井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

岩登り、デビュー!

2012-07-02 20:46:46 | 札幌近郊の山
 兼ねてから誘われていた小樽・赤岩でロッククライミング・デビューです。
「60の手習い」という言葉がありますが、まさか63歳になってから岩デビューするとは思いもしなかったことです。

 熱心に誘ってくれたKo氏に感謝です。
7月1日の日曜日、Ko氏とその岩仲間のNr氏、Sk氏の4人で赤岩の初級コースに連れて行ってもらいました。

 小樽・赤岩というのは、北海道における数少ない岩のゲレンデです。
春になると全道各地から岩を登に来る人が集まります。
沢屋さんもザイルワークの練習とか体慣らしを兼ねてこの赤岩に登りに来ます。

 私は初めてですので、見るもの全てが珍しくキョロキョロしてばかりいました。
   
   
    ここが駐車場です。ここにはトイレもあります。

 赤岩には遊歩道もありますが、昔から霊場として修行の場として使われた歴史もあるようです。
いたる所にお不動さんなどの石仏があります。

   
    トイレの横に赤岩の鳥瞰図があり各岩場の説明が書かれています。
この鳥瞰図を見ましたが、実際の岩場を目にしていませんので、どうもピンと来ません。
まあ、そのうち分かるようになるでしょう。

 このトイレを中心にして東と西に岩場が別れているようです。
今日は西の岩場で救助訓練が行われているとかで東の岩場に向かいます。

   
    赤岩霊場です。
    沢山の石仏の他、修行に使われるお寺の建物もあります。

 この前を通って坂道を登ります。
すると目の前に海岸に突き出た岩場が見えてきました。
   
    一番上にある岩場が東のチムニーです。

 近くに行くとこんな感じです。
   
    この岩が東のチムニーです。

 まずはこの岩の裏側から降りて岩ノ下へ行きます。
誰もいないので落ち着いていろいろと教えてもらいます。
まずは一番大事なセルフビレイです。
その次はザイルワークですが、人のやっているのを見ると簡単なのですが、いざやってみると上手くできません。

ザイルの結び目を確認してもらっています。
 あれ、変だな~あ! と首を傾げる場面ばかりです。
それでも何とか教えてもらったようにできたので、まずは登る岩をよく見ます。

   
    これが最初に登る岩です。

 真ん中に溝ができているので何とかなりそうです。
4人いますので2人づつ組んで登ります。
私は、Nr氏のセコンドに付きます。

 Nr氏は慣れているのスムーズに登っていきます。
その登る姿をよく見てホールドとかスタンスの場所を覚えます。

 ほどなく岩の向こうに姿が見えなくなってしまいました。
ビレーを解除して、今度は私の番です。
「ゆっくり足元を確かめながら登りなさい。」とKo氏からのアドバイスが飛びます。

 足場を確かめながらホールドを探します。
フリークライミングで少し練習しているので身体に使い方は何とかなります。
ゆっくりゆっくり3点確保で登ります。
1個所だけホールドに指の掛かりずらい所がありましたが、何とかクリアしました。
   
     
 初めてのロッククライミングとしてはまあまあの出来です。
上についたら、メインロープとスリングを使ってそれぞれセルフビレイを取って・・・などと忙しいです。
それらの手順とやり方を覚えるのに忙しく、景色を見る暇もありません。

 そして、懸垂下降です。
   
    これは、Sk氏の華麗な姿です。

    
    続いて私も降ります。

 この東のチムニーで2本登りました。
何とか登れています。

 そこで、場所を移動してテーブルリッジという3ピッチほどの岩を降ることになりました。
   
    一番上の岩がテーブルのように平になっています。
    その岩の上にお不動さんが鎮座しています。

 昼食後、横の方から海岸に向かって降ります。
急な坂道でところどころ梯子が据え付けられています。
岩登り用に造られた道かと思いましたが、ところどころに石仏があります。
   
    これらの石仏をお参りするための道のようです。

 かなり下がったところでストップします。
ここがテーブルリッジのスタート地点のようです。
狭い登山道で登坂準備をします。

 先ほどの復習をします。
ビレイを取って、メインザイルをハーネスに結び・・・エトセトラ、エトセトラ・・・
何とか準備を整えます。

 Nr氏がトップで登ります。
それを確保してザイルを出します。
これがなかなか難しいのです。
ザイルを張りすぎると登るのに支障をきたしますし、ゆるめ過ぎろと万が一滑落した場合に止めることができません。

 お互いの呼吸と慣れが必要です。
Nr氏が1ピッチ目を切ったので、次は私が登ります。
ホールドがしっかりしているので何とか登って行けます。
   

   
    最後の壁がこの左側の岩です。
    この岩の右面を登ります。
 Nr氏の助言を受けて何とか登りきることが出来ました。
途中で指係の悪いホールドだったのでかなりきつい登りでした。
でも、登りきった満足感は最高です。

   
    Ko氏が登ってきます。

   
   
    そして、Sk氏です。

 2ピッチ目も何とか登ったのですが、3ピッチ目に難所が待ってました。
それは、ほんの2メートルほどなのですが、ちょっと岩が膨らんでおりホールドが小さいのです。
指の掛かりが悪く身体を上手く引き上げることができません。
何度かやり直して何とか登ることができました。
ちょっと冷や汗がでました。

 後は最後のテーブルに上がるところ(2メートルほどの岩)で難儀しましたが、最後の力を振り絞ってクリア、よかった~ぁ!

 こんな事で初クライミングは、東のチムニーをシングルピッチで2本、テーブルリッジはピッチを3つに区切って1本、これが精一杯の私でした。
 
 私をやさしくサポートしていただいたNr氏、Sk氏、連れて行っていただいたKo氏に感謝します。

     

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2 コメント

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ひえ~ (みいちゃん)
2012-07-02 22:25:10
絶景ですが、高いですねえ!こわっ。
でも海も見えて天気もいいし、最高ですね。
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海を見る余裕は・・・ (MIKO)
2012-07-02 22:46:19
小樽の海は積丹半島に続く海ですので綺麗です。
濃いブルーと浅瀬の淡いブルーの2色があり本当に綺麗でした。
沖にはヨットの白い帆が見えたり観光遊覧船が走っていったりと赤岩は景勝地なのです。

正直なところ海を見て楽しむ余裕はありませんでしたが、岩登りをもっと若い時からやっていたなら・・・と思うこともあります。

無い物ねだりになりますが・・・
過ぎた時間は戻ってこない!

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