NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

民家の裏山間伐作業 (8月31日)

2014年09月04日 | 間伐
8月最終日の31日に、佐々良木の民家の裏山で間伐作業を行いました。
今回の間伐現場はなだらかな丘陵地にある民家の裏山で、恐らく以前は自然林として薪炭材やホダギの供給源だった所です。
それが戦後の植林で人工林に変わり、過疎化や高齢化で手入れがおぼつかなくなり、風通しや日照が遮られて民家の環境が悪化していました。
佐々良木の民家に隣接した平坦な裏山は多くがこうした1年中薄暗い人工林で、のどかな田園風景を損なっています。
こんな風景は恐らく日本全国に広がっていることでしょう。
人工林の手入れは、人里は慣れた山間部より先ずはこうした民家に隣接した森林で行うべきかもしれません。

竹もかなり進入しているので、先ずはその片付けから始めました。
竹も利用価値はあるのですが、上手く利用出来ていないと森林の多様性を阻害します。


アマガエルが驚いて、かわいい姿を見せました。


民家の近くのスギを倒し、森に光と風を入れます。
充分利用出来るスギ材ですので、何とか運び出したいのですが。


倒す方向が限られている時にはやはりロープでコントロールするのが確実です。


昼休みの一時。


話題はやはり今年の夏の異常な多雨や災害です。
原因は地球温暖化で、海水面のみならず深海の温度をも上昇させ始めたこと。
最近記録的なという気象現象が加速度的に増え始めた事は何を意味しているのだろう等と盛り上がりました。
でも、持ち寄ったフィンランド土産のチョコレートやお菓子をいただき、キャンピングストーブで沸かしたお茶を飲み、家族旅行で行ったハワイの話等で、のんびり去り行く夏の思い出話も楽しみました。

午後も間伐作業を続け、一旦森の入り口へ戻り、蚊取り線香代わりの焚火を囲んで道具の手入れをし、15時には解散しました。
久しぶりに前腕部が痙攣を起こすほど疲労しました。
これから体を動かすには気持ちの良い季節になります。
体力を維持するためにも、原点に戻って間伐作業を積極的に続けたいと思います。

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