ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

孤独

2023-11-13 16:25:50 | 日記

ネットのフリマで「中古品などをあげます、売ります、またはこんな商品を探しています」というサイトをたまに見ている。

そのサイトは品物の売買だけではなくて、趣味のグループメンバーを募集していたり、逆にやりたい趣味グループを探している人もいたりと見ているだけでおもしろい。

いろいろと見ていたら、花の苗を安く譲ってくれる人を見つけた。

「自宅まで取りに来てくれる人、庭から好きに掘り出して持って行ってください」となっていた。

売主の自宅は市内で受け取りに行けないことはない。

よし買おうと思いながらも、ちょうど色々な用事が重なってしまい、サイトを少し見ていなかった間に売り切れになってしまった、、残念。

フリーマーケットはスピードが大切。来年もまた、その方が出してくれることを願って、お気に入りに登録させてもらった。

そんな中、とても気になる方(女性)の投稿を見つけた。

「誰か話し相手になってください」

年齢が幾つくらいなのかわからないが、その方が出している他の商品を見る限り、中年以降の方なのだろうか。

こういうのを見ると、犯罪?詐欺?と警戒する気持ちもあるが、私には心の叫びの様に思えて切なくなってしまった。

コロナがあって人と人の交流が制限されてから、さらに孤独を感じる人が増えたように思う。

という私も以前はそれほど感じることがなかった孤独をよく感じる。

孤独というのは、家族がいても、周りに友だちがいても感じる時は感じるものだと思う。

それは更年期とか体調の影響も大きいのではないかと思うが、孤独は嫌だと思えば思うほど、孤独の大きな波が押し寄せてくるものだとわかった。

そんな時は本当につらい。もしかすると、この投稿者もそうなのかなと思ったりする。

私自身もこの3年近くの間、度々襲ってくる孤独と向き合いながら、いつしか自分の内へ内へと入って行くことを覚えた。

今となっては、これがとてもよかったように思える。

自分の内へ入り自分自身を深める作業は、とても貴重で大切な時間だった。

たくさんの人に囲まれて楽しく過ごす時間もいいけど、一人で自分自身を深めていく時間はもっと充実したものになり得る。

人間とは、もともと孤独なものではないのだろうか。

大部分の人は一人で生まれ、死ぬ時も一人。

このことを理解していないと、寂しくてやりきれない。

孤独については、多くの芸術家がテーマにしているそうだ。

「我が常に一人でいることは、私にとって常に良き友である。私が私自身に語りかけるとき、私は私自身を理解する」レオナルド.ダ.ヴィンチ

「孤独は、静寂の中での贅沢な時間である」宮沢賢治

「私は人々と一緒に過ごすことは好きだが、私の思考の多くは孤独の瞑想の中で生まれる」アルベルト.アインシュタイン

このような偉人たちのように達観する事はなかなかできないが、願わくば孤独を楽しむことができるようになりたいな、、とは思う。

でも孤独を楽しむのは難しい。

ドイツの哲学者アルトゥール.ショーペンハウワーも言っている。

「早くから孤独に馴染み、孤独を愛することができた人は、金鉱を手に入れたようなものだ」

なるほど、、、孤独に馴染むのは金鉱を手に入れるくらい難しいことなのか。

とはいえ、このように古今東西、みんな孤独を感じながら生きて来たのだ。

だから自分だけが孤独なのではないということなのだろう。

たとえ一人暮らしでも、とても楽しそうに生きている方はたくさんいらっしゃる。

逆に家族に囲まれていても孤独を感じることもある。

いかに孤独を楽しむか、自分自身の機嫌をどうやってとってあげるのか、これから、そんなことを探して行くのも楽しいかもしれない。

 


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