と地上界との堺の様な便ガ島登山口手前のトンネル。
無事地上に降りて来ました。

今回の山行は一度も雨に会わず、満天の星空も拝め、聖岳頂上での展望も望めました。
13日には1400m登って100m降り、14日には700m登って2000m降りるという厳しい行程を乗りきれたのも上出来です。
たった二日間でしたが、沢山の幸運に恵まれた充実した山行でした。
なんだか長い間楽しみにしていたお祭りが終わってしまったような気分がします。
下界の我々がこれから森造りに取り組む林道入口近くの休耕田では、ヒマワリが強い直射日光の下で咲いています。
全ての花が北東方向に向いています。
何が見えるのでしょうか。
夏はこれからが本番なんだよと笑っているのかな。


7月13日早朝恵那を出発して、東京からの夜行でバスで到着した柴田さんを中津川駅でピックアップ。
中央道阿智サービスエリアで横井さんと天野さんに合流。
飯田インター近くで前夜やはり東京から来た遠藤さんをピックアップ。
総勢6人で聖岳登山口便ガ島へ向かいました。
ところが、順調に進んで来たドライブは7時半頃下栗の里を抜けた辺りで渋滞に巻き込まれてしまいました。
2年前の台風で通れなくなっていた下栗の里から便ガ島までの林道が、今年の5月から8時半から17時までの時間制限で通れるようになったので、通れる時間になるのを待っている車でした。
ざっと数えると我々の車の前には既に3,40台の車が止まっていました。
しかも、直ぐに後ろに次々と車が到着し始めています。
比較的人が少なそうな山を登るつもりだったので、これには驚きました。
恐るべし100名山です。
ゲートが空いてから便ガ島までものろのろ運転が続き、結局登山開始は10時でした。
出発前の記念写真。
皆前日まで仕事で忙しかったり夜行バスで移動したりしていて、体調は万全とは言えません。
無事聖岳登頂を達成できるでしょうか。

30分程所々崩れかけた平坦な道を進んで標高1,100m西沢渡に到着。
これからいよいよ登りが始まります。

急登ではあるものの、なんとか進んで少し平坦な場所で一休み。
シラビソの群生地。

出発してから5時間後、標高2,400m薊畑分岐に到着。

少し下って聖平小屋に到着。
受付を済ませます。
テント場も小屋も人で溢れていました。

小屋到着後直ぐに激しく雨が降り始めました。
明日の天気予報は曇りのち雨、早めに眠るしかありません。
疲労と床の硬さであまり眠れず、2時半にはシュラフを抜け出し外に出ると少し星が見えています。しばらく見上げていると突然雲が切れ、真上にデネブ、ベガ、アルタイル、真ん中を貫く天の川がくっきりと姿を現しました。
この惜しげもない豪華な星空は、山に登った者だけしか味わえません。
これだけでも山に登る価値があります。
幸運が続いているようです。
さあ聖岳に向かいましょう。
4時に山小屋を出発。
薊畑分岐で昨日霧で見えなかった光岳に続く稜線を眺め、出発直前また降りだした雨で着た雨具を脱ぎます。

森林限界を超えて小聖岳手前の斜面にかかりました。
高山らしい雰囲気が出て来て風が強くなり、気温も低くなって来ました。

そして小聖岳頂上。
後ろに見えるのが聖岳。
後で知るのですが、聖岳はまだ遠くて急ながれ場の登りの向こうで、簡単には近づかせてもらえませんでした。

聖岳直下のがれ場をやっと登り、聖岳頂上。
風が強くて吹き飛ばされそうです。

少し下って風を避け、富士山を背景に登頂の喜びのポーズ。

赤石岳。
いつかは登ってみたい山です。

寒さと風でゆっくりする暇もなく下山開始。
頂上直下のがれ場。
まだ沢山の人が登って来ます。
向こうの山は、標高2,800mの上河内岳。
かなり下方に見えます。

後はひたすら下山。
大木の倒木の間を縫って下山道は続きます。
赤色チャートで赤い道。
中央構造線や造山運動の長い時間と大きさにしばし思いを馳せます。

足の痛みに耐えひたすら下ってたどり着いた、まるで天上界と地上界との堺の様な便ガ島登山口手前のトンネル。
無事地上に降りて来ました。

今回の山行は一度も雨に会わず、満天の星空も拝め、聖岳頂上での展望も望めました。
13日には1400m登って100m降り、14日には700m登って2000m降りるという厳しい行程を乗りきれたのも上出来です。
たった二日間でしたが、沢山の幸運に恵まれた充実した山行でした。
なんだか長い間楽しみにしていたお祭りが終わってしまったような気分がします。
下界の我々がこれから森造りに取り組む林道入口近くの休耕田では、ヒマワリが強い直射日光の下で咲いています。
全ての花が北東方向に向いています。
何が見えるのでしょうか。
夏はこれからが本番なんだよと笑っているのかな。


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