年が明けてしまいましたが、昨年10月中旬から12月中旬までの約2カ月間福島県川俣町の除染作業に従事してきましたのでその様子などを紹介したいと思います。
2年前は5月から6月にかけて飯舘村の除染作業に携わったわけですが、本州の暑さには身体がついていかず今度行くときには秋の涼しい季節にと思っていました。
最初は、福島第1原発内での作業を希望して履歴書などを送付していましたが、年齢が高いことなどからなかなか採用されずにいました。
そんなことから、方向を変えて今年も除染作業に従事することにしました。
原発での作業を希望して履歴書を送っていた会社の紹介で今回は川俣町の除染作業に携わることになりました。
この川俣町は、昨年除染作業に従事した飯舘村の西側にある町なのです。
昨年の記憶では、確か川俣町は避難区域とはなっておらず不通の暮らしができ炊いたと記憶していたのですが、実は浪江町に隣接している山木屋地区が避難区域となっていました。
この山木屋地区は、峠を隔てて浪江町に隣接した地区で標高5百m~6百mの高地にある山林を主とした地域なのです。
この地域は、飯舘村と同じように第1原発が水蒸気爆発を起こした時に風下となったことから汚染されたようです。
現在は、「避難指示解除準備区域」となっており除染作業が行われているわけです。
昨年と今年において除染作業員の賃金に大きな変化がありました。
昨年は、単純作業を行う除染作業員の日給が10,700円+除染手当10,000円=20,700円が環境庁から支払われていた金額でした。
実際に契約した私の日給は16,000円でした。
まあ、私が契約していた会社は、3次か4次の会社ですから、その間、各会社がマージンを取っていた金額は差額の4,700円ということでした。
しかし、今年4月に賃金の見直しがなされ単純作業員の日給に大きな変化がありました。
それは、景気の上昇に伴い一般土木作業員の日給が上昇したことから日給が16,000円に上昇したことです。
ただし、除染が行が進み放射線量が低下したということから除染手当が6,600円に減額されました。
このことから、川俣町で除染作業に携われば環境庁からは22,600円が支払われることになります。
昨年に比べると1,900円ほど日給が高くなっているということです。
実際に当てはめて考えれば、今回は2次の会社との契約で17,500円でした。
昨年の飯舘村での作業に比べると日給が1,500円高くなったわけです。
しかし、募集内容をみていると飯舘村などは相変わらず16,000円の日給で募集している会社が多いのです。
この辺りはいったいどうなっているのでしょうか?
福島でテレビを見ていると復興住宅の建築が大幅に遅れていると報道されています。
その原因の中に作業員が思うように集まらないという事があります。
ここ10年以上公共事業が大幅に減少していました。
そのため、建設土木に携わる作業員の数が減少しました。
しかし、アベノミックスとやらで公共工事が大幅に増え、さらに、好景気の波を受け民間工事も増えた事により建設作業員の奪い合いが始まっているのです。
そのしわ寄せが福島などにおける復興住宅の建設が遅延しているという結果に繋がっています。
こういう現実も東北以外の地域ではそれほど大きく報道されることはありません。
しかし、福島に行ってみると、毎日、原発関連や復興状況の報道があります。
それらを見て初めてこれらの現状に気がつき愕然とさせられたわけです。
北海道は、新幹線が来年は函館に乗り入れが決まっており、それに関する経済効果が・・・なんていう報道が目に付いています。
しかし、その新幹線は復興途上にある東北を走ってから北海道に来るわけです。
もっと、東北に目を向けませんか。
そして、まだまだ復興が進んでいない東北を応援しましょう。
私にとって福島での2か月は、これらのことを一番強く感じた2か月間でした。
2年前は5月から6月にかけて飯舘村の除染作業に携わったわけですが、本州の暑さには身体がついていかず今度行くときには秋の涼しい季節にと思っていました。
最初は、福島第1原発内での作業を希望して履歴書などを送付していましたが、年齢が高いことなどからなかなか採用されずにいました。
そんなことから、方向を変えて今年も除染作業に従事することにしました。
原発での作業を希望して履歴書を送っていた会社の紹介で今回は川俣町の除染作業に携わることになりました。
この川俣町は、昨年除染作業に従事した飯舘村の西側にある町なのです。
昨年の記憶では、確か川俣町は避難区域とはなっておらず不通の暮らしができ炊いたと記憶していたのですが、実は浪江町に隣接している山木屋地区が避難区域となっていました。
この山木屋地区は、峠を隔てて浪江町に隣接した地区で標高5百m~6百mの高地にある山林を主とした地域なのです。
この地域は、飯舘村と同じように第1原発が水蒸気爆発を起こした時に風下となったことから汚染されたようです。
現在は、「避難指示解除準備区域」となっており除染作業が行われているわけです。
昨年と今年において除染作業員の賃金に大きな変化がありました。
昨年は、単純作業を行う除染作業員の日給が10,700円+除染手当10,000円=20,700円が環境庁から支払われていた金額でした。
実際に契約した私の日給は16,000円でした。
まあ、私が契約していた会社は、3次か4次の会社ですから、その間、各会社がマージンを取っていた金額は差額の4,700円ということでした。
しかし、今年4月に賃金の見直しがなされ単純作業員の日給に大きな変化がありました。
それは、景気の上昇に伴い一般土木作業員の日給が上昇したことから日給が16,000円に上昇したことです。
ただし、除染が行が進み放射線量が低下したということから除染手当が6,600円に減額されました。
このことから、川俣町で除染作業に携われば環境庁からは22,600円が支払われることになります。
昨年に比べると1,900円ほど日給が高くなっているということです。
実際に当てはめて考えれば、今回は2次の会社との契約で17,500円でした。
昨年の飯舘村での作業に比べると日給が1,500円高くなったわけです。
しかし、募集内容をみていると飯舘村などは相変わらず16,000円の日給で募集している会社が多いのです。
この辺りはいったいどうなっているのでしょうか?
福島でテレビを見ていると復興住宅の建築が大幅に遅れていると報道されています。
その原因の中に作業員が思うように集まらないという事があります。
ここ10年以上公共事業が大幅に減少していました。
そのため、建設土木に携わる作業員の数が減少しました。
しかし、アベノミックスとやらで公共工事が大幅に増え、さらに、好景気の波を受け民間工事も増えた事により建設作業員の奪い合いが始まっているのです。
そのしわ寄せが福島などにおける復興住宅の建設が遅延しているという結果に繋がっています。
こういう現実も東北以外の地域ではそれほど大きく報道されることはありません。
しかし、福島に行ってみると、毎日、原発関連や復興状況の報道があります。
それらを見て初めてこれらの現状に気がつき愕然とさせられたわけです。
北海道は、新幹線が来年は函館に乗り入れが決まっており、それに関する経済効果が・・・なんていう報道が目に付いています。
しかし、その新幹線は復興途上にある東北を走ってから北海道に来るわけです。
もっと、東北に目を向けませんか。
そして、まだまだ復興が進んでいない東北を応援しましょう。
私にとって福島での2か月は、これらのことを一番強く感じた2か月間でした。