井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

十勝岳(南日高)に沢登り!

2013-10-06 22:04:44 | 日高山系の山
 9月20日の昼から札幌を出発、一路浦河を目指します。
今回は、南日高にある十勝岳に登り、できれば楽古岳までの稜線を歩くためです。
Sz氏と二人での挑戦となりました。

 20日は、登山口となるコイボクシュメナシュンベツ川にある楽古山荘に前泊します。
   
   途中の林道が工事中で少し待たされましたが、日暮れ前に小屋に到着です。
この小屋は、水が小屋の目まで沢水が引いてありトイレも完備された立派な小屋です。
電気も灯くようなのですが、発電機の動かし方が分かりません。

 小屋のストーブを燃やして夕食の鍋を食べます。
今夜は妙に温かく、ストーブを炊くと小屋の室温が上がりすぎ暑いくらいです。
こんなことで温かい小屋でぐっすり寝ることができました。


 9月21日(土)

 4時に目を覚ましますが、この季節になるとまだまだ真っ暗です。
チャッチャと朝食を済ませる頃には薄明るくなってきました。
窓から外を見ると空はドンヨリ曇っています。
時折、強い風が吹いています。
コンディションとしては、あまり良くありません。

 5:15分、外へ出ると今朝も妙に気温が高いのです。
空は低い雲が立ちこめています。
   
   駐車場の入口にある鐘を鳴らす紐が大きく揺れています。

 ここからは林道跡を上流に向かって歩きます。
この道は昨年も歩いています。
ほとんど1年振りの林道です。

 15分ほど歩くと昨年入渓した最初の渡渉点です。
   
 しかし、良く見ると対岸に踏分道があるようです。
今回は十勝岳から楽古岳まで歩くつもりですので、先を急がなければなりません。
そんなことで、使える捲き道を最大限に使って歩きます。

   
    520m二股です。
ここまで約1時間、まずまずの進み具合です。
昨年は、ここで左股へ行かなければならないところを右股へ入ってしまい楽古岳の山頂下まで登ったのです。

 今回は間違わずに左股へ入ります。
二股からそれほど難しいところもなく順調に登って行きます。
1時間ほど歩き標高700mほどで沢全体に覆い被さるように岩が積み重なっています。
   
    ガラガラのカラ沢は不安定な岩が積み重なっています。
浮き石に足を取られないように慎重に登ります。

 再度水音が聞こえるようになると目の前に急な沢が滝となって上の方へ続いています。
   
 この辺りから辺りがガスに包まれ視界が無くなってきます。
風は相変わらず強く吹き上がってきます。
唯一、気温が高いのが救いでしょうか。

 こんな状況ですので十勝岳から楽古岳の稜線はあきらめました。
ガスで視界がなくさらに強い風の吹く稜線を歩くのは辛いだけです。

 沢自体が傾斜が強いので滝の連続といった感じが続きます。
そのためドンドン標高を稼ぐことができます。
   

   

 前を歩くSz氏の姿が霞むほどガスが濃くなってきます。
このあたりで、私はすっかり戦意消失です。
こんな天気で十勝岳の山頂へ立っても何も見えないでしょう。
そんなところに登ってもつまらないと思います。

 再度、沢水が消えます。
ガラガラの岩を登りますが、この辺りで右に見えた小さな沢にはいるのが正解のようでした。
しかし、私は左股の方が沢型がはっきりしているの、こちらを選択してしまいました。
ほどなく沢水が復活、それもすぐに消えてしまいます。

 すでに源流部の様子となった沢型を登ります。
傾斜がドンドン増してきます。
両側の笹を掴みながら登るのですが、その笹も低くなってきます。
ハイ松が見えてきます。
かなり稜線に近づいているとは思うのですが、辺り一面ガスに包まれ視界は15mほどでしょうか。
  
 高度計を見ると1250mを示しています。
ここでSz氏に下山しないかを相談します。
このまま稜線に出て山頂を目指してもガスの中の山頂には何の楽しみもないからです。

 Sz氏の了解をもらったので直ちに下山します。

昨年に引き続き、十勝岳も楽古岳も山頂目前で引き返すことになってしまいました。

 楽古山荘に戻ってくると車が3台ほど止まっていました。
彼らは楽古岳に夏道から登っているのでしょうか?

 結局、中途半端な山行を繰り返し野塚岳から楽古岳の稜線は残したままとなってしまいました。
同行のSz氏には悪いことをしましたが、妙に気持ちの盛り上がらない山行でした。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん (みいちゃん)
2013-10-07 06:53:17
真っ白すぎてちょっと怖いくらいですね。
返信する
写真で見るよりは・・・ (MIKO)
2013-10-07 07:58:34
実際の視界は、写真で見るよりはありましたが、何とも気持ちのテンションが上がらない山行でした。

でも、この楽古山荘は快適な小屋ですし、コイボクシュメナシュンベツ川は、二股から左股へ入ると初心者クラスの沢登りで十勝岳に登ることができます。
また、右股へ入るともう少し難度の高い沢となり楽古岳へ登ることができるのです。

沢登の練習をするには便利な楽古山荘です。
返信する

コメントを投稿