十勝と根室へ行ってきた。
前日は大雨だったが、天気予報では道東は午後から晴れるとのことだった。
たしかに雨は小降りになっていたので、何の心配もなく出発した。
ところが前日の大雨で高速道路が使えず、途中で通り抜ける予定の町では、河川の氾濫で避難警報が出されたというのを、行く途中のカーラジオで知った。
また河川の氾濫以外にも土砂崩れが起きているという情報も聞いて慌てた。
よほど引き返そうかと思ったが、家人が行くだけ行ってみようというので、いつでも引き返せるように心の準備はして向かった。
結局、河川の氾濫も土砂崩れもそれほど大ごとではなく行くことができたが、一般道を通って行った為、目的地の中標津町まで八時間近くかかってしまった。(高速道路だと5時間弱くらいで行ける予定だった)
でも途中からお天気も良くなって、一般道を通ったお陰で観光をしながら行くことができた。
途中で寄ったのは、釧路湿原国立公園にある温根内ビジターセンター。
ここでは釧路湿原について知ることができるほか休憩もできる。
また木道も設置されていて、釧路湿原の中を少しだけ散策できるようになっている。
木々と枯草の野原にしか見えないが、よく見ると水が溜まっている場所があって、足を踏み入れるのはとても危険。
「やちまなこ」と呼ばれる場所は、見た目には小さな水たまりに見えるが、地中は壺のように広がって水深が2メートル以上もあり、馬が落ちるともう引き上げられないそうだ(湿原そばに住んでいたことがある義母情報ですが)
間違っても木道から降りませんように。
そして八時間かけて辿り着いたのが、中標津町の養老牛温泉。
養老牛温泉は、400年ほど前からアイヌの人々が利用していたそうで、私たちも利用できるようになったのは100年くらい前からだとか。
自然に囲まれた場所にあって、川のせせらぎを聴きながら入る温泉は最高。また野鳥の宝庫でもあって、鳥好きとしては一度行って見たかった。
もしかしたらシマフクロウも見ることができるかもしれないと期待して行ったのだが、残念ながらシマフクロウは見ることができなかったものの、たくさんの野鳥を見ることができた。
また中標津町は酪農の町でもあるが、さすが牛乳の美味しさと言ったらなかった。
宿で瓶に入った牛乳が出たのだが、蓋と外して飲もうと口をつけても牛乳がでてこない。
なんと牛乳が濃すぎて、上の方が生クリームのように固まっていたのにはびっくりだった。とにかく生クリームか牛乳かというくらい甘くて美味しい。
特に牛乳好きというわけではないが、中標津の牛乳は何度でも飲みたくなる味で、この牛乳を飲むために養老牛温泉まで行く価値はあると思う。
そして、もちろん野鳥と温泉と料理もおすすめ。
昔は北海道の宿の料理は、素材で勝負というだけで工夫がないと言われていたが、今はどこも工夫があって食事が美味しい宿が本当に多いと思う。
というわけで、まだ書きたいことはありますが、長くなるのでまた後日にしたいと思います。