夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』

2021年05月08日 | 映画(は行)
『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』(原題:Better Watch Out)
監督:クリス・ペッコーヴァー
出演:オリヴィア・デヨング,リーヴァイ・ミラー,エド・オクセンボールド,アレックス・ミキッチ,
   デイカー・モンゴメリー,パトリック・ウォーバートン,ヴァージニア・マドセン他
 
2016年のオーストラリア/アメリカ作品。
「ツイストの利いた展開でホラーファンの評判を呼んだ」そうです。
昨年末にシネマート心斎橋で上映されていたとき、
面白そうだと思ったものの、時間が合わずに見送り。
DVD化されたのでレンタルしました。
 
腸が煮えくり返りそうなほど不愉快な作品って、そうそうありません。
つまらない訳じゃない、どちらかといえば面白い。でも嫌い、大嫌い。
ここまで嫌いな作品を観たのは久しぶり。
これをホラーファンが好きだというなら、私はやっぱりホラーが嫌いだ。
どこがコメディやねん。まったく笑えん。
 
12歳の少年ルークは、彼自身のベビーシッターで5歳上のアシュリーに片想い。
どうにか彼女を落とせないものかと、親友ギャレットと策を練る。
 
クリスマス休暇中のある晩、ルークの両親は外出。
今こそアシュリーと甘いひとときを過ごすチャンスだと思うが、
アシュリーは彼氏と電話ばかりで、ルークを相手にしない。
 
ふと玄関のチャイムが鳴り、頼んだ覚えのないピザが届く
不思議に思っていると、家の周辺に怪しい人影を感じ……。
 
あまりに腹が立っているのでネタバレ全開です。
 
最初の30分間で飛び上がりそうなほど驚いた瞬間が2度ほど。
面白いやんかと笑いつつ観ていたのですけれど。
 
怪しい人影の主はギャレットでした。
強盗に扮したギャレットがアシュリーに襲いかかり、
ルークが撃退してアシュリーに惚れさせるという幼稚な発想。
それにしては恐ろしすぎる強盗の手口。
 
アシュリーに見破られて叱責され、おしまいかと思いきや、
そこから血なまぐさい惨劇が始まります。
 
キレたルークはアシュリーを殴打して階段から突き落とす。
目覚めたアシュリーは椅子に縛り付けられています。
そのうちアシュリーの今彼元彼もルークの罠にはまって呼び寄せられ、
ふたりともえげつない殺され方をするのでした。
ルーク曰く、「ペンキ缶で人が殺せるかどうかの実験」。
 
途中、これはあまりにやりすぎだと思い始めたギャレット。
アシュリーを助けようとしてルークに撃ち殺されます。
普通殺しますかね、親友を。
 
小賢しいルークは、アシュリーと今彼元彼の三角関係の果てに見せかけ、
両親が帰ってくる頃にはベッドで寝たふり。
 
とにかくすべてが嫌いです。胸クソ悪い。
ラストは、喉を掻き切られたはずのアシュリーが生きていて、
救急車に乗せられるときに窓辺のルークに向かって中指を立てる。
おおっ、このオチだけはええなと思っていたら、エンドロール途中でまた奈落の底へ(笑)。
「ママ、アシュリーのことが心配だからお見舞いに行こう」。
 
どれもこれも、マザコン少年がママの愛を取り戻したいがためにしたこと。
ものすごく気味が悪い。
 
おまえが死んどけ!と思ってしまった私です。(^^;

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする