昨夜の夕食はハンバーグ(キレット小屋の名物らしい。)でした。
肉の噛みごこちがしっかりした美味しいものでした。
付け合わせのキャベツも沢山あり、野菜の摂取を心配していた身体には嬉しいものでした。
明日の天気を見ていると、明日もいい天気のようですが、気になるのは台風15号の進み方です。
台風15号が沖縄に近づいており時速15キロと遅いスピードで北上しています。
数日で九州上陸もあり得るような状況です。
ここは少し行程を縮めなければいけないようです。
8月24日(月)
今日の予定は、五竜岳を越えて唐松岳の山頂手前にある唐松岳頂上宿舎です。
この山小屋までのコースタイムは6時間10分です。
しかし、今日は天気がいいのでその先にある天狗山荘まで歩きたいと思っています。
この部分のコースタイムは4時間50分です。
唐松岳から先には不帰の嶮(かえらずのけん)といわれている難所があります。
唐松岳頂上宿舎に11時までに着いたら先へ進むことにしました。
5:30分、キレット小屋を出発します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/3e/9c82d09158886045a8ac6996bc93eae5.jpg)
昨日はガスに隠れていた横の山に日が差しています。
今日は鎖場や階段が続く岩尾根ですのでヘルメットを被って気を引き締めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/31/13357f225d2d0c75f6770f9df81c5546.jpg)
これから歩くルートです。
一番奥に見えるのが五竜岳でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c3/6973b4f2b7919b6e643b5d3e4f4e981e.jpg)
こんなハシゴを登っていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/1b/6a6efda8e0d8221e9691a38828bc4e4a.jpg)
私より早く出発していたご夫婦に追いついてしまいました。
先を歩くご主人が奥さんに細かく指示を出して難所を越えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/3d/316bcc9dd76d772ab55a3242273c3ba7.jpg)
後ろを振り返ると立山から剱岳の稜線がクッキリと見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b1/3c825ecf128f8ea67f16b89189721e24.jpg)
五竜岳の姿も近くなってきます。
堂々とした岩峰が空に向かって突き上げています。
6:15分、口の沢コルに着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ae/67386b6491ed3d52ff86b6ab06d50d69.jpg)
後ろには鹿島槍ヶ岳の雄姿が見えます。その山肌を黒部川を越えて雲が流れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/50/86565f192294fbcf99e8b4ef41c4ea82.jpg)
快調なペースで歩けます。小さなコブを越える度に景色が変わります。
そんなことで、後ろを見たり横を見たりしながら写真を撮ってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/7c/ddf571e8918dad0b0e4d74acf0ce36c9.jpg)
五竜岳への稜線です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/d9/48c46b962e3f78977239dd9837d7d42b.jpg)
どんどん大きくなってくる五竜岳、このどこを登るのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/d2/a6d52943ec50b61e93174d04c7a7c823.jpg)
後ろに見える鹿島槍が岳も雲により姿を変えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/0f/cf8c8c558466823fccaec41b4e705655.jpg)
雲上の稜線、雲に浮かぶ立山から剱岳です。
これらの景色を楽しみながら快調なピッチで進みます。
五竜岳から降ってくるグループとすれ違います。
五竜岳の真下で休憩を取り、最後の登に備えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/04/e43e24aafa3ac472e3361f16ddb80e0d.jpg)
間近に迫る五竜岳の山頂です。
8:10分、五竜岳に着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/3b/4ff01aef211e790fe53cb4ff399930dd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/51/0b8b028ce14e8f61fcbbd87d8b257c9e.jpg)
鹿島槍ヶ岳から歩いてきた稜線が一望できます。
そして、鹿島槍ヶ岳南峰の右肩に槍ヶ岳の姿も確認できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/94/c35ab9671f39068760d656e54afa814c.jpg)
北アルプスのラウンドマークといわれる槍ヶ岳、天を突く姿は存在感満点です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/99/7172288e8541e33612ab85ffcea92c62.jpg)
これから歩く稜線です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ad/2aec88b7b6cf65526c606ba7dd2c22f4.jpg)
唐松岳も見えています。
この先は鹿島槍ヶ岳が見えなくなると思いその姿を目に焼き付けます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/84/0ea0a6e51994ec9e8a554b657ff7955d.jpg)
五竜岳の岩峰部を降ると快適な稜線歩きの登山道となります。
ここまで来ると一安心です。五竜山荘を目指してドンドン降ります。
8:10分、五竜山荘に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/8a/37f0e63ee2fb0bdb423a5745bf97be9e.jpg)
ここで10分ほど休憩します。
休憩後は唐松岳に向かって出発します。
この辺りでは唐松岳方面から歩いてくる人も多くなってきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/04/923f83df833e93346efa3c65b126a3c2.jpg)
登っては降るの繰り返しです。
目の前に大きな岩が見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/9a/170a755d6af2b5d7395aa4e07ce80d25.jpg)
大黒岳でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/7b/86ad1eeeab470efd3503693246f0fe72.jpg)
唐松岳が近くなってきました。
稜線上に唐松岳頂上宿舎も見えます。
10;45分、唐松岳頂上山荘に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0b/0b9ba1be79c63488ca0f96e1b8101ac3.jpg)
ここでは、小屋の周りに休んでいる人が沢山します。
私も休憩を取ることにします。
そして、11時前にこの小屋に着いたので天狗山荘まで歩くことにします。
そのためには水が少なくなったので小屋に買いに行くと自販機から買ってくださいと言われます。
500ccの水が3百円でした。
この小屋に泊まった人の話では、小屋を新築したので北館は9千5百円で泊まれますが、新館は8百円増しだと言います。
そんなことを聞いていたので、この小屋に泊まるのは避けたいという気持ちになっていました。
11:10分、唐松岳を越えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/f9/5c06e188f2a5bd53908540869a1309de.jpg)
さあ、ここから先が不帰の嶮です。
山頂には休んでいる登山者がいたのですが、先へ進む人は皆無でした。
ここからドンドン降ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/8f/bc0cb71b9d7c3074384000a533d3614c.jpg)
11:40分、不帰2峰南峰を越えます。
この先が不帰の嶮の核心部でした。
鎖場も出てきて緊張します。
ただし、落ち着いて足場を捜せばそれほど問題のあるところはありません。
鎖場で下から登ってくる2人組がいます。
大きなザックを背負っています。
その人達は片手にストックを握り、汗だくになりながら鎖を両手で掴み力任せに登ってきます。
ちょっと危ない感じがしたので思わず「ストックを仕舞った方がよくありませんか?」と言ってしまいました。
先を歩いている人が、これはこれで使いでがあるのでと言っています。
これ以上言うことはないので、彼らが登り終えたので私は降ります。
最後の降りです。
最後は長い鎖場がありました。
これを慎重に降って、少し先へ行くと天狗の大下りのコルでした。
13:55分、ここで休憩を取り次の登に備えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/50/15c01b2d27db1ea9b8c6134dbb4ed1c1.jpg)
ここから目の前に見える急斜面は標高差3百メートルあります。
休憩後、天狗の頭目指して急斜面を登ります。
この斜面の登がなかなかきついのです。
我慢して30分頑張ります。
目の上に鎖場が見えています。
その下で休憩を取ります。
そこからもうひと頑張りします。
鎖場を登り終えると休憩している男性がいました。
挨拶して少し話をすると今夜は天狗山荘に泊まるといいます。
同じ宿ですが、声をかけて先へ進みます。
天狗の大下りを登り終えたところが天狗の頭だと思っていましたが、標識がありません。
目の前にはなだらかな砂礫地が広がっており、その真ん中に登山道があります。
ほとんど平坦に近い登山道ですのでドンドン先へ進みます。
14:30分、天狗の頭に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cf/19d49569db70696bb1366da60bf0066a.jpg)
さて、天狗山荘がどこにあるか探しながら歩きます。
ずーと先に雪渓が見えます。
どうやらその辺りに天狗山荘があるのではないかと思いラストスパートをかけます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/01/a1486deff331b4e1cdf90288a49e8c8f.jpg)
狙い通り、雪渓の横に天狗山荘がありました。
14:50分、天狗山荘に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ad/d2ea61c9dc8f2c4e320574a9a4b5cc5d.jpg)
ここは、目の前にある雪渓の水を自由に使えます。
そんなことで足を洗い、身体も拭きます。
久しぶりに冷たい水で身体や顔を拭くことができたのでスッキリしました。
さて、ここで問題が発生です。
明日の宿を朝日小屋にしようと思っていました。
受付の女性が朝日小屋に予約しているか尋ねるのでこれから電話しますと伝えると、朝日小屋の電話が故障して使えないといいます。
予約するにはHPかメールでするのだといいます。
さて、私は朝日小屋の電話番号をメモしてますが、その中に携帯番号はありません。
受付の女性が朝日小屋の携帯番号を教えてくれるといいます。
その番号にメールで明日の予約を入れて一安心。
後は小屋でのんびり昼寝を楽しみます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
小屋泊まりの料金と飲料水について
今回はすべて小屋泊で縦走を行いました。
小屋泊の料金ですが、2食付きで9,500円がほとんどでした。
1カ所だけ9,300円と言う山小屋がありました。
その中で唐松頂上宿舎が旧館は9,500円ですが、新館は800円増しとのことでした。
9,500円という金額は決して安いものではありませんが、この小屋があるお陰げで
日帰り装備で縦走ができるのです。
テント泊ではテントに食料などを背負わなければなりません。
それでは、高齢者がこの稜線を縦走するのは不可能です。
それに、小屋を維持するのは大変なことだと思います。
しかも半年ほどしか営業できないのです。
これらのことを考えるなら9,500円の料金もやむを得ないものだと私は思います。
さらに、飲料水ですが、小屋によっては天水に100%頼っている小屋も多いようです。
宿泊者も水1リットルの無料券を渡され、それ以上は有料で水を得なければなりません。
天狗山荘は目の前にある雪渓の水を一旦汲み上げて水道のように蛇口から出ます。
しかも、無料です。
朝日小屋は、朝日岳から流れる沢水をホースで小屋まで引いています。
どの小屋も水をどう確保するかに知恵を絞っています。
そんな事情がありますので、水は大事に使いたいものです。
肉の噛みごこちがしっかりした美味しいものでした。
付け合わせのキャベツも沢山あり、野菜の摂取を心配していた身体には嬉しいものでした。
明日の天気を見ていると、明日もいい天気のようですが、気になるのは台風15号の進み方です。
台風15号が沖縄に近づいており時速15キロと遅いスピードで北上しています。
数日で九州上陸もあり得るような状況です。
ここは少し行程を縮めなければいけないようです。
8月24日(月)
今日の予定は、五竜岳を越えて唐松岳の山頂手前にある唐松岳頂上宿舎です。
この山小屋までのコースタイムは6時間10分です。
しかし、今日は天気がいいのでその先にある天狗山荘まで歩きたいと思っています。
この部分のコースタイムは4時間50分です。
唐松岳から先には不帰の嶮(かえらずのけん)といわれている難所があります。
唐松岳頂上宿舎に11時までに着いたら先へ進むことにしました。
5:30分、キレット小屋を出発します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/3e/9c82d09158886045a8ac6996bc93eae5.jpg)
昨日はガスに隠れていた横の山に日が差しています。
今日は鎖場や階段が続く岩尾根ですのでヘルメットを被って気を引き締めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/31/13357f225d2d0c75f6770f9df81c5546.jpg)
これから歩くルートです。
一番奥に見えるのが五竜岳でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/c3/6973b4f2b7919b6e643b5d3e4f4e981e.jpg)
こんなハシゴを登っていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/1b/6a6efda8e0d8221e9691a38828bc4e4a.jpg)
私より早く出発していたご夫婦に追いついてしまいました。
先を歩くご主人が奥さんに細かく指示を出して難所を越えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/3d/316bcc9dd76d772ab55a3242273c3ba7.jpg)
後ろを振り返ると立山から剱岳の稜線がクッキリと見えています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/b1/3c825ecf128f8ea67f16b89189721e24.jpg)
五竜岳の姿も近くなってきます。
堂々とした岩峰が空に向かって突き上げています。
6:15分、口の沢コルに着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ae/67386b6491ed3d52ff86b6ab06d50d69.jpg)
後ろには鹿島槍ヶ岳の雄姿が見えます。その山肌を黒部川を越えて雲が流れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/50/86565f192294fbcf99e8b4ef41c4ea82.jpg)
快調なペースで歩けます。小さなコブを越える度に景色が変わります。
そんなことで、後ろを見たり横を見たりしながら写真を撮ってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/7c/ddf571e8918dad0b0e4d74acf0ce36c9.jpg)
五竜岳への稜線です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/d9/48c46b962e3f78977239dd9837d7d42b.jpg)
どんどん大きくなってくる五竜岳、このどこを登るのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/d2/a6d52943ec50b61e93174d04c7a7c823.jpg)
後ろに見える鹿島槍が岳も雲により姿を変えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/0f/cf8c8c558466823fccaec41b4e705655.jpg)
雲上の稜線、雲に浮かぶ立山から剱岳です。
これらの景色を楽しみながら快調なピッチで進みます。
五竜岳から降ってくるグループとすれ違います。
五竜岳の真下で休憩を取り、最後の登に備えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/04/e43e24aafa3ac472e3361f16ddb80e0d.jpg)
間近に迫る五竜岳の山頂です。
8:10分、五竜岳に着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/3b/4ff01aef211e790fe53cb4ff399930dd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/51/0b8b028ce14e8f61fcbbd87d8b257c9e.jpg)
鹿島槍ヶ岳から歩いてきた稜線が一望できます。
そして、鹿島槍ヶ岳南峰の右肩に槍ヶ岳の姿も確認できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/94/c35ab9671f39068760d656e54afa814c.jpg)
北アルプスのラウンドマークといわれる槍ヶ岳、天を突く姿は存在感満点です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/99/7172288e8541e33612ab85ffcea92c62.jpg)
これから歩く稜線です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ad/2aec88b7b6cf65526c606ba7dd2c22f4.jpg)
唐松岳も見えています。
この先は鹿島槍ヶ岳が見えなくなると思いその姿を目に焼き付けます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/84/0ea0a6e51994ec9e8a554b657ff7955d.jpg)
五竜岳の岩峰部を降ると快適な稜線歩きの登山道となります。
ここまで来ると一安心です。五竜山荘を目指してドンドン降ります。
8:10分、五竜山荘に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/8a/37f0e63ee2fb0bdb423a5745bf97be9e.jpg)
ここで10分ほど休憩します。
休憩後は唐松岳に向かって出発します。
この辺りでは唐松岳方面から歩いてくる人も多くなってきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/04/923f83df833e93346efa3c65b126a3c2.jpg)
登っては降るの繰り返しです。
目の前に大きな岩が見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/9a/170a755d6af2b5d7395aa4e07ce80d25.jpg)
大黒岳でしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/7b/86ad1eeeab470efd3503693246f0fe72.jpg)
唐松岳が近くなってきました。
稜線上に唐松岳頂上宿舎も見えます。
10;45分、唐松岳頂上山荘に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0b/0b9ba1be79c63488ca0f96e1b8101ac3.jpg)
ここでは、小屋の周りに休んでいる人が沢山します。
私も休憩を取ることにします。
そして、11時前にこの小屋に着いたので天狗山荘まで歩くことにします。
そのためには水が少なくなったので小屋に買いに行くと自販機から買ってくださいと言われます。
500ccの水が3百円でした。
この小屋に泊まった人の話では、小屋を新築したので北館は9千5百円で泊まれますが、新館は8百円増しだと言います。
そんなことを聞いていたので、この小屋に泊まるのは避けたいという気持ちになっていました。
11:10分、唐松岳を越えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/f9/5c06e188f2a5bd53908540869a1309de.jpg)
さあ、ここから先が不帰の嶮です。
山頂には休んでいる登山者がいたのですが、先へ進む人は皆無でした。
ここからドンドン降ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/8f/bc0cb71b9d7c3074384000a533d3614c.jpg)
11:40分、不帰2峰南峰を越えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/c3/ef9c2d8925d45a79988e212fc6d6837e.jpg)
鎖場も出てきて緊張します。
ただし、落ち着いて足場を捜せばそれほど問題のあるところはありません。
鎖場で下から登ってくる2人組がいます。
大きなザックを背負っています。
その人達は片手にストックを握り、汗だくになりながら鎖を両手で掴み力任せに登ってきます。
ちょっと危ない感じがしたので思わず「ストックを仕舞った方がよくありませんか?」と言ってしまいました。
先を歩いている人が、これはこれで使いでがあるのでと言っています。
これ以上言うことはないので、彼らが登り終えたので私は降ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/01/635bfbc9ad3257c265c20290dbb0c6d0.jpg)
最後は長い鎖場がありました。
これを慎重に降って、少し先へ行くと天狗の大下りのコルでした。
13:55分、ここで休憩を取り次の登に備えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/50/15c01b2d27db1ea9b8c6134dbb4ed1c1.jpg)
ここから目の前に見える急斜面は標高差3百メートルあります。
休憩後、天狗の頭目指して急斜面を登ります。
この斜面の登がなかなかきついのです。
我慢して30分頑張ります。
目の上に鎖場が見えています。
その下で休憩を取ります。
そこからもうひと頑張りします。
鎖場を登り終えると休憩している男性がいました。
挨拶して少し話をすると今夜は天狗山荘に泊まるといいます。
同じ宿ですが、声をかけて先へ進みます。
天狗の大下りを登り終えたところが天狗の頭だと思っていましたが、標識がありません。
目の前にはなだらかな砂礫地が広がっており、その真ん中に登山道があります。
ほとんど平坦に近い登山道ですのでドンドン先へ進みます。
14:30分、天狗の頭に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cf/19d49569db70696bb1366da60bf0066a.jpg)
さて、天狗山荘がどこにあるか探しながら歩きます。
ずーと先に雪渓が見えます。
どうやらその辺りに天狗山荘があるのではないかと思いラストスパートをかけます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/01/a1486deff331b4e1cdf90288a49e8c8f.jpg)
狙い通り、雪渓の横に天狗山荘がありました。
14:50分、天狗山荘に到着です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ad/d2ea61c9dc8f2c4e320574a9a4b5cc5d.jpg)
ここは、目の前にある雪渓の水を自由に使えます。
そんなことで足を洗い、身体も拭きます。
久しぶりに冷たい水で身体や顔を拭くことができたのでスッキリしました。
さて、ここで問題が発生です。
明日の宿を朝日小屋にしようと思っていました。
受付の女性が朝日小屋に予約しているか尋ねるのでこれから電話しますと伝えると、朝日小屋の電話が故障して使えないといいます。
予約するにはHPかメールでするのだといいます。
さて、私は朝日小屋の電話番号をメモしてますが、その中に携帯番号はありません。
受付の女性が朝日小屋の携帯番号を教えてくれるといいます。
その番号にメールで明日の予約を入れて一安心。
後は小屋でのんびり昼寝を楽しみます。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
小屋泊まりの料金と飲料水について
今回はすべて小屋泊で縦走を行いました。
小屋泊の料金ですが、2食付きで9,500円がほとんどでした。
1カ所だけ9,300円と言う山小屋がありました。
その中で唐松頂上宿舎が旧館は9,500円ですが、新館は800円増しとのことでした。
9,500円という金額は決して安いものではありませんが、この小屋があるお陰げで
日帰り装備で縦走ができるのです。
テント泊ではテントに食料などを背負わなければなりません。
それでは、高齢者がこの稜線を縦走するのは不可能です。
それに、小屋を維持するのは大変なことだと思います。
しかも半年ほどしか営業できないのです。
これらのことを考えるなら9,500円の料金もやむを得ないものだと私は思います。
さらに、飲料水ですが、小屋によっては天水に100%頼っている小屋も多いようです。
宿泊者も水1リットルの無料券を渡され、それ以上は有料で水を得なければなりません。
天狗山荘は目の前にある雪渓の水を一旦汲み上げて水道のように蛇口から出ます。
しかも、無料です。
朝日小屋は、朝日岳から流れる沢水をホースで小屋まで引いています。
どの小屋も水をどう確保するかに知恵を絞っています。
そんな事情がありますので、水は大事に使いたいものです。
こんなに良い天気の中歩けるなんて。
それにしてもキレット小屋から天狗山荘なんてすごいですね。
唐松山荘はほんとに水がないところなので大変です。五竜はそこまでじゃなかったような気がするんですけど。
でも、丹沢の水の高さに比べればまだマシかしら?
小屋の料金はまあしょうがないかなと思います。私は可能ならモンベルの割引があるところに泊まります。500円引いてもらえたら飲み物代に使えますから。
キレット小屋から五竜岳を越えるまでは気が抜けなかったのですが、その後は唐松岳まで気持ちよく歩けました。
不帰の嶮も天気が良ければなんていうことはありません。
しかし、天狗の大下りの登りはきつかったです。
中間部にある鎖場の下で休憩を取ってしまいました。
天狗山荘は気持ちよく過ごすことができました。
従業員の方たちも親切でした。
お勧めの小屋です。