一泊で函館へ行って来た。
函館はもう数えきれないほど行き、観光スポットと言われている所もほとんど行ったが、実はまだ行ったことがない場所があった。
それは神社仏閣。
これまで函館といえば五稜郭公園や函館山からの夜景、そして歴史のある洋建築といった場所ばかりを観てきたが、神社やお寺は一度も行ったことがなかった。
調べてみると、函館にも行ってみたい神社やお寺が多く、これまで気づかなかったが、特に神社の数は、札幌とは比べ物にならないくらい多いように思う。
まず訪れたのがこちら。1963年に建てられた函館で最も古い高龍寺。
山門をはじめとして、繊細な彫刻が見事だった。
さらに高龍寺には「傷心惨目の碑」と呼ばれる石碑が建てられている。
箱館戦争の時、旧幕府軍の野戦病院が高龍寺に設けられていたが、高龍寺に新政府軍が乱入し、傷病兵らを惨殺し寺に放火するという事件が起きた。
この時、多くの会津遊撃隊の者が犠牲になったそうだ。
寺の敷地内の石碑、これは旧会津藩士の有志が鎮魂のために建てたそうで、石碑に書かれた「傷心惨目」とは、中国の文人李華による言葉で古戦場を弔うという文からとったものだそうだ。
また石碑横にある写真の高松凌雲氏は医師であり、旧幕府軍に参加して渡道し、箱館戦争が始まると箱館病院の頭取となって、敵味方区別することなく負傷兵の治療に力を尽くした方だそうだ。
強い意志の中にも優しさが感じられるお顔をされていらっしゃる。
現代でもたまにこのようなお顔の方をネットでも見かけるが、きっと強い意志と優しさを持って、信じた自分の道を進んでいらっしゃるのだろう。
そしてもう一つ、行ってみたかったのが北海道最古の神社、船魂神社で、ここには義経伝説が残っている。
1190年、義経一行が津軽海峡を渡る時、遭難して船が沈没しかけた際、船魂明神のご守護によって無事に蝦夷地に着くことができたそうだ。
また一行が飲み水を探していたところ、童子が現れて、湧水のある場所を指差して教えてくれたということで、童子の現れた岩が「童子岩」として祀られている。
立待岬から津軽半島が見えた。
また青森へ行きたいな。
続く