ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

梅干しにカビ

2016-04-18 16:17:38 | グルメ
昨年漬けた梅干しの瓶を見ていたら、中の梅干しに白いものが所々についていることに気付いた。

これは!?どうみてもカビだよねぇ・・・

以前は大量の梅を大きな樽で漬けていたのだが、家族の数も少なくなって食べる量も少なくなったので、ここ最近はお手軽な方法の瓶で少量の梅を漬けていた。

瓶で作る梅干しは重石をすることもなく塩だけで梅酢が上がってくるのと、よく熟れた南高梅を使うことによって柔らかな美味しい梅干しができる。

いつもカビが生えるということもなく美味しく出来上がっていたのに、これは一体どうしたことか?とよく考えてみたら、昨年は塩の量を減らして作ったかもしれない。

家庭で作る梅干しは防腐剤などの添加物を入れない為、塩分をやや多めに(15~20%)して作るのだが、しょっぱいのが苦手な私は塩の量を減らして10%ほどにして作ったと思う。

そしてまた冷蔵庫か涼しい場所で保管しておけばよかったものの、ずっと暖かな室内に置いていたのが良くなかった。

時々、梅干し好きなチェリーが瓶のふたを開けて梅干しを食べていたのだが、空気に触れたり箸についた雑菌のせいでカビが生えてしまったのかもしれない。

しかし発見が早かったせいか、まだ白いカビはそれほど多くはなく、さっそく気を取り直してカビ退治をすることにした。

まず35度の焼酎で梅干し一つ一つを丁寧に洗い、そして天日干しをした。



部屋中に梅の良い香りが広がる。

よく乾いたら、新しい梅酢に漬けて今度は冷蔵庫で保管しようと思う。

今日は梅干しのカビに慌ててしまったが、こうして普段通りに家事ができるとは、なんとありがたいことかとしみじみ思う。

九州の被災地で不便な避難生活を送られている方々を思うと、何事もなく普段通りの生活をしていることが申し訳ない気持ちになる。

地震が起きる数日前、娘さんが住む熊本へ遊びに行き札幌へ帰って来た義姉夫婦から熊本の話を聞いていたばかりだったのに、このような大きな地震が起きてしまうとは・・・

義姉の娘さんは熊本に嫁いだのだがご主人が突然亡くなり、若くしてシングルマザーになってしまった。

だから義姉たちは娘にこちらへ帰ってくるよう何度目かの説得に行った。

義兄などは「絶対に連れて帰ってくる」と鼻息も荒く熊本に行ったのだが、今回も娘さんから拒否されてしまったとこぼしていた。

シングルになってしまったとは言え、嫁ぎ先の家の方々に可愛がられていた姪は、今も婚家の方々によくしてもらっているのだそうだ。

またご近所の方も片親で子どもを育てるのは大変でしょうと言って野菜などを持ってきてくれるとか、姪が働く職場の方々も良い方ばかりだそうで、なにより子どもが熊本を離れたくないと言っているのだとか。

姪が帰ってこないのには諸々の理由はあるのだが、義姉によると「帰ってこない一番の理由は、娘自身が熊本を離れたくないのだろう」と言っていた。

亡くなったご主人と生活した思い出の地であり、周囲の良い方々との出会いが説得に応じない理由なのかもしれない。

とはいえ、このような大きな災害が起こってしまい、姪はどういう状況になっているのかと心配していたが、それほど大きな被害のない地域だったから大丈夫とのことだった。

しかし、報道番組で流れる被害のあまりの大きさに呆然となる。

そしてこれは姪に対してだけではなく、被災している多くの方々のために、この状況で自分がいま何ができるのかを考えていた。

とりあえず私にできるのは義援金を送ることくらいなのだが、きっと今、日本中では「自分に何ができるだろうか」と考えている人が数多くいるのではないかと思う。

自分がここで何を得ることができるか・・・ということばかり考えている社会は本当に生きにくい世界だが、他者の為に自分は何をできるのだろうかと考える社会は愛の溢れる理想郷にさえなっていくのだと思う。

あまりにも悲しい出来事で被災された方にはかける言葉も見つからないが、このような状況で「他者のために自分が何ができるのか」ということを多くの人が考えられる機会が再び与えられたことが唯一の救いかもしれない。

一日も早く地震がおさまり、平安な日常生活が戻りますよう心よりお祈りいたします。





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