ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

想いは通じる

2016-04-22 14:40:11 | 日記
ここ数日、妹の体調や精神状態が気になって、ずっとそのことを気にかけていた。

そして、私自身も眠りがいつもより浅く疲れが取れないような感じがしていた。

ところで父を見て下さっている病院の看護師さんから電話が来た。

「お父さんのかかとの検査を受けて来てはいかがですか」というものだった。

父の足のかかとに腫瘍らしきものができ、それが悪性なのか良性なのかを病院で調べてもらう必要があるそうだ。

「妹さんと検査の相談をしてみてください」と看護師さんに言われ、そのことについて話すために妹に電話をかけようと思った。

体調不良が続く妹と会って以来だが、妹宅に何度か電話をかけても通じなかった。

そして、あきらめて翌日にかけた時にやっと繋がった。

かけたのは携帯電話ではなく、妹宅の固定電話だったので、私から何度か電話が来ていたことを妹は知らなかったそうだ。

また妹は私が体調の心配していることも知らないのだが、電話に出た妹の第一声は、想像していないようなことだった。

「お姉ちゃんが(私のこと)昨夜から朝までずっと私のそばに居たよ。普段、お姉ちゃんが夢に出てくるなんて一度もなかったのに、一体どうしたんだろうと思うくらい昨夜から朝目覚めるまで、ずっと一緒にいる夢を見ていた。本当にお姉ちゃんが現実にそばにいるかと思うほど、リアルで生々しい夢が続いていたの。何かあった?」

そう妹から言われて「あっ」と思った。

私が妹のことを気にするあまり、自分の肉体から抜け出して幽体の姿で妹のそばに行ってしまったのだろうか?

だからなのか、妹からそのように言われた日は、朝から身体全体がダルくて、疲労感がずっと取れなかった。

これは単なる偶然なのかもしれない。

たまたま私が妹のことを考え続けていた時に、妹がめったに見ることのない私の夢を見ただけの偶然・・・

しかし、そうとは言い切れない何かが、人の想いとか念のようなものがあるのではないかとも思う。

戦争に行った人が戦地で亡くなった時間に、会いたかった人の枕元に立つなんて話はよく聞くことで、非常に強い想いがそうさせるのかもしれないと思うのだが、とすれば自分もそんな強い念を発していたのかもしれない。

そう思うと、やはり人を思うこともほどほどに、できれば風のように流せるくらいにしなければいけない。

この疲労感は普通の疲労感ではないので、もう肉体を離れるなんてことはしないようにしなければと思う。

ところで、妹が見た夢の話だが今回と似たような出来事が昔もあったことを思い出した。

それは、母が亡くなってまだそれほど年月は経っていなかった時期だった。

妹とは6歳も年が離れているので、私はすでに結婚していたが、妹は独身で当時お付き合いしている男性がいた。

ある日、妹は私に付き合っている彼にぜひ会ってほしいと言った。

妹はその男性との結婚を考えているようだった。

彼氏のことは事前に妹からいろいろと聞いていたのだが、経歴や職業に関して言えば申し分のない、いわば「エリート」だということは知っていた。

転勤はあるがそれは仕方のないことだし、それだけだったら私も大賛成したのだが、実際にあってみたところ、どうしても引っかかる部分があった。

人当たりも良く、ルックスも良く、社交的で明るい青年だったが、どうしても気になったこととは「移り気っぽく」見えたところだった。

そう・・・今でいう所の「チャラ男」だろうか。

同じチャラ男でも実は中身は誠実な人というパターンもあるが、妹が連れて来た彼の場合は何度会っても、その懸念が消えなかった。

もしかして結婚後、数年したら「浮気」するタイプかもと思った。(この予感は、あとから聞いた話によると当たっていた)

何度か彼に会った結果、妹に「できれば彼はやめた方がいい」と言ったのだが、彼に夢中になっていた妹には何を言っても通じず、しまいに妹は怒り出してしまった。

「お姉ちゃんが何と言っても、絶対にあの人と結婚する!!お姉ちゃんになんか、聞くんじゃなかった!」

ぷりぷりと妹は怒り、そんな妹にはもう何を言っても無駄だろうと思ったが、それでもどうしても妹のことが心配でたまらなかった。

「あのチャラ男は将来浮気する=妹が不幸になる」という図式が頭の中を巡り、どうしようもなくて父に相談したのだが、父は「妹の思うようにさせたらいい」と言って、彼氏と妹の結婚を望んでいるようだった。

父に相談してもダメ、妹に話そうにも怒っていて無理。

そんな中で私が頼ったのが亡き母だった。

その当時は今やっている先祖供養を知らなかったのだが、私は毎日のように仏壇の前に座りお線香を焚いて手を合わせて母に語り掛けていた。

「妹が結婚したがっている男性が本当に誠実な人なのか、結婚して妹が不幸にならないのか心配です。お母さんにはどう見えますか?」などなど、そのようなことを亡き母に心の中で語り掛けていた。

それから半月ほど経った頃だろうか。

妹が突然、こんなことを言った。

「はっきりとした姿でお母さんが夢に出てきたの。おねえちゃんがあなたのことをすごく心配しているけど、その彼氏は一体どんな人なの?お母さんに教えて。本当にその人と結婚していいのかい?」

母がそう言ったのだという。

妹からこのことを聞いた時は本当に驚いた。

「母に伝わったんだ!」そう思ったが、もしかしたら私の言葉が気になっていた妹が単に母の夢を見ただけなのかもしれない。

このような目には見えない世界の話では、本当に亡き母に私の言葉が伝わって妹の夢に現れたと言い切れないのだが、実際にこのあとから妹の様子がすこし変わったような気がした。

あれほど夢中になっていた彼への想いに変化が出たように思った。

そして夢の話を聞いてからしばらくして、妹が「彼と別れた」と言いに来た。

すこしホッとした気持ちで良かったと思いながら、「本当にそれでいいの?」と念を押すと「いいよ」とすっきりとした顔で答えた妹の顔が今でも思い出される。

それからまもなくして妹に別の出会いがあり、二度目に会わせてくれた男性を見たときは、私は二重◎で即OKを出した。

けっしてエリートではなかったが、誠実で真面目で大阪弁を話す好青年だった。

彼と一緒ならきっと妹も幸せになれると思えた。

これが今の妹の旦那さんですが、結婚して20年以上が経った今でも、奥さん一筋で妹は幸せな結婚生活を送っている・・・と私は思う。
(あんなに幸せなのに不満を言ったらバチが当たるわ~)

長々と書いてしまったが、一体何が言いたかったのかと言うと、先にも少し書いたが人の念や想いは、言葉は無くても、相手に(相手が亡くなっていても)通じるのだろうということ。

だからなるべく良い想いだけを持っていたいと思う。

恨みや心配などと言った想いは、想いを受け取る方にも想いを知らずに出している方にもけっして良くない。

現に私は体調が悪くなった。

心配と言えば聞こえはいいが、心配もまた「執着」なんだよなぁ。

もうこの辺でこの執着を断ち切りたい・・・と思う今日この頃です。







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