善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉 成福寺の百日紅

2016年08月23日 | 鎌倉

成福寺は浄土真宗の寺院です。JR横須賀線が大船駅を出て北鎌倉駅に着く前に、車窓の左側に見える寺院で、立派な門信徒会館があります。

浄土真宗の寺院は、鎌倉ではこの成福寺が唯一の寺院です。それは、小田原北条氏が浄土真宗の寺院の本堂に反北条の挙兵が立てこもるのを嫌がって鎌倉から他所に出て行くよう迫害したからという理由があるとのこと。
成福寺の場合は開基が鎌倉北条家であり、一時期は伊豆韮山に移った時期もありましたが、 小田原北条に鎌倉に戻るように請われこの地に戻ったと伝えられているとのことです。

また、武蔵や三浦に移った浄土真宗の寺院との交流はいまだに続いているとのことです。

(成福寺山門)

茅葺きの立派な山門は、江戸時代の初め頃、今の鎌倉市山崎の領主であった、 奥平氏の娘”崇高院”がこのお寺の教えを受けたときに屏風などの宝物と一緒に自分の家の門を寄進したと言い伝えられているとのことです。

本堂の左手にある百日紅(以下サルスベリ)も樹齢は100年を越えていそうですがいわれは定かではありません。

(サルスベリ1)

このサルスベリは毎年見事な花を咲かせます。

(サルスベリ2)


(サルスベリ3)


(サルスベリ4)

サルスベリの花はかたまって咲くので、一輪一輪の花にあまり注意を向けませんが、よく見ると数センチの花がまとまって開花しています。
これは、つぼみの状態の時よく見ると分かります。

(ムサルスベリ5)

つぼみが順々に咲くので、全体で見ると百日も咲いて居るように見えるのです。

(サルスベリ6)


(この写真は2016年8月10日に撮影しました。8月はこの後も高温が続き、しばらくはこの写真以上の花が見事に咲き乱れていました。)