ポールまつり

2007年08月28日 | ビートルズ/ポール
昨日からポールの新しいの、やっと聴いてます。解禁!デッドベアたちもやんややんやと喜んでいる!

実は一回目聴いた時は全然こなくて、焦ったり苛立ったり複雑な気持ちになりました。期待が大き過ぎることもあるんですけどね。
だけど2回目以降、馴染んできて今はね、グングン良くなってってるとこ。かなりイイんじゃないかなぁって盛り上がっているところです。

前作『ケイオス~』はしっくりくるのに、もっと長い時間がかかったと思いますが、コレは早かった。きっと今昨に流れている「陽」のヴァイブが、取っつきやすくしてくれてるトコがあるんだと思います。

うん、そう。コレ何か明るいんですよ。ポールの良い意味での軽さが前面に出た作品だと思います。ここんとこずっと一緒にやってるヤングなバンドのメンバーからの良い刺激だってあるんでしょう。

古巣のレーベルから抜けて、私生活のゴタゴタも抜けて、心機一転するんだ!っていう前向きなパワーも、むくむくあるんでしょう。

明るい、前向き、軽い、楽天的。
これってバカにされたり、評価が低い原因になったりする事が多いこの世の中なんだと思うけど、私は逆にそれはとっても素晴らしい、称賛されるべき人間性だと思ってて。真に楽天的な人っていうのは、凄い逆風や荒波を乗り越えてきても、そうなわけであって、ネガティブな事に対して「負けない!楽しむの!」って姿勢なんだろうし、それってかなり強靭な精神力があるって事なんだろうし、マジでこういう人は尊敬するし、そう在りたいな、って思ってます。
だってこの世の中、明るく楽しく、だけで生きられる大人っていないもん。みんな何かに苦労してたり悩んでると思うのだけど、それでも人に自然に笑顔を向ける事が出来るっていうのは、最高に素敵な事なんじゃないかと。だってポール、めちゃくちゃ色々あったやん!


って、うわ~、話がかなりそれました。

とにかくポールの明るさには、いつもシビレてるって事を言いたいのです。


え~と、その様な事がよく表れているのがね、初めの曲、"ダンス トゥナイト"と、終わりの曲"ジ エンド オブ ジ エンド"("ノッド ユア ヘッド"はアウトロのような性質を持つ曲だと思うので除く)だと、強く感じているのです。
その2曲は今作をまさに象徴しているキー曲じゃないかと思うんですよ。
どちらもこの上なくシンプルで穏やかな曲調。どちらも合間に呑気な口笛入ってて、ちゃんと呼応してるし。

実際、この2曲凄いの!

片や1曲目"ダンス トゥナイト"。
マンドリンの雲1つないような晴れ晴れしさや、ちょっぴりの切ない成分も含んだ、この音色の素晴らしさと言ったら!

そして歌詞で言ってる事と言ったら「みんな 今夜は 踊ってる みんな 気分が いいってさ」だけだというミニマルさで、このシンプルなメロディと演奏、そして時折挟まれる頼りなげな裏声などの繰り返しで攻められると、もう無性に心打たれるんですよね!!
この年で、あのスーパースターな環境で、あのポップマエストロが小技や転調など一切使う事なく、この単純さに辿り着いた、というか戻ってきた(GET BACK!)!65歳のポールはホント偉いと思う!音楽側にいる人なんだなぁという事がしみじみと嬉しくなって感動してしまう。

泣きそうな位シンプルに堂々と、カラカラと明るく鳴り響いていて、聴いててこちらも元気をもらえるんですよね!
自分でも意外な事にこのアルバムの中でもNO.1候補の曲です。


と、まぁすっかり長くなってしまったので、今日はここまで。

通勤の電車の中で、片道で丁度アルバム1枚分聴ける位なのですが(ディスクマンがあって良かった! T_T)、まずは今週はとにかくポールに元気をもらって乗りきろう!て思ってるのです(^^)





きてるよ、きてる

2007年03月01日 | ビートルズ/ポール
今日から3月ですね。
梅もキレイに咲いています。
もう春が、ほら、そこまで。
この陽気を味方につけて、張り切って行こうではありませぬか!
ね。


ブログのタイトル画像を作ってみたんですが、コレ、何だか分かりますかー?

ふぅ。疲れましただ。久しぶりにPhotoshopを触りました。
元々のタイトル(左上のちっさいの)の入る場所、気に入らないなぁ。最初からそれを計算して作らないとダメだったんだなー。





It's Coming Up, Like a Flower!
It's Coming Up, Year!



あなたの、能天気なまでの明るさ、前向きさ。そのご陽気加減。
尊敬してます、マッカ殿。

youtube




Let 'em In

2006年10月18日 | ビートルズ/ポール
いつもお世話になってるワインセラピストさんのところで、ポールの "C Moon" の話題が取り上げられていて、この曲を無性に聴きたくなったので、今日は『Wingspan』を聴いたりしてました。

しかし、この天才の作る曲は普通に聴いてて全然楽しい。
長年の耳馴染みもあって、スーッと聴いてしまう。
というか、一緒に唄って踊って、やんややんや盛り上がってしまう。一人で(笑)
でも、ちょっと集中して聴いたりすると、有り得ない怒濤の様な展開、それがまたスリリング且つシレーッと曲に収まっている、その様にフト気づいたり、その曲が持つ新しい表情を発見したりして、シビレるんだ!!

今日、そんな風にいつもとは違って、特にビビッドに響いてきた曲はコレ。
"Let 'em In" (邦題:幸せのノック)。1976年『Speed of Sound』からの2nd シングル。





正直、この曲、なーんかピンと来てこなかったのですよね、わたくし。
なんか、地味だし。歌詞が、深過すぎるのか単純なのか、イマイチ掴みにくい曲。
そりゃまぁ好きな方ですけど、他に好きな曲がワンサカありすぎます。
あれ、ピンて来てなかったのって、私だけ?

や、モチロン、この "Let 'em In" は、私の初ポール・アルバムだった2枚組みベスト『All The Best』に収録されてたから、中学の時からもうどうしようもなく回数は聴いて接してきてます。
けれど、どこか馴染めず、この曲の外にいました。

ところが、今日で変わったですね。

まず思うにね、これ「ポールの曲」としての性質が、ちょっと普通じゃないんですね。異色。
まず、単調。メロディの鬼のような人が、音数も最小限に絞り、コード展開も地味。全てが大人しく控えめ。恐ろしく、押さえられているのです。
あと、長い。5分10秒もある。3分あったら、こんだけのこと出来るゼと色んなことやる人が、めずらしく殆ど変化を加えるでもなく、しつこくリピートを繰り返してるのです。5分間もの間!

この普通じゃなさ、なんかある。
その内、歌詞が気になってくる。

みなさんご存知の様に、サビで実在の人々の名が唄われるわけです。


シスター・スージー、ブラザー・ジョン
マーティン・ルーサー、フィルにドン
アーニー叔父さん、ジン叔母さん
ドアを開けて中に入れておやりよ


まぁ昔から相も変わらず感動するのは、ブラザー・ジョン(レノン)とフィル&ドン(エヴァリー)の箇所です。
フィル&ドンのトコは♪ふぃらんどーん♪て発音も好き。

で、やっぱし「ジョン」が重要なんですよね。
この曲が発表された76年って言ったら、ポールとジョンのビートルズ末期からの不仲が、徐々に解消され、ポールがNYのジョンの家に遊びに行くようになるようにまで、修復されてた時期ですよね。ホラ、例の有名な「『サタデーナイト・ライブ』、今から一緒に出演して世間を驚かしてやろうか」事件とか、この76年だし。
(それでも、この時以降、また少しスレ違いがあって、彼らが実際に顔を合わせたのはこの時が最後だったそうで、色々フクザツな彼らではあります)

まぁ、なんにせよ、またジョンと友だち付き合いが出来ていた時期なのであって、その関係の変化は明らかに大きいものだったと思うのです。ポールにとってみても。それまで、どちらにとっても愛憎甚だしい強いわだかまりがあった訳ですから、それを解くのには、やはり色々と心理的ちゅうか精神的ちゅうか形而上的ちゅうか、結構な葛藤、許し、変化などを踏まえた体験があったと思うのです。
ブラザーだなんて、並大抵じゃ呼べないよ。アコギじゃないんだよ、本気なんだよ、このポール。

だからかどうか分かりませんが「ドアを開けて中に入れておやりよ」の
♪Let 'em I~~~~n♪てトコ、すごい開放感あるんです。
地味だけど、確実にその人の中で、何かが変わった、そういう音するんです。
そこ、すごく生身のポールが伝わってくるんです。人間ポール、が喜んでる姿が。
ポールのスピリチュアルな部分。
ポール風ゴスペル。



心のドアを開いて、みんなを中に入れてみなよ、ね、俺?
周りにいるのは、みんな俺にとって、大切な人たちじゃないか
色々あるけどサ、そんなん関係なく、肩肘張らず、心開いてみろよ、俺?
だって、入れてみたら、世界が少し、だけどスゲェ変わったよ
自分が変われば、いいんだね イェイ♪
(そしてリンダ、サンキュー!)


なーんて思ったかどうか知りませんが。
んー、そういうこと伝えたい曲じゃ、なかったりして。
て言うか、こんなの昔から周知の事実だったりして。
ま、いいや、私は、今日、そう感じたんだから。
それでいいのだ(・TTT・)

この曲で唄われているようなこと、私もやっと、ちょっとだけ、分かってくる年になってきたのかな。
あ、そう言えば、この曲を作った時のポールの年と、殆ど一緒やん、私!!
(今、書きながらその事実に気づいて、じ~んと来ました 笑)


ひょっとして、これ、ポールの勝負作だったんじゃないのかな、って今回初めてそう思いました。
すごく想いが込められているのを感じるので。
何しろ、ポールの中でとても重要な曲であるのは間違いないですね。
最近のライブでも、結構演ってんですもの。私もそう言えば(汗)生で聴けました。


でもよかった。時間かかったけど。
ポールのこの曲の中に、どうゾ、と入れてもらえた様な、そんな気がしました。
もうこの曲の、外にいるわけではありませんよ。






P.S. I Love You

2006年06月18日 | ビートルズ/ポール
今日はポール・マッカートニーの誕生日。64歳。
世界には、ポールのお陰で幸せな気持ちになれた人が、もう数えきれないくらいいることでしょう。
60年代から、00年代の今も、そしてこれから先だって、ずっとずっとそういう人はこれからも増えていくことでしょう。
私はあなたが幸せな気持ちでいることを願っています。心からの平穏を感じることが出来る日々が、またあなたに戻ってきますように。


去年のこの日はポールの「今でもこんなに元気です」5曲っていうの選んでみたのですけど、今年はしっとりと「絶品バラード・80年代編」3曲っていうの、選んでみました。


ポールのロックンロールも好きだし、ポップもヤバイ程好きだけど、バラード。これがまたポールの真骨頂的分野なので、名曲が多くて困ります。なので80年代に絞りました。この80年代ののポール、「不遇の時代」なんて言われちゃって、評論家なんかの評価はすこぶる低いんだけど、バッカじゃないの!名曲だらけだっつーの!!

じゃ、いきまーす。


1位 “So Bad“ from『Pipes of Peace』(1983)



ポールの数ある曲の中で、私はこの曲がいっとう、いっとう好きです。厳密に言うと「バラード」じゃないのかもしれないけど。
どこまでも柔らかいメロディに乗せて、ポールのファルセットで唄われる出だしはこんなカンジ・・・

There is a pain, inside my heart
You mean so much to me
Girl, I love you
Girl, I love you so bad

シンプル極まりない歌詞が、ポールとしては少しめずらしいファルセット全開の声で初っぱなから唄われるのが、なんだか無性に切なくてすごく胸に迫ってきます。人を愛するのって、例えばこの曲のように、こんなに切ないことなんですね。シンプルな言葉で作られた、嘘の無いラブ・ソングの傑作。ジョン・レノンがヨーコにあてて書いたものを思い起こす程、赤裸々なまでに素直にポールが「愛」を唄っていると思います。

そしてこの曲のPVの中の幸せそうなリンダ・・・(涙)
今、という時期が時期だからなのか、色んな意味を伴って聴こえてもくるので、ダメです。ソー・バッドです、こんなの(涙)でも別にだからといって彼女(元・奥さん)のことを悪く言いたいとか、そんなこと思ってない。実際どうでもいいことで。だってそれは二人の問題だから。だから今までここでも言及しなかったんだし。
ただ、やたら切なくなってしまっただけです、この大好きな曲を聴いていたら。

昔、ビートルズ友・Sちゃんが私がこの曲に相当入れ込んでいるのを知って、私の誕生日にこのシングル盤を探してプレゼントしてくれたことが、とても嬉しい思い出です。



2位 “Loveliest Thing“ from『Figure of Eight』single(1989)



これは一般的には馴染みの薄い曲かも知れません。89年の傑作アルバム『Flowers In The Dirt』からのシングル曲のカップリング曲。ポールはこういったB面やカップリング曲の数が非常に多く、しかも聴けば泣いて喜んじゃうような素晴らしい曲が多くて、そういう「隠れ名曲」の存在もポール・ファンにはまた堪らないところだと思います。

で、これまた最高。この人の作るメロディ、やっぱ天才。ソウルフルなギターが隠し味となってちょいアーシーなカンジもグッドです。
この上の写真の『Figure of Eight』のシングルの3曲入りの方の限定版か『Flowers In The Dirt』のスペシャル・パッケージ盤(2枚組み)に収録されています。この『Flowers In The Dirt』期のポールはアルバムを聴けば分かる様に絶好調で、カップリング曲の出来も非常に高いのも特徴です。この2枚組のスペシャル・パッケージ盤にごそっとそこら辺が収録されていてお得です。

タイトルのラブリエスト・シング=僕にとっていちばん愛おしいもの。それは君。
役立たず情報としては、私の携帯のダンナ専用着信音はこの曲らしい。



3位 “Only Love Remains“ from 『Press To Play』(1986)



「ポールのバラード曲」って言ったら、これが真っ先に思い浮かぶのです、いつも。堂々とした立派なバラード曲です。一番売れてないらしいアルバムからのシングル曲ですけれど、そんなんで聴き逃すのは勿体ない!
ピアノとストリングスをバックにドラマティックに唄い上げます。このポールの唄う声がね、甘くて優しげで。やっぱり「声」なんですかね。私は「ポールの唄声」に深く、深ーくヤラレちゃってんでしょうかね。ポールにウットリ酔いしれるのが、この曲の正しい鑑賞方法。これぞ・ザ・マッカートニーでしょう!聴き応え感が濃厚!



そんなカンジです。
おめでとう、ポール!





『Beatles For Sale』(1964) The Beatles

2006年02月12日 | ビートルズ/ポール
音楽のエントリから少し離れていたので、今日は初心に返ります。

このアルバム、なんか大好きなんですよねー。
長い間、このアルバム・ジャケのアウトテイクのデカイポスターをずっと部屋に飾っていました。


コレです。ホントのはもっと淡くて素敵な感じなのですケド


曲が持つ様々なエピソードなどは、今さら何ですし、大したことも書けないので、私の個人的な聴き所みたいなものを書いていきまーす。


A-1 “No Reply“
「あい・そー・ざ・らーい」、または 「あい・にーり・だーい」や、サビにおける、まっこと熱いポールのコーラス!(ポールかよ!)
いや、ジョンももちろんのこと素晴らしいんですが、この曲のポールのハモリ、尋常じゃない!

A-2 “I'm A Loser“
ジョンのヴォーカルがイイですねー。1曲目ももちろん、そうなんですけどねーw
「あいむあ~る~~ぅぅざっ」の「あいむあ」のジョンのこぶし。
これ、ジョージのギターの時々入るオカズ(ってギターでも言うのかしら)がいいですよね。情けない感じの音が曲によく合ってて。

A-3 “Baby's In Black“
ポールとジョンのハーモニーに尽きますね。ワルツなのがまためずらしいし、イイ雰囲気。
日本公演での仲良く1つのマイクで歌う姿は忘れられない。
この曲ん時、2人の間でマイクがやたら動くんですよね、ドリフのコントみたいに、勝手に(笑)
ポールの方に動くマイクを気ぃ遣って、ポールがジョンの方に回してやる時、ジョンがまゆげをひょいって上に上げるんですケド、そのシーンが好き(こまかい)
愛してます、この曲。昔、友達と必死に聞き取ってハモリを練習しました。もちろん私はポール役で。

A-4 “Rock & Roll Music“
ジョンのヴォーカルは聞き物。
だけど、ビートルズにしたら平凡な出来のカバーだと思うのですが・・・。
あまりウキウキとこないんですよね、この曲。平坦な感じがしてしまう。

A-5 ‘I'll Follow The Sun“
牧歌的な曲調に、ジョンの落ち着いたジェントルなハモリがすんごく素敵。
これポールが10代の時に、もう描いてた曲ですよね。その青さが魅力。

A-6 “Mr. Moonlight“
イントロですよね、やっぱ。電気がびりびりと走るような。
パーカッションとオルガン(エレピ?)がうまい具合にエキゾチックなテイストを匂わしていて、それが妙味となってますよね。

A-7“ Kansas City - Hey!-Hey!-Hey!-Hey!“
ポールの太い声、エセ黒い発音、まさにプラスティック・ソウル!
初期ビートルズお得意の、一発録りの勝利曲。
いつだって抗えない、ロックンロールのパワーが宿っている。
 

ハイ、レコード裏返して、と♪


B-1 “Eight Days A Week“
ハンド・クラッピングとベース・ラインが、もうどうしようもないくらい、私をハッピーにさせるんだ。
「あい・えいんと・がっと・なっしん・ばっと・らぶ・べいぶ」・・・なんて素敵なラインっ。
曲中盤の「Hold Me,Love Me」の前に1回だけ入る、ジョンの「おぉぉうほほぉぅ~」もまた、たまらなく、セクシィ。

B-2 “Words Of Love“
ポールとジョンのバディ・ホリー愛からくる、まんまな感じが愛おしい。
ビートルズのカバーは原曲に対する愛が感じられるのがイイなぁ。

B-3 “Honey Don't“
負けないぞ、と続いてはジョージのカール・パーキンス愛だね。
心なしかジョージのギターが活き活きしてて、嬉しそうなんだよなぁ。
リンゴのくぐもった声がこの曲にまたピッタシ。
でも昔ステージで歌っていたのは、ジョンなんだってね。

B-4 “Every Little Thing“
誰だ、このタイトルをパクった奴らは!ぜってー許さないゾ!
この頃の、ジョンが作ったのかポールが作ったのか分かりにくい、2人の混ざった感覚が好き。
ヴァースはジョンが歌って、サビはポールが主旋律で、っていう感じもグッ。

B-5 “I Don't Want To Spoil The Party“
こういうビートルズにしては普通の出来の曲がまだまだ入っているのがこのアルバムのホッとする所なのかも。
だって『ラバーソウル』からは、そんな曲探しても無理でしょ。無いでしょ。

B-6 “What You're Doing“
ポールの普通曲。でもよくよく聴いてみるとポールらしい曲だなぁ、と。
特にポールのメロディに対する言葉の乗せ方が素晴らしいんだよねー。
母音を伸ばした、ねばっこいヴォーカルが肝。

B-7 “Everybody's Trying To Be My Baby“
またカール・パーキンスだゾ、今度はヴォーカルも自分で取っちゃうゾ。
ジョージ(のヴォーカル)で終わるアルバムって初めて&これだけですよね。めずらしい。
だからなのか、なんか終わった感じがしないんですよねー。


じゃ、レコード裏返して、も1回っと♪




じーーーーっっ




『Chaos And Creation In The Backyard』(2005)

2005年12月11日 | ビートルズ/ポール
やっとこの更新です。
それまでに見に来て下さっていた方々、申し訳ありません。感謝しています。

今日はポールの今年の作品。
やっとこ馴染んできましたよ、この作品。やー馴染むまで長かったなぁ。
最初は私否定的だったです。初めてアルバム通して聴いた時「?」が頭の周りをぐるぐるーっと。正直「なんじゃこりゃ?」って。最後の4曲辺りから、やっと「お~、ポール~」と思いましたけど。
なんでだろ、全然しっくり来ませんでした。
強く思ったのは「ポールらしくない」ということ。

あ、ジャケットは好きでした。ポールの弟のマイク・マクギアがプレ・ブレイク時代に撮ったビートルズ(主にポール)の写真集『REMEMBER』というのがあるのですが、その本、好きだったんですよ。
このジャケット写真は、そっから取られたもので。
男ばっかりの家族で、果たして洗濯物干しは誰の担当だったのかとか、妙なとこに想像が膨らむ写真です(笑)。

この作品、巷&ブログでも結構評判良いし、評価も高いですよね。一様に言われているのが「ポールらしい」という評で。私、ホントにそう思わなかったから、悩みましたよ、ちょいと。
ポールらしさなんて、結局分かってないんじゃないのか、自分は、って。
もうそれくらい、このアルバムって世間から認められてる感があって、自分の想いとのギャップにむむぅと。
世間が思うポールらしさと、私が思うポールらしさと、(私が思う)ポールが思うポールらしさと、色々頭ん中ごっちゃごちゃのフラクタル状態。
『TAKESHIS'』ならぬ『PAULS'』かってゆう。
今は違います。いまだ冷静な判断は出来かねるけど、なかなかしっくりと来つつあります。そいで・・・

いいですね、コレ(笑)。

考え過ぎちゃった。何も考えずにBGMにして流すようになったら、そのうち私の日々に溶け込んで来て、細部の良さとかも染み込んできて、素直にいいなぁって感じる様になりました。やっぱ分かってなかったちゅーことみたいです(苦笑)

最後の4曲がすこぶる名曲だという想いは初めからやはり変わらないのですが、その始まりである “Follow Me“の出だしなんてたまらないです。声もメロディも曲構成もあったかーい。この冬、私の心のストーブ。

次の “Promise To You Girl“もよくロールしてる、クセになる玉手箱系のオモシロ曲。
ライブで映えるどー。演るかなー?

そして、その次の “This Never Happened Before“。これがこのアルバムの中でも最上級の名曲ではないでしょうか。
個人的には絶対これが一番。もうこの曲聴いてるだけで、寿命が伸びる想いがする程。聴いてるとアルファー波が出てるのが自分で分かるのです。つまり、リラックスして幸福感を感じている、ということ。曲自体も自然で無理が無い。万歳この曲なのです。

この曲なんかラストにビートルズ臭さを持ってくる辺りも含めて「らしい」と思うし、逆に “A Certain Softness“ なんかはわざとらしくて「らしくない」って思ったのですが、考えてみればビートルズ時代から「わざとらしさ」っていうのも「ポールらしさ」の一つなのかなぁ、なんていうことも改めて思いました。

ゴタゴタ言いましたが、やっぱりね、勝負作だと思うんです。ポール、勝負賭けてんですよね、この作品に。
これがオレだ、オレらしさだ、と。
今ようやっとそのことを感じられてきたとこです。
時間がかかりましたが、それは長く聴き続けることが出来る作品だという証明なのかも知れませんね。
ということは、この先もっとよくなってくのかな。

久々のポールの本気に、少々ビビってしまってました。





マッシュルーム事情

2005年11月09日 | ビートルズ/ポール
図書館でデッカイビートルズの写真集を借りました。
年代順に未発表写真を並べた単純なもので、その未発表具合も見た事ある写真の別バージョンってカンジでそれ程めずらしいものではなかったんだけど、それでも感じずにはいられなかったことがあります。

それは

「ビートルズの写真を見てると幸せだなぁ~」

っていう、極シンプルなこと。

だってホントにそう思った。
彼らの写真集を、もうそれこそ穴が空く程見ていた子供の頃に、すぅっと戻らせてくれるという理由もあるにはあるんだろうけど、もう単純に好きだから。
目で見る喜びを感じます。
ジョンも、ポールも、ジョージも、ジョンも、もう等しく好き。
だってビートルズが好きなんだ。

4人がキラッキラしている初期の写真を見ている時の幸せ度がすこぶる高い。
マッシュルーム、ビートル・カットも素晴らしくキマッている。
ところで私はこういう髪型の男の人に弱いとこがある。
だってしょうがない。刷り込まれちゃってるから。
けれど、ファーイーストの直毛さらさらヘアーの日本人がすると、どうしてもキレイになりすぎて、悪いんだけど、少々キモチワルイ。
細かいことを言うと、英国人のクセっ毛で前髪がカールしているのがヨイのです。

それでも南海キャンディーズの山ちゃんにはときめく瞬間が、ある。
最近散髪して少し短くなって、65年から63年辺りのマッシュルームになったことも好感が持てる。
同じマッシュでもふかわりょうなんかは65年、もしくはヘタすると66年なので、そそられない。

ちなみにこのビートルズの写真集を見ていて、もう一つ思った事がある。

それは

「ポールって、アンガールズ・田中じゃん!」



I Feel Fine

2005年09月21日 | ビートルズ/ポール
ちょっぴしお久しぶりデス。

私からCDを借りて“Hey Jude“ のレポートを書いたいとこから、お礼にと小包が今日届いた。
私が喜ぶものばっかりだから楽しみにしててね、と中学3年のいとこは言っていたのだけど、ホントにそうだった。

ちょっと前にBSでやっていたビートルズ・ソロ特集を録画したビデオ、スヌーピーの2006年度版卓上カレンダー(USJのおみやげ。コレがめさくさカワイイ)、『1』のブックレットから作ったビートルズのシングル・ジャケの小さい手作りステッカー、焼き増しした写真などなど。
(ちなみに叔母が梱包の際に間違って入れてしまっていたハサミまで入っていた!何の脅迫!?)

同封された手紙には、その後ビートルズに興味を持つようになり、MDで『1』をよく聴いているということと、私のお陰で良いレポートが書けたということが綴られていた。

なんだかとっても清々しい気分になった。

ビデオを観てみる。

ポールだけでいいよ(w って言っていたのだけど、全部録ってくれていたみたい。
ビデオはジョンから始まった。
まぁこの番組自体そんな期待していなかったんだけど、そしてやっぱり観たことあるPVが殆どだったけど、いとこが味あわせてくれた、気持ち良いほんわかした気持ちのまま、フラットに楽しめた。

“インスタント・カーマ“ のジョン、かっけー。ジョンは短髪もイケてるよなぁ。
オットコマエのリアムがいくら崇拝してマネっこしてみても、百光年の隔たりがあるなぁ。
それにしても、この男から放たれる色気は一体なんなんだ!

“ラブ“ のジョンとヨーコに涙。
昔っからずっと、ジョンとヨーコみたいになりたいなんて思っていたけど、今の自分はそれほどそーーんなに遠い所にはいないんじゃないか、と(爆)。
二人の人間の間の心の結びつきっていう意味だけで、ですけど(爆×100)。
っていうか、今観ると普通のカップルなんですよね。それがイイ。
ポールとリンダ然り。






      *   *   *   *   *   *   *


音も良い気がして、楽しんで観てたけど、やっぱりガマンできなくて半分くらい観たら早送りでポールの回へ。

あはは。ポールってホント冗談みたいな顔してるなぁ(笑)
ジョンのシビアな顔つきに比べると、殆どマンガの域。
それは音にも表れていて、さっきまで流れていた音と相当違いがある。
よく一つのバンドにいたもんだ。
でも子供ん時からの親友なんだ。
それだけのことがとても感動的なんだ。

ポールの音は“バンド・オン・ザ・ラン“ を聴いてる時思ったけど、あったかい。
アコギの鳴り方にも人肌の温もりを感じさせ、優しいゆったりとした気持ちになる。

対してジョンの音は先鋭的で、人を挑発したり高揚させたりする力、人間の根源的なものに作用するが強くある。
だからなのかリズム隊が非常に魅力的というか強力というか、パワーを持って響いていた。

どちらも出そうと思った音以外のところから、そんなことを感じ取れる気がした。


      *   *   *   *   *   *   *


私はポールのPVを観るのが大好き。
高校生の頃、飽きもせずに何度も何度も繰り返しよく観た。特に70~80年代のもの。
『Back To The Egg』の収録曲なんかは先にPVを観すぎて、レコードよりも思い入れがある。
動くポールに一喜一憂していた。
だってとっても魅力的なんだもの。

“エボニー&アイボリー“ だって “セイ・セイ・セイ“ だって音源で改めて聴くことはそんなにないんだけど、PVで観るのは格別で、何より楽しい。
そのありきたりな2曲の選曲に「うへぇ~」って思ったけど観てたらやっぱり楽しくて、一緒に歌ってしまっていた。
この2曲とか、“パイプス・オブ・ピース“ や “カミング・アップ“ とか、80年代のものは作り込まれているPVが多く、いろんなポールが観れてウキウキする。

“ノー・モア・ロンリー・ナイツ“ の映像のイントロが切られていたのはいただけない。
あの寂しげなポールがコーヒーかき混ぜるイントロあってこそ、この曲の歌詞が活きてくるのに。
それを切るんだったら、間の松○さんのしゃべりを・・・・・・。
編集者はどんな作品/マテリアルにも敬意を表すべきである。あるある。

“プレス“ も理由なく好きだなぁ。
最近もこのPVさながら急いでいる時は地下鉄も利用するというようなコメントを残したサー・ポール。
好き、なんでしょうね、人が。
このPVのラフな服装のポールが好き。
ちなみに私はポールの上腕筋フェチなのですが、このPVは長袖をまくっているので、いとヨロシ。
足も長いねー。

“マイ・ブレイブ・フェイス“ のPVも、ここにきてようやく平常心で観れた。
当時は、なんでこんなPV!?と日本人としてカーッと顔が赤くなっちゃう、どうにも気まずいビデオと言う風に思っていたのだけど、今観れば、なんてことないなぁ。
ポールの分かりづらいジョークの1つだったんだな。
にしても、演奏シーンのポールを観て、初来日に文字通り胸をときめかせていたあの頃を思い出し、少しドキッ。

“オフ・ザ・グラウンド“ 。ポールだったら空くらい飛べると思う。
そういう意味では説得力あるPV。

“ヤング・ボーイ“ は初めて観れて嬉しかった。
いちびりポール炸裂!(Lookin' のトコ!)
にしても若いな~。8年前か。まだ全然「おぢいちゃん」じゃないもんね~。


あ~、楽しかった。

なんでビートルズのことになると、こんな楽しいんだろうなっ。


今日だからこその “Hey Jude“

2005年08月09日 | ビートルズ/ポール
以前、このブログで、中学生のいとこからビートルズを貸してほしいと言われた話を書きました。

今朝そのいとこからメールが入りまして「1」を聴いた所、課題は“Hey Jude“にしようと思うとのこと。
なんだ、曲単位の感想文なのか。そりゃそうか。

私の曲の感想(!)と日本語の歌詞を、参考に教えてほしいと言われました。

あと、英語の歌詞が全部載った文庫本を『1」のCDと一緒に送ったのですが、その本の“Hey Jude“のところに書いてあるJohn Lennon and Paul McCartneyっていうのは、ヴォーカルの人か、曲作った人か、どっちか分かる?って訊いてきました。

いいのかい?そんなこと私に訊いて。ふふふ。
知らんぞ、止まらんぞ、ふふふ。

ジョンとポールの出会いから、たっぷり解説して(←ウザイ親戚の姉ちゃんだねっ、私も w)、ジョンの息子、ジュリアンに捧げた曲だということも挟んで、ポール(63歳)のアルバムが来月出る話で華麗にシメました。
ふふふ。ごめんね。

で、“Hey Jude“の歌詞を、歌詞カード参考にしながら、自分で訳して書いてみたんですけど、これが不覚にも、読んでて泣いてしまいました。

だってイイんだもん!!

耳でたこ焼きが嫌っちゅうくらい出来る程、聴いた曲だし、歌詞も知ってる曲です。
多分、みなさんもそうですよね?

でもイイものはイイんだもん!普遍的なのですね、この歌詞は。

ジュリアンに対する、もしくはリスナーである私たちに対する、ポールの偽らざる「気持ち」がそこに込められているから、その「気持ち」が伝わってきたから、泣けたんだと思います。

って訳で、超~今更ですが、いや、今だからこそ、今日という日だからこそ、この“Hey Jude“の歌詞を書いてみたいと思いま~す。
ちょっと意訳なとこがあるかもしれませんが、心を込めた結果なのです。お許しを。
あと拙いのは目をつむって頂くとして!
オリジナルの詩は最高ですね。英語がとっても味わい深いです。

では!

ちょっぴし元気のない、あの人や、この人や、そしてこれを読んでくれているあなたに捧げます。


“ヘイ・ジュード“

ねぇ、ジュード、そんなにくよくよするなよ
悲しい歌も、自分の気持ち一つで良くなるもんさ
あの娘を、きみの心の中に受け入れるんだよ
そうすれば、また良い日々にできるんだよ

ねぇ、ジュード、怖がってちゃいけないよ
あの娘を手に入れられるのは、君だけなんだよ
あの娘を君のその手で抱きしめるだけでいいんだ
そうすれば、君の世界は、よくなっていくんだよ

心が痛む時はいつでも、僕の言葉を思い出すんだ
不幸を君のその両肩に背負うことはないんだよ
君だって十分、分かっているだろう?
やたらカッコつけているやつが、自分の世界を冷たいものにしちゃってることをさ

ね、ジュード、がっかりさせないでくれよ
あの娘を見つけたんだろ?彼女を捕まえろよ
あの娘を、きみの心の中に受け入れるんだよ
そうすれば、君の世界は、だんだんよくなっていくんだ

さぁ心を柔らかく開いて、素直に受け止めるんだよ
今すぐ自分で行動を起こすんだ
誰かの動きを待っていたんじゃダメなんだよ
ジュード、いいかい?
君なんだよ
君次第で、状況は良くもなり、悪くもなるんだよ
君が君の世界を変えていくんだよ

ねぇ、ジュード、そんなにくよくよするなよ
悲しい歌も、自分の気持ち一つで良くなるもんさ
あの娘を君のその腕で抱きしめるだけでいいんだ
そうすれば、また良い日々にできるんだよ










『FIne Line』Paul McCartney (2005)

2005年08月07日 | ビートルズ/ポール
あぁ、ポールが止まらない。世の中で。私の中で。

遅まきながら(?)、8/29発売のポールのニュー・シングル聴きました!
今も延々リピート再生中です!
(lenmacさん、おいらさん、教えて頂いて、どうもありがとう!)

イイ、イイという前評判を聞いていましたが、果たして!!

(以下、細かい感想書くので、発売まで楽しみにしておきたい人は読まないでネ!
そんな大層なことは全然書いてないけどネ!)


イイですよねぇ~。うん。
ここまで明るく突き抜けたポップさは、昨今のぽーやん(ポールのことね)にはめずらしい。
やっぱり勝負賭けてるね!
気合いと自らの音楽性に対するプライドが感じられる。
“My Brave Face“以来?
ビートルズな“My Brave Face“と、曲調は全然匂いが違って、この “Fine Line“ は『レッド・ローズ・スピードウェイ』っぽい気がする。
もしくは『バック・トゥ・ジ・エッグ』。
全然違うけど、この2枚。

どちらにせよ、ポップの神様、ポールの面目躍如な曲でございます。
吹っ切れております。
3分6秒という潔さも、何かを表しているようで。

プレ・イントロの音遊びと♪ア、ワン、ツー♪てとこなんて、一人で演ってんだっ、オレって、わざとらしいカンジがいかにもぽーやんだなぁ。
でもこの余計なイントロってビートルズの十八番だったんだよなぁ。

そして本物のイントロのピアノなんて、ちょいとゾクゾクさせられちゃったりね。
その後に続く、ポールの歌声がイイですね。よく転がってる!
確かにこれは声も若返ってる気がする!
それで余計に『レッド・ローズ』を想起させられてしまうんだよなぁ~。
何したの、ぽーやん??

歌が転がってる=発音も気持ちいいデス。
『カオス・アンド・クリエイション~』というアルバム・タイトルはこの曲のラインから取られたのですね。
♪ケイオス アンド クリエイション~♪って発音がかっこいいね!
ぽーやんの、ちょっとだけ舌足らず&ちょっとだけ鼻声な、甘い発音にはいつもメロメロなのです。

あとお得意のシャウトと裏声が入るのがとってもウレシイな!イイな!

さてさて。
新しいカンジもするし、馴染み深い気もするし、不思議な曲だなぁ。
自分の中で噛み砕くまで、時間が掛かりそうな気がするな。
ちょっと素直に出て来た曲ではなさそうな気もするし。
というのは、ポールの色んな魅力が結構全開で出ている曲だと思うんですが、ゴドリッチの差し金なのかなぁ~、なんて余計な思惑が・・・。
実際、ゴドリッチがどこからどこまで関与したのかが、とっても知りたい!
あぁ、もうっ!どうせだったら、時代的にイケてなくてもいいから、全部ぽーやん一人で作ってくれれば良かったんだよ~。
なんて、贅沢言ってる場合じゃないですね。


ここで聴けるみたいです。

Unplugged (The Official Bootleg) Paul McCartney

2005年08月03日 | ビートルズ/ポール
わいのわいのわい!

ポール・マッカートニーの割に最近のタイトル↓

『CHOBA B CCCP バック・イン・ザ U.S.S.R』('91)
『Unplugged (The Official Bootleg) 公式海賊版』('91)
『Off The Ground』('91)
『Flaming Pie』('97)
『Run Davil Run』('99)
『Driving Rain』('01)

以上6作品が、本日めでたく、なんと1500円という嬉しいプライスで再発になりましたで~。

何となく買いそびれていた方!気づけば売り飛ばしてしまっていた方!コレは良い機会ですよ~。
来る9/14発売ののニュー・アルバムに向けて、きちんと過去を振り返っておきましょう。
わいのわい。

今日はこの6作品の中でも一番大好きな91年の『公式海賊版』でっす。

言わずもがなの、ポール版MTV・アンプラグド作品なのですが、これがエライことレイドバックしてて、リラックスしてて、とってもイイ雰囲気なセッションなのですよー。

ポールが子供の時に好きだった音楽も嬉々としてカバーしています。

“Blue Moon Of Kentucky“。最初オリジナルのビル・モンロー風にしっとり歌ってるんですが、最後にやっぱり出てくるんですよね、彼のアイドル、エルビス・プレスリーが。
エルビス風にスゥイングして歌うとこを聴くと、ポールはリバプールのロック大好き悪ガキ時代と根っこのとこは、何ら変わっていないことに気づかされますよ。

ノリノリの “San Francisco Bay Blues“ も良いカンジ。

“Singing The Blues“ コレには参った!ビートルズのゲット・バック・セッションで、演ってましたよね?昔、それが大好きだったんですよね~。ポールも好きなんだなぁ、この曲。
ぽわ~んとノンビリとしたイイ曲ですよね。
オリジナルは聴いたことないですが、聴いてみたいなぁ。

ビートルズ・ナンバーは “Here There And Everywhere“ “We Can Work It Out“ “I've Just Seen A Face“(!!!)“Blackbird“などやっとります。選曲イイでしょー?
演奏も歌もアレンジも、シンプルでバツグンですよ。

“Blackbird“がオリジナルよりさらに穏やかなカンジで鳴っていて、素敵です。
私はポールに少しでも近づきたくて、この曲を一生懸命練習していた時があります。
お陰で、この曲だけは弾けるようになりました。思いっきしヘタっぴに、ですが(笑)。
ホワイト・アルバムはその時分は、レコードしか持っていなかったので、このアルバムのCDをリピート再生にして、ギターの練習をしていた、想い出深いヴァージョンです。
このヴァージョン、ちょっとだけリズム変えて弾いたりするとこが、タマランのです。

ソロ・ナンバーは “Every Night“ を演っていて、これも大変美しい。
ゆったりとしたテンポで悠々と歌われるこの曲は、きっとこのアルバムでこのメンバーに歌われるのを待っていたんですね。
キラッキラしています。う~う~う~のコーラス、泣きそうです。

あと“Junk“も演ってますがインストなので、シンガロング・ジャンクのほうですね。
で、これまた美しい。コレをアコギでこのようにすっごく弾きたかったんだぁ~!
ビデオで見たら、ポールとロビー・マッキントッシュが華麗に弾いてました。

このライブ、お客さんのノリもすごくイイんですよねぇ~。
だってすぐそこで、ポールがこんなゴキゲンなライブしてんだもんね。
うらやましい、なんてもんじゃないね。

曲間に入る、お客さんの「イ~ハァ~ッ!」というカウボーイ風の掛け声をマネして、ポールもイ~ハ~イ~ハ~、マネして言うとります。ゴキゲンさんです。
皆さん知ってますか?ゴキゲンなポールは無敵なのですよ。だから悪いハズがないんです、このライブ。


ポールはギターを弾きながら歌うことが大好きで、しかも大好きな曲を気の合うメンバーでノビノビと演奏している。
このライブを聴いてると、とっても幸せそうなポールの顔が思い浮かびます。
この頃は傍らにリンダもいたしね。

聴いてるこちらまで、ポールのハッピーを分けてもらうことの出来る、好盤です。



ビートルズとの出逢い方

2005年07月31日 | ビートルズ/ポール
中学生のいとこから、夏休みの課題が音楽鑑賞なので、なにかビートルズのCDを送ってほしいとの連絡が入った。

おぉっ!何にしよう!?『アビー・ロード』はビートルズを初めてちゃんと聴くアルバムにしては少しヘビーだよなぁ、かと言って『プリーズ・プリーズ・ミー』も違うっしょー。でもでも『ラバーソウル』『リボルバー』もなぁ、違う気が・・・。そういうのは好きになった後に楽しんでただくとして・・・。あ、分かった!『ア・ハード・デイズ・ナイト』だ!
と、一人で盛り上がってたら、「“イエスタデイ“とか“レット・イット・ビー“とか自分でも知ってるような有名な曲が入ってるのがいい」と言われる。
・・・はい。そうですね。『1』にしとくよ(ちぇっ、オリジナル・アルバムはダメなのか~!でも例に挙げられていたのが全てポール作品で、ムフフ)

でも、そりゃそうだよね。私だって全然偉そうに言えないよね。
私のビートルズとの出逢いは青盤だったんだから。

「ビートルズってウチにある?」

なんでこんなこと言ったんだろう?理由は全然覚えてないけど、私が小5か小6のある時、父にこう訊いたことだけは、いまだにハッキリと覚えてます。
「ビートルズってぇのはスゴイ!」なんてことを、どこかで聞いてきたのか、どこかで読んだのか。なぜ興味の範疇になったのかが思い出したくても思い出せない。
だってそれまで、洋楽なんて聴いたことなかったし。音楽と言えばベストテンってカンジだったし。
もしかすると父から聞いていたのかもしんないな。父は若い頃、ビートルズやニール・ヤングやジェームス・テイラーが好きだったそうです。

で、父が「ある」と言って出してきてくれたのが、青盤のカセット・テープでした。
コピーしたものでなくて、東芝が出してる正規のカセット・テープ。ただしケースは失われていて、中身を裸でぽろっと渡された。昔レコードを何枚か持っていたけど、その時はもうそのアルバムのテープしか手元には残っていなかったようです。
ジャケが無かったお陰で、イメージというものが殆どないまま、しばらくビートルズを聴き続けることとなりました。
でも、今思えば青盤のジャケは無くて正解だったかもしんない。ひげ面おっさん4人がヘラヘラと上から見下ろして笑ってるんだもん。子供には怖いよ。

まぁ、そんなカンジでその青盤テープを手に入れてからは、私のラジカセから、ビートルズばっかし流れるようになりました。

最初、“サージェント・ペパーズ~“はホントのライブを録音したものだと思ってた!
疑似バンドの疑似ライブというコンセプトだなんて、分かるハズないもんね~。
「ビートルズってやっぱ人気あったんだなぁ~」なんて、したり顔で聴いてました(歓声の大きさでネ)。

あと、女性コーラスもよく入ってて意外なカンジがしました。←ただの勘違いなんだけど、ファルセットのコーラスがそう聴こえて、まさか男の人がやってるなんて、その時は思えませんでした。

なんにも知らなかったんだなぁ~。それでもなんか好きになっちゃんだろうなぁ~。
なんにも知らないまま、分からないまま、ただただ曲にやられて、聴き続けていた頃の自分がちょっぴし愛おしくなってしまいます。
そして、その青盤との出逢いがあったからこそ、私の人生は大きく変わっていったんだなぁと、今更ながらその事実に少々びっくりしてしまいます。


テープの後半(=ビートルズ末期)は少し暗い、大人なカンジがしてて、それよりも私が大好きになったのは、前半の“ハロー・グッバイ“ “とか “レディ・マドンナ“とかポップで、人なつっこい曲でした。
いまだにそういう気持ちを、どこかに抱いているところがあるかもしれません。
ポール好きなのも、ここらへんに案外原因があるのかな。
それにやっぱり後期寄りの中期辺りが一番好きなのも、ここらへんに原因がありそうです。
(でもでも!モチロン初期も大好き!ハンブルグすら大好き!結局全部好き!)

出逢い方って重要です。

いとこは、どんな気持ちになって、どんな感想文を書くんだろう?
楽しみ~。

それと、私に子供が出来て、幸運にも「ビートルズってウチにある?」って訊かれたら、いったいどのアルバムを最初に貸してあげればいいだろう?
これも楽しみ~。



『Flowers In The Dirt』Paul McCartney (1989)

2005年07月26日 | ビートルズ/ポール
yujiさんとこで、ポールのことについて書かれていたのを読んで触発されちゃいましたので、今日はポールのことについて♪

このアルバムを選んだのは、リアルタイムで聴けた初のオリジナル・アルバムだから。
小学校・高学年の時にビートルズに思いっきしハマって、私の永年アイドルとなったポールの過去のソロも聴き込んでいっていたところに発売されたこのアルバム。

前作『Press To Play』の反省からか、しっかりとしたプロデュースと現役感覚を伴っていて今でも十分聴きごたえがあります。ってなことはそん時はあまり分からなかったけど、シングルになった4曲、“My Brave Face“ “This One“ “Figure Of Eight“ “Put It There“ がとても明るいポップな作品だったので、すごく取っ付きやすかったです。ビートリッシュなアルバムなどとも言われてましたね。どこか変な話だとも思うけど。

高校生だった当時、このCDを目覚ましにして起きてました。だって1曲目の“My Brave Face“の出だし(♪マーブレーマーブレー♪)が突然流れてきたらビックリして飛び起きちゃいますので。でもあまりに心臓に悪かったんで仕舞いには、CDラジカセが起動する時に発するかすかな機械音だけで飛び起きて、曲の鳴る前にストップボタン押せるほどまでになってました。だから未だにこの曲の出だしを聴くときは少し緊張してしまいます(笑)。

このアルバムのスタジオセッションを集めたようなビデオ『Put It There』があるのですが、これがまたイイんですよね。これで観てM-4“Distractions“とかしっとりとしたイイ曲だなぁと改めて気づかされたり。じっくり演奏の様子が観れる良いビデオだと思います。

M-6 “Put It Therer“ は彼のお父さんとの想い出が綴られてるとっても素敵な、アコースティックな小品で大好き。先のビデオで紹介されてたと思うのですが、この曲ではドラムは使わずにポールがひざを叩いてリズムを出しているそうで「バディー・ホリーのマネをしたんだ」と言ってましたね。

M-8 “This One“。これはとっても想い出深い曲。
当時ポールは念願の初来日が決まっていたけど、場所は東京ドームのみ。当時大阪に住んでいた私は、父に行かせてほしいと頼んでみたけど大反対されてて、未成年だったし、一人で行くのも怖いし、すっかり諦めてたんですよね、そりゃあすんごく行きたかったけど。
そんなある日、父の車に乗ってる時、ラジオから「は~い、では来日がとても楽しみなポール・マッカートニーで、ディス・ワンでっす」って。で、曲が流れてきました。

出だしのポールの♪Did I Ever~♪って優しげな声を聴いたら、もう涙が止まんなくなって。わんわん泣いて「やっぱり行きたい、どうしても行きたい」と懇願。とうとう父も折れちゃいまして、行ってもよい、ということに!父の同伴付きでネ。速攻、ファン・クラブの追加分でチケット取りましたー!!あんなうれしいことってなかったなぁ・・・。サンクス父。
“This One“を聴くたびに思い出します。あの車の中の空気と必死だった自分のことを。

東京も初めてならライブも初めてじゃなかったかしら。東京ドームが「水道橋」というところにあるというのがなぜかとても印象的。
ドームの中で、ごま粒ほどのポール。でもそんなことぜんっぜん関係ない。またまた涙が止まりませんでした。想いが強すぎて、緊張しすぎてあまり細かいことは覚えていないのだけど、“Back In The U.S.S.R“や“I Saw Her Standing There“でハジケたのは覚えてる。あと、「リンダー」ってみんなリンダに声援を送っていたのも印象的。

そんなこんなで、このアルバムは色々至福な気持ちを思い起こさせてくれる、自分的にはとっても大切なアルバムなのでした。

ポールのバースデイ

2005年06月18日 | ビートルズ/ポール
今日はポール・マッカートニーのお誕生日です。
ポール、お誕生日おめでと~。63歳ですか。あと一年で“When I'm 64“ライブで歌えるね。良かったねぇ。

ということで、今日はポール・マッカートニーのここ10年くらいの曲で、「今でもこんなに元気です・5選」をしてみたいと思います。

まずは2001年の『Brand New Boots And Panties』収録の“I'm Partial To Your Abracadabra“。
これはイアン・デューリーのトリビュート盤にポールが参加したものなのですが、とにかくポールのシャウトがサイコーなのですっ!当時59歳でこのノリ、このシャウト。やはり「ボーン・トゥ・ビー・ロックン・ローラー」。そこらのガキンチョには決して負けません。初っぱな、高音の「アウ~ッッ!」からやられちゃいますね。本人の最近のオリジナル・アルバムでは決して聴けない(何故だ?)、最高のポールのVo.が聴けますよ。

その2!1997年作『Flaming Pie』のM-10“Souvenir“。これはポール流Staxかという趣で、ポールのVo.も気持ちブラックが入っており、なかなか味わい深い曲です。最後のフェイクがかっちょよいです。曲調といい、コーラスの雰囲気といい、ウィングスのアルバム(例えば『London Town』とか)にひょっこり入っているような曲で、大好きです。

その3!同じく『『Flaming Pie』からM-13“Beautiful Night“。この曲を聴いたとき、これは久々にメロディー・メイカーのポールが帰ってきたなぁとコーフンしました。でも曲自体は古いもののようですね。美しい曲です。これも最後のフェイクというか「ビューティフォーナイッ!」の繰り返しのとこのやんちゃ具合が、またポールらしくてニッコリしてしまいます。ドラムがリンゴというのも嬉しいですね。

その4!2001年作『Driving Rain』のタイトル作でもあるM-4の“Driving Rain“。ポールのVo.がノッてますね。これは歌詞がいかにもポールらしいのです。「わん・とぅー・すりー・ふぉー・ふぁいぶ、れっつ・ごー・ふぉー・あ・どらーいぶ」・・・このノーテンキさ、何も考えてなさ・・・。これこそがポールの真骨頂と言えましょう。ビートルズの“All Together Now“の歌詞も思い起こさせますね。

その5!同じく『Driving Rain』のM-13“Your Loving Flame“。これはさきほど書いた“Souvenir“と“Beautiful Night“をまるで足して2で割ったような、ピアノで歌い上げ系のロッカ・バラード。なかなかの名曲度だと思います。

最近のポール周辺も、Twin Freaks(私は未聴だけれど、これも無意味にやんちゃそうだなぁ)やLIVE 8、『ライブ・イン・レッド・スクエア』と『Music Box Biographical Collection』のDVD発売などなど、大変にぎやかで喜ばしいかぎりです。
最近このポールといい、ブライアン・ウィルソンといい、元気元気でリリースやライブを連発してくれるので、ファンとしてはもう大変!嬉しい悲鳴の連続ですね。
来年辺りに日本にも来てくれるのかなぁ~。また「マイド~オオキニィ~」を連発してくれるのかなぁ~。

『Ram』Paul & Linda McCartney (1971)

2005年06月07日 | ビートルズ/ポール
私の小学生の時からの永遠にて最愛のアイドル、ポール・マッカートニー。ポールの最高傑作は私は『Ram』だと思います。ポール28歳の時のソロ2作目。無防備で素なポールがここにギューッと凝縮されています。
M-1“Too Many People“、不思議な浮遊感のある始まりに続く、油が乗り切ってる絶好調なポールのヴォーカルが最高。ファンキーなコーラス、ベースとドラムも素晴らしい。ラスト、ポールの好きな土着的なリズムのアウトロに被さるギターがまたファンキー。ところで、こういう曲をライブで演ってくれまいか、ポールさん・・・。ブライアン・ウィルソンは長年のファンを卒倒させてしまうライブ選曲をするクセがあり、大変ニクイ。この間の2005年3月のライブでも“Good Timin'“(このブログのタイトル、この曲からつけましたんです)や“ Marcella “みたいな曲をシレッと演って、びっくりするやら、嬉しいやら、涙がちょちょぎれました。その点ポールもブライアンと同じくサービス精神が旺盛なのは分かっているんだけど、それがなんとも大味やねんっっっ!“Live And Let Die“はもう名曲やって分かったから、代わりにこんなんしてみてみてよーっっっ!っとポールの選曲には思わずツッコミたくなるものがあります。これ、ライブでめっちゃ栄える曲やと思うんやけどなぁ~。
M-5“Uncle Arbert/Admiral Halsey。転調に次ぐ転調、途中で雨も降りゃあ雷も鳴る。カエルも鳴く(絶対やってんのポール)。ポールにしか書けないトンデモナイ曲。十分バカな曲だけど、そのバカっぽさは侮れないバカさ加減であり、ポールがここまで自由気ままに曲を作っているのはこのアルバムまでだと思うので貴重な作品だと思う。何も気にする事無くポールの頭そのまんまが具現化されている気がするのだ。
小ネタでいくと“Admiral Halsey“に入る少し前に挟まれる「ニャ~ニャ~」というコーラス、突然挿入される「バタパ~イッ!」、ファルセットの「リルリルビーアジプシーゲルラ~ン」・・・どれも何百回聴いてもクセになるから不思議。
M-7“Heart Of The Country“、M-8“Monkberry Moon Delight“、M-9“Eat At Home“とポール好きには堪えられないポール節満載なヴァラエティーに富む曲群を挿み、いよいよアルバムは核心に迫っていく。
まずはM-10“Long Haired Lady“。ポールがファルセットで「ウェ~ル、ウェ~ル、ウェ~~ル」と来ればリンダ(とポール?)が投げやり的に魅力的なバック・ヴォーカルを掛け合いする。始まって25秒でハイ、名曲に決定!歌詞の内容は「長い髪のレディ」リンダに向けられた素直なラブ・ソング。だが、最初の「ウェ~ル」のパートと最後の「マイ・ラブ・イズ・ローング」パートの歌詞だけ少し分かりにくいというか、わざとぼやかして実は下ネタ?という気がするのは私だけですか?
M-11“Ram On“(この小品のアウトロで歌われているメロディーは次の次のアルバム『レッド・ローズ・スピードウェイ』収録の“Big Barn Bed“で本格的に使われる事になるもの。)を挿みいよいよ大トリM-12“The Back Seat Of My Car“登場!!これを名曲と言わずして何と言おうか。無意味にソウルフルなとこが溜りません。でも最後の「僕らは間違っちゃいない!」と絶叫するとこは、ポールらしくないけど本気で言ってたように感じ、そこがグッとくる。「僕ら」とはもちろんポールとリンダ。この二人に世間的には風評があまりよろしくなかった時代だったからこそ、生まれた曲で、生まれたアルバムだもの。だからこそのPaul & Linda McCartney名義だもの。このアルバム発表の7ヶ月後にはバンドWingsの1stアルバムが発表され、その共同戦線はバンドとして進化していく事になるし、ポールがどんどん強くなっていく気がするけれど、この『Ram』の特に最後の2曲(“Ram On“含まず)ではどこか弱気な、リンダに元気づけられているポールの姿が思い浮かぶのです。今思えば最初で最後の2人のアルバム。切ない雰囲気を漂わせつつこのアルバムは終わります。その聴後感がまた絶品なアルバムなのです。